TD173DとTD171Dの違いについて、性能差や特徴の違いなどを解説します
目次
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TD173Dは、2023年1月に発売された最新のフラッグシップモデルです。株式会社マキタから発売される最新モデルのインパクトドライバーとして、TD172Dが改良されてより使いやすいモデルとして誕生しました。
しかし、実際に購入を検討している方の中には「どういった特徴があるのか」が分かりづらく、購入に踏み切れない方も多いはずです。
ちなみに、TD173Dの改良ポイントとしては、具体的に下記のような特徴があげられます。
- 重量バランスの最適配置
- 国内初の全周リングライト装備
- さらにスリム化で隅打ち性能UP
- 新トリガスイッチの採用で直感操作が可能
ということで今回は、TD173Dの特徴についての解説やマキタの中でもかなり人気のあるTD171Dとの違いについて解説していきたいと思います。
TD171Dからの買い替えを検討されている方やTD172Dからの乗り換えを検討されている方、これからマキタのフラッグシップモデルの購入を検討されている方は、ぜひ、参考にされてみて下さい。
TD173Dの特徴について
まずはTD173Dの特徴について解説していきたいと思います。
重量バランスの最適配置
TD173Dでは新たに重量バランスの最適配置を考え、より操作するときの重心を改善しました。
グリップの中心線を見たとき、バッテリーが後方にセットされているのが特徴です。
今までは前方にやや傾きがあったおかげで、扱いに力を要する場面がありました。
※例えば下向きに打つ場合は良いものの、前を向くときは手前に下がる力が加わる。上向きに打つ際も腕が疲れやすい。
しかし重量バランスの最適配置により、全方向でも疲れにくく扱いやすい配分となりました。
国内初の全周リングライト装備
TD173Dでは、国内初の「全周リングライト」を装備しています。2022年時点で、このリングライトを搭載している電動工具はありません。
LED式のリングライトにより、ムラがない光を照射。さらに明るさも従来機と比較して、2.5倍の明るさを実現しています。
この全周リングライトがあれば対象物に影ができることはなくなり、作業性が大きく向上するでしょう。
また全周リングライトにライトモードも搭載されており、より明るいハンドライトを兼ね備えています。
従来機ではやや明るさが足りない場面もあったので、この進化は嬉しいポイントです。
さらにスリム化で隅打ち性能UP
従来機よりもさらにコンパクト化を達成し、ヘッド部からの突出もなくすことに成功。この改善により隅打ち性能がUPしています。
隅打ち時の角度は、業界でも最小の10.5°となりました。さらに重量配分も最適化されているため、かなり扱いやすい名機となっています。
突出もないので、全方向で扱いやすいです。
新トリガスイッチの採用で直感操作が可能
今回のTD173Dからはトリガースイッチの性能が大幅に変更されました。
この新トリガースイッチは、従来機よりも直感的な操作を可能にしています。トリガーの引き代により、スピードのコントロールがより緻密に変化。
今までも引き代でコントロールしていた方は多かったものの、さらに細かく動くよう進化したと見て良いでしょう。
さらに速度域を4段階で調節できるようになっており、段階に合わせて引き代の加速も上がっています。
ただし最高速の段階を使うと、よりピーキーな回転制御となっていますので、上級者の方でも慣れるまで時間がかかり、使用に癖を感じる方多いようです。
TD171Dの特徴
TD171Dは、TD173Dの2つ前に当たるモデルです。すでに廃盤となっておりますが、今でも中古市場でよく出回る機種となっています。
そのため予算を考えて、TD171Dを購入しようか検討される方もいらっしゃるはずです。そこでTD171Dの特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
具体的な特徴は下記のとおりです。
- ビット振れ低減
- 楽らく4モード搭載
- コンパクト&パワフル
ではそれぞれ詳しく解説していきます。
ビット振れ低減
TD171Dでは、軸受部に新搭載された「ダブルボールベアリング」がビットの振れを低減します。
一般的にボールベアリングは1つしか搭載されておらず、どうしても軸受部から伝わる振動が許容しきれません。
そのためより精度の高い作業を行う場合、ビットの振れが問題となる場合もありました。
その点、複数のボールベアリングで僅かな振れを補正。さらに精度の高さを求める場面で、扱いやすくなった「ゼロブレ」が採用されています。
長いビットを使用しても振れを最小限に抑え、締め付け時のこじれにも強い耐久性を獲得しました。
楽らく4モード搭載
TD171Dでは、より多くの作業に合わせたアシストモードが搭載されています。
- 木材モード
- ボルトモード
- テクス用厚板モード
- テクス用薄板モード
例えば木材モードであれば、トリガーを全開してもゆっくり締め付けて木材の破損を防止します。
さらにスピードを徐々に早め、最速での締め付けを実現。
ほかにもボルトモードであれば正転時に最速の締め付けを見せ、逆転時はナットが外れたら停止するようプログラムされています。
状況に合わせた制御がワンタッチで変えられるため、非常に効率の良い作業が行えるでしょう。
コンパクト&パワフル
TD171Dでは、非常にコンパクトな全長116mmとなっています。
もちろん最新のマキタではもっとコンパクトな仕上がりになっているものの、このサイズは十分コンパクトです。
さらにトルクはパワフルな180N・mとなっています。このトルクであれば、おおよその場面でパワー不足を感じることはないでしょう。
コンパクトで扱いやすいながらパワフルなので、あらゆる場面で扱いやすいです。
TD173DとTD171Dの違い
最新機種のTD173Dを購入しようか考えている場合、実際どのくらい旧機種と違いがあるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの項目では全長や重量、トルクの比較について詳しくまとめました。
どちらを購入しようか考えている方は、最終的にどちらを選べばいいか違いが分かるように解説しています。ぜひ参考にしてください。
TD173DとTD171D の全長の違いは?(ヘッドの比較)
TD173DとTD171Dの全長は、下記のような違いがあります。
- TD173D:111mm
- TD171D:116mm
比較してみると5mmの違いがあり、並べてみると差は一目瞭然です。単体ですとどちらも非常にコンパクトな仕上がりなので、あまり不便は感じないかもしれません。
しかしTD173Dは突出部も無いように作られているため、隅打ちのような作業でより差を感じるでしょう。
TD173DとTD171D の重量の違いは?(重量の比較)
TD173DとTD171Dの重量は、下記のようなものとなっています。
- TD173D:1.5kg
- TD171D:1.5kg
両機種とも重さは全く変わらず、持っただけでは違いを感じることはありません。
ただしTD173Dは重量バランスが最適化されているため、作業時にやや取り回しで不便を感じることがあるでしょう。
TD171Dのほうが重さの傾きがあるので、よく動かす場合に腕の疲れを感じる可能性があります。
TD173DとTD171D のトルクの違いは?(トルクの比較)
TD173DとTD171Dの最大トルク値は、まったく違いが見られません。
- TD173D:180N・m
- TD171D:180N・m
ここ数年、国内メーカーから販売されているフラッグシップモデルの最大トルク値は、すでに頭打ちとなっていると考えられ、また、あまりトルク値が高くても作業中にトルク不足を感じる機会が減ってきています。
同様にモーターやバッテリーも新しい技術が作られない限り、現状ではほぼ同じスペックになると考えられますので、今後はトルク値以外の部分で、性能差が競われるのではないかと思われます。
TD173DとTD171Dの大きな違いについて
TD173DとTD171Dの大きな違いは、機能面での違いです。
ほぼTD171Dに搭載されている機能はTD173Dに盛り込まれており、さらに扱いやすいような機能がTD173Dにあります。
重量もスペックも変わらないものの、TD173Dはよりコンパクトかつ重量配分が最適化。
プロが使う現場では、間違いなくTD173Dのほうが疲れは少なくなります。
とはいえ予算を考えたとき、スペックが両機種とも大きく変わらない点に注意が必要です。
どういった用途で使うのかを想定するなら、TD173Dほどの機能はいらない場合も多いでしょう。
どちらを購入しようか検討している場合、もしかしたら中古市場で出回っているTD171Dを購入したほうが良いかもしれません。
予算を考えないのであれば、間違いなくTD173Dのほうが疲れにくく扱いやすいです。
まとめ
今回は、TD173DやTD171Dの特徴、性能差の違いなどついて解説してきました。
電動工具については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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