トラクターとコンバインの違いについて解説します
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皆さんはトラクターとコンバインの違いについてご存知でしょうか。
どちらも農業用機械ですが、その違いを理解している方は意外と少ないようです。
ということで今回は、トラクターとコンバインの違いについて解説していきたいと思います。
トラクターとは
トラクターは作業機と呼ばれるインプルメント(作業機械)を付け替えることで、様々な農作業がおこなえる便利な農業用機械です。
トラクターで出来ることは「耕起(土地を耕す)、消毒、施肥(肥料を撒く)、収穫、播種(はしゅ)(種を播く)、草刈り、除雪」などがあり、やりたい作業に応じたインプルメント(作業機械)を使用する必要があります。
そのため、トラクター単体では農作業ができません。
ですので、トラクターの購入を検討する際は、「どんな作業に使用したいのか?」「どのインプルメントが必要なのか?」を十分検討した上で、購入することが大切です。
トラクターの主な役割と役割ごとの作業機械の種類
農業作業を分類すると3つの作業に分かれます。
それが「耕す」、「植える」、「収穫する」の3工程です。
トラクターは作業機械を変えることで「耕うんから収穫」まで幅広い農作業に対応できるため、どの作業に使用するのか?やどんな作業機械を購入するべきかが分かれます。
■トラクターの主な役割り
- 耕起
- 代かき
- 畦塗り
- 肥料散布
- 除草剤散布
- 運搬
- ローダー
この章では、トラクターが使用されている代表的な作業と作業機械の種類について解説していきます。
耕起・田起こし
耕起(こうき)とは田畑を耕す作業のことで、田起こしとも呼ばれるようです。
耕起の目的は土壌を耕すことで柔らかくすることで、ロータリーやプラウを使用することで、耕うん作業(砕土や整地)も同時におこなえるようになり、作業効率が良くなります。
■トラクターで使用するアタッチメント(インプルメント)
- ロータリー
- プラウ
代かき
代かきは田植えをする際に行なう際に必要となる作業のことで、水田からの水漏れや土を柔らかくして苗を植えやすく役割りがあります。
主な作業としては耕起した後に水を張り、代掻きハローを装着したトラクターで水と土をかき混ぜていき、土壌を泥状にしていきます。
稲作では重要な工程の一つで、均平をとり、雑草の発生を抑える効果も見込めます。
ちなみに、代かきをしない「無代かき栽培」というも農法も存在しますので、必ずしも必要な作業ではありませんが、一般的な田植え作業では必須となります。
■トラクターで使用するアタッチメント(インプルメント)
- 代掻きハロー
畦塗り
畦塗りとは田んぼの土を硬めて、田んぼと田んぼの境界に土で固めた「あぜ」を作ることで、田んぼ(ほ場)に水が溜まるようにする作業のことを言います。
畦塗りには畦塗機を装着したトラクターを使用します。
大まかな作業としては、土を削ったり砕いたりしながら土を寄せていき、機械の力で押し固めていきます。
畦塗機を使用することで、モグラやザリガニなどの小動物のせいであぜが壊れることを防ぐことができ、水漏れの心配がなくなります。
■トラクターで使用するアタッチメント(インプルメント)
- 畦塗機
肥料散布
肥料散布は施肥(せひ)とも呼ばれ、作物の育ちが良くなるように土壌に肥料を与える作業のことを言います。
散布方法には様々な方法がありますが、トラクターを使用する場合には、肥料散布機を使用します。
肥料散布機を使用することで、田畑にまんべんなく肥料を与えることができたり、散布にかかる時間を短縮させたりすることができます。
■トラクターで使用するアタッチメント(インプルメント)
- 肥料散布機
除草剤散布
除草剤の散布にもトラクターを使用する場合があります。
除草剤を散布する目的は、作物の成長を阻害する可能性がある雑草を生やさないようにすること。除草剤も農薬に分類され、害虫対策と合わせてよく行われる作業になります。
除草剤の散布方法には、いくつかの手段がありますが、トラクターで行う場合は、トラクター用除草剤散布機を使用して散布作業を行います。
■トラクターで使用するアタッチメント(インプルメント)
- トラクター用除草剤散布機
運搬作業
運搬作業にもトラクターを利用する場合があり、その際は運搬トレーラーを使用します。
運搬トレーラーは牽引車のことで、荷台に農作物などを乗せて目的地まで運ぶことができるアタッチメント(インプルメント)です。
グレードや種類によって運搬できる重量や機能に差があり、製品によってはブレーキ機能が搭載されたモデルも販売されています。
■トラクターで使用するアタッチメント(インプルメント)
- トレーラー
コンバインとは?主な役割について
収穫時期に入った稲をお米として販売するためには、刈取・脱穀・選別の作業が必要となり、その全てを手作業で行なうと膨大な時間が必要です。
その問題を解決してくれる農業用機械が、コンバインだったりします。
コンバインは稲を刈取りはもちろん、稲穂からもみを取り外す脱穀作業、それから、もみとそれ以外に選別する作業を1台で完結させることができる収穫に特化した農業用機械です。
コンバインの種類
コンバインにはいくつか種類が存在しますが、大きく分けると「普通型」と「自脱型」の2種類に分けられます。
普通型コンバイン
普通型のコンバインは作物に応じて刈取部のパーツが交換することができ、幅広い収穫物に対応できる特徴があります。
大規模農業向きなモデルが多く、また、自脱型と比べてお米の収穫には不向きだと言われているため、日本の田んぼで見かけることは少ないと思います。
ですが、自脱式よりもシンプルな作りですので耐久性が高くメンテナンス性も良いため、大豆やとうもろこしなどを大規模農業で栽培している農家さんの間では、普通型のコンバインを利用するケースもあります。
自脱型コンバイン
自脱型のコンバインは、刈取・脱穀・選別の全てを1台で完結することができ、稲や麦の収穫の際によく利用されています。
1966年にイセキ農機が日本のお米農家さん向けに開発したコンバインで、普通型と比べてコンパクトなモデルが多いため狭い農地でも扱いやすく特徴を持っています。
また稲の選別作業の精度が高く、お米へのダメージを最小限に抑えながら選別作業を行いますので、普通型よりも選別作業が楽になると言われています。
そんな自脱型のコンバインですが完璧ではなく、複雑な機能を備えていることが災いし、メンテナンス性が悪く、普通型と比べると故障しやすい欠点も存在します。
トラクターとコンバインの違い
結論から言うと、トラクターとコンバインの違いは「役割」が異なります。
トラクターの役割は、田んぼや畑を耕したりすることですが、コンバインは収穫(刈取・脱穀・選別)を役割としています。
そのため、そもそもの役割が両者では異なります。
ちなみにトラクターは作物を「植えること」や「収穫すること」ができませんが、コンバインは「耕すこと」と「植えること」が出来ません。
両者を補う役割として開発された農業用機械が、田植え機だったりします。
まとめ
農業はそれぞれのやりたいことをしっかりと把握し、その作業を効率化できる機械を選ぶことが大切です。
そして、農業用機械にはまだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
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