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グリスガンとは?種類や用途や導入するメリットについて解説します

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ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

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グリスガンは、機械や車両のメンテナンスに欠かせない重要な工具です。

潤滑剤であるグリスを効率的かつ正確に注入できれば、さまざまな機械部品の摩擦を軽減できます。その作業をより効率的におこなうことができる工具がグリスガンです。

グリスは製品の回転部や摺動部など摩耗しやすい箇所に使用することで、部品の劣化を防ぎ、パーツの寿命を延ばす目的で使用されています。

そこで気になるのが「電動式や手動タイプなどの種類の違い」だったり、具体的なグリスガンの用途などの基礎知識だと思います。

ということで今回は、グリスガンについて用途や導入するメリット、電動式や手動タイプの違いなどの種類についての基礎知識について解説していきます。

これからグリスガンの導入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。

グリスガンの用途について

グリスガンは、様々な機械や製品の回転部や摺動部など、摩耗しやすい箇所にグリスを注入するために開発されました。

グリスガンは主にメンテナンス用途で使われる工具で、グリスガンを使用すれば、機械内部の手が届きにくい場所への塗布やグリスを均一に塗ることができます。

形状も様々なタイプがあり、片手で握りしめるタイプだったり、手動の空気入れのような形をした製品も存在します。

出典元:Amazon「GOOMAND グリースガン 高圧 ロッククランプ式 グリスガン 片手タイプ手動式 7000PSI 400cc大容量 グリース ガン 手動高圧 グリスガンノズル M6/M8/M10 車/機械注油工具」製品ページより

ちなみに主な利用シーンとしては、例えば自動車整備の場合だと、ベアリングやジョイント、シャーシの潤滑にグリスを塗布する際にグリスガンは使用されることが多いです。

その他にも農業機械のメンテナンスの場合は、トラクターやコンバインの可動部へ給脂する際やグリスフィッティング(突起金具)のある注油箇所へ注油する際にも活用されています。

それから、建設機械や産業用機器のメンテナンスなどの場面など、ある程度の量、グリスを使用する場合にグリスガンを導入するケースが多いです。

後述しますが、量が多い場合は電動式タイプのグリスガンを導入するケースも増えており、DIY用途など比較的、限定的な使い方の場合は、手動の製品を導入することで費用対効果も良くすることができます。

グリスガンは手の届きにくい部分や狭い箇所にも効率的かつ正確にグリスを注入することができますので、芝刈り機やチェーンソーといった、DIYなどで利用する機器のお手入れにも最適です。

グリスアップについて

グリスアップとは、機械や設備の可動部分にグリスなどの潤滑剤を補給する作業のことをいいます。

グリスアップの目的としては下記、4点が中心です。

  • 摩擦の軽減:部品同士の接触面を滑らかにし、摩擦を低減
  • 摩耗の防止:金属部分の直接的な接触を防ぎ、部品寿命を延長
  • 防錆効果:金属表面を覆うことで、錆の発生を抑制
  • 性能維持:機械の円滑な動きを保ち、本来の性能を維持

グリスアップの際は専用の工具であるグリスガンを使って、高圧でグリスを注入する作業が中心ですが、小型機械や簡易的な作業の場合には、スプレー式のグリスを直接吹きかけて対処することも多いです。

使用環境や機械の種類によって異なりますが、状況に応じたグリスの種類や塗布方法を検討することが大切です。

グリスガンの種類

グリスガンの種類としては、「手動式」「エア式」「電動式」の3種類が主流です。

それぞれの種類について特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

手動式のグリスガン

手動式タイプのグリスガンには、主に2つの形状が存在します。一つがレバータイプの形状で、もうひとつがピストルグリップタイプの形状です。

それぞれのタイプについて解説していきます。

レバータイプのグリスガンについて

レバータイプの形状をしたグリスガンは、自転車のハンドルとブレーキレバーのような形状をしており、レバーを手で操作してグリスを押し出します。

作りもシンプルなことから安価な製品が多く、また、グリスの塗布量も慣れれば簡単に調整することができますので、メリットも多いです。

その他にも、グリスが固まってノズルの先端が詰まっている場合でも構造がシンプルなため、簡単にメンテナンスができる点もレバータイプのグリスガンの強みです。

その一方で、レバーを握り込むことでグリスを押し出す構造上、身体的な疲労感が強く、長時間の作業や大量のグリスを供給する場合には不向きです。

ピストルグリップタイプ

ピストルグリップタイプのグリスガンは、レバータイプのグリスガンよりも身体的な疲労感が少なく、繰り返し作業にも適しています。

トリガーを引くことでグリスを供給しますので、片手で簡単に操作でき、狭い場所での作業に向いています。

デメリットとしては、ピストルグリップタイプはグリスの供給量が少ない傾向にあり、大量のグリスを必要とする作業には不向きです。

また、重機や大型産業機械のメンテナンスなど、高い圧力でグリスを供給する必要がある場合や大量のグリスを必要とするケースでは利用することが難しく、レバー式の重圧対応モデルや電動グリスガンの方が適しています。

エア式グリスガン

エアコンプレッサーを使用して、グリスを高圧で押し出すタイプです。大量のグリスを効率的に供給できるため、工業用や大型機械のメンテナンスに向いています。

エアコンプレッサーの圧縮空気を利用してグリスを押し出すので、高圧でグリスを供給でき、固まったグリスや高粘度のグリスでもスムーズに供給することが可能です。

また、エア式タイプのグリスガンは手動タイプに比べて供給スピードが早く、大量のグリスを必要とする作業でも効率よく作業を進めることができます。

その他にも製品によっては、供給するグリスの量や圧力を調整できるモデルも多いことから、信頼性が求められる工業用製品や重機のメンテナンス用途として利用されることが多いです。

エア式のデメリット

一方で、エア式のグリスガンは使用するには、エアコンプレッサーが必要です。

これにより導入コストがその他の種類よりも高くなり、また、コンプレッサー自体のメンテナンスも必要なため、手間もお金もかかります。

加えて、使用するには、エアコンプレッサーと接続するホースが必要ですので、使用場所の制限もあります。

高速でグリスを供給できるためメリットも多いですが、過剰にグリスを注入してしまうリスクがあるため、適切な圧力設定や供給量の調整が必要な部分や騒音問題などのデメリットもあり、利用シーンは限られます。

電動式のグリスガン

電動式のグリスガンは、動力源がバッテリー(電力)で駆動するモーターを使用してグリスを供給するタイプのグリスガンで、高い操作性と効率性、静音性に優れた種類のグリスガンです。

DIY用途での使用は少なく、プロの現場で利用されることが多いです。

電動式のグリスガンはバッテリーで動作するため、エアコンプレッサーが不要で取り回しが良く、またコンセントを探す必要もないため、作業場所の制限がありません。

形状は手動式のガングリップタイプを採用したモデルが多く、ガングリップタイプの良さとエア式のグリスガンの良い部分を引き継いだ種類です。

電動式のデメリット

一方で、電動式グリスガンは、バッテリーの定期的な交換や充電器などのアクセサリーの購入が必要となるため、手動式やエア式に比べて導入コストやランニングコストが高くなるデメリットが挙げられます。

また、手動式に比べてメンテナンスの手間も多く、湿気やホコリなどの環境条件に影響を受けやすいデメリットも存在します。

バッテリーを搭載しているため手動式よりも身体的な負担は軽くなりますが、その分、バッテリーの重量がありますので、長時間の作業では手動式とは違う疲れがおこります。

電動式グリスガンは、コストやバッテリー管理などの課題はあるものの、その利便性と作業効率の高さから、多くの作業現場で重宝されています。

グリスガンを導入するメリットについて

グリスガンを使用すると、以下のようなメリットが得られます。

  • 正確な注入
  • 高圧注入
  • 作業の効率化
  • 清潔な作業

グリスガンは、必要な量のグリスを正確に注入できます。狭い場所や手の届きにくい箇所にも、グリスガンを使えば注入作業は難しくありません。

さらに圧力をかけてグリスを供給するため、深部まで確実に潤滑剤を行き渡らせられます。

手作業に比べて、素早くグリスアップ作業を完了できるのもメリットです。大型機械や多数の給脂箇所がある場合、とくに有効と言えるでしょう。

必要な量だけを注入できることから、グリスの無駄を最小限に抑えられます。直接手でグリスを扱う必要がないので、作業者の手や周囲を汚す心配が少なくなります。

またグリスガンを使用すれば、作業者によるばらつきを減らせるのもメリットの1つです。一定品質のメンテナンスが可能になります。

以上のように、グリスガンを使用するメリットは多大と言えるでしょう。機械や設備のメンテナンス作業が効率化されれば、機器の性能維持と長寿命化に貢献します。

まとめ

今回は、グリスガンについて用途や導入するメリット、電動式や手動タイプの違いなどの種類についての基礎知識について解説していきました。

この他にもDIYや電動工具に関する知っておきたい知識は、まだまだあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。