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マキタのTD002GとTD001G(インパクトドライバー)の違いについて解説します

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マキタの40Vmaxシリーズといえば、TD002GとTD001Gの2つが気になっている方が多いのではないでしょうか。

ということで今回は、マキタのインパクトドライバー「TD002GとTD001G」の違いについて解説していきたいと思います。

マキタのTD002Gの特徴について

2022年の最新機種として、マキタからTD002が発売されました。

40Vmaxシリーズのインパクトドライバーでは、まさに最新機種。特徴も下記のようになっています。

  • DST(デュアルスプリングテクノロジー)搭載
  • アプリを使った使用感のカスタマイズ
  • 4灯式LEDを搭載
  • その他デザインや新プラスチックケースの採用

ではそれぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ特徴を押さえておきましょう。

DST(デュアルスプリングテクノロジー)搭載

TD002では、なんとマキタ製品初の「デュアルスプリングテクノロジー」が搭載されました。

このデュアルスプリングテクノロジーは名前のとおり、2つのハンマースプリングをインパクトドライバー内に使用しています。

使われているスプリングは、軟らかいスプリングと硬いスプリングの2段構えです。軟らかいスプリングによって空転するまでの時間が短くなり、素早い打撃を行います。

そして硬いスプリングにより、強力な打撃を実現。作業負荷に応じ、打撃力を自動で調節する最新のテクノロジーです。

この組み合わせにより、下記のような特徴を生み出しました。

  • 低反動:振動値が約10%低減
  • 締付けスピード:約10%向上(マキタ製品従来機と比較)
  • 最大打撃数:4,600min-1(最速モード時)
  • カムアウトの低減

作業内容に合わせたきめ細かい作業が行えるようになりつつも、素早い締付けが可能となっています。

アプリを使った使用感のカスタマイズ

TD002Gでは、アプリを使って細かい使い勝手を変更できるようになりました。別売りの通信アダプターADP11をバッテリーとの間に噛ませて、カスタマイズを行います。

カスタマイズできる機能は豊富にあるため、より細かい制御が行える仕様です。

打撃モードは「打撃モード」「木材モード」「テクスモード」「ボルトモード」4つから選ぶことができ、TD171Dから登場した楽らくモードでは「通常モード」「最速モード」「強・中・弱」「テクスモード」の6つのモードを切り替えることができます。

この他にも、打撃後の回転数や打撃時間、LEDライトの点灯時間や残照時間も設定がアプリ上で可能になったTD002G。

シンプルな機能を求めている方には不向きな本機ですが、自分好みの使用感にカスタマイズしたいと考えている方にはオススメしたい機能です。

4灯式LEDを搭載

従来のマキタ製品では、搭載しているLEDライトが2灯でした。ですが、TD002では4灯式を採用し、より利便性が向上しています。

例えばLED1灯では反対方向が影となり、2灯ではカバー隅打ち時にどうしても見えづらい場合がありました。

4灯であれば影もできにくく、隅打ちもしやすいです。

今回ライトの配置も見直しがされているため、想定される作業において快適性が向上しています。

アプリで照度も調節できるほか、正逆転レバーを中立にした状態でトリガーを引けばライトモードで使用することも可能です。

デザインや新プラスチックケースの採用

ほかにも下記の3点で改善がなされています。

  • 迷彩柄のシボデザインを採用
  • 荷重が軽い新ワンタッチビット
  • 新規格のプラスチックケース付属

迷彩柄のシボデザインは、本体ヘッドの上部が迷彩のように加工されています。直接使い勝手に影響する部分ではないものの、今までのマキタ製品では見られなかったデザインです。

無骨なデザインではなく、使うたびに愛着が湧くよう加工されているのは嬉しいポイントですね。

また新ワンタッチビットは、ビット差し込み時の荷重をおよそ50%低減させたものです。(マキタ製品従来機と比較)

荷重が軽いので、より気軽にワンタッチでビットを交換できます。

さらにTD002に付属するプラスチックケースは、IP65に対応。防じん・防水プラスチックケースで、過酷な現場でも安心できる仕様です。

IP65はそれぞれ数字が防じんと防水のランクを表しており、防じんが6、防水が5を表しています。

  • 防じん6:塵埃の侵入がない
  • 防水5:あらゆる方向からのノズルによる噴流水機器が影響を受けない

前機種のTD001Gとの機能や性能面での違いについて

TD002Gの前機種はTD001Gですので、両機種の機能や性能面での違いについて比較しながら紹介していきたいと思います。

スペックの違いについて

TD002GとTD001Gのスペックの違いを表にまとめて比較しましたの。

比較を表にまとめましたので、比較しながら見てみてください。

両機種のスペックを比較してみても、あまり大きな違いは見られませんでした。

ですが、スペック上の変化は少ないですが、細かい制御が施せるという点では、TD001Gには無い違いだと思います。

TD002とTD001の違いについて

TD002とTD001を比較してみると、スペックとしてはあまり大きな変化が見られませんでした。

しかし下記の理由から、スペック以上に違いを感じられるのがTD002Gの特徴であり、魅力だと感じます。

  • 新採用のDST(デュアルスプリングテクノロジー)
  • 迷彩シボ加工でデザインが今までと違う
  • アプリで使用感を変更できる

現状使っているインパクトドライバーで満足している方や、TD001を使っていて不満が無い場合でしたら改めて買い替える必要はないと思いますが、現状のインパクトドライバーの使用感に不満を感じている方は、購入してみるのも良いと思います。

ですが、TD002Gはかなり高額な価格設定となっていますので、失敗を避けるためにも、まずはホームセンターなどで試しに使用してみてからの購入をオススメします。

HiKOKIのWH36DCとの違いについて

よくTD002Gと比較されるのが、マキタの競合であるHiKOKIのWH36DCです。

このWH36DCもアプリによる細かい使用感の調整が可能で、TD002Gとも役割も非常に似ています。

こちらの比較も見たい方がいらっしゃるはずですので、詳しく特徴をまとめてみました。

HiKOKIのWH36DCとマキタのTD002Gのスペックの違い

ではマキタのTD002とHiKOKIのWH36DCについて、詳しく特徴を表にしました。ぜひチェックしてみましょう。

スペック上では、両機種のスペック差はほとんどありません。

最大トルクはマキタのTD002が多少優位になっているものの、体感だと誤差の範囲だと思います。

スペック以外の違いについて

マキタのTD002GとHiKOKIのWH36DCのもっとも大きな違いは、下記2点だと感じます。

  • ヘッドの長さが短い
  • Bluetooth蓄電池でカスタマイズ可能(アダプターの追加購入の有無

使用面で重要視するポイントとしてヘッドの長さが挙げられますが、HiKOKIのWH36DCは、マキタのTD002Gよりも若干ヘッド長が短く設計されています。

この点は両機種の違いだと思います。

そして、マキタのTD002GとHiKOKIのWH36DCのもっとも大きな違いだと思うのが、Bluetoothカスタマイズ時に必要なアイテムの違いです。

HiKOKIのWH36DCをカスタマイズするには、Bluetoothカスタマイズ対応のバッテリーを購入する必要がありますが、マキタのTD002Gでは、バッテリーではなく、専用アダプターを購入する必要があります。

マキタの場合(TD002G)のメリットとデメリット

マキタのアダプター方式の場合ですが、バッテリーではないのでバッテリーの消耗を気にすることなくカスタマイズが可能な点がメリットかなと感じます。

ですが、追加アダプターの購入費用やアダプター経由でないとカスタマイズできない点は、場合によってはデメリットに感じる方も多いのではないでしょうか。

また、HiKOKIのWH36DCのように新型バッテリーにBluetooth機能が搭載されていないので、コスパの面では少し割高だと感じる方も多いようです。

HiKOKIの場合(WH36DC)のメリットとデメリット

一方で、HiKOKIのWH36DCの場合は新型のバッテリーにBluetooth機能が搭載されていますので、マルチボルト対応の別工具とも併用して使用することができますし、追加アダプターが必要ないので手軽さとコスパの面では優れていると感じます。

ですが、デメリットとしては、バッテリーにBluetooth機能が搭載されていますので、劣化時にきちんと動作するのかに不安が残ります。

リチウムイオンバッテリーもいずれは劣化をしてまいますので、その点のことを考えると意見は分かれそうです。

まとめ

今回は、マキタのインパクトドライバー「TD002GとTD001G」の違いについて解説していきました。

その他にも電動工具について知っておきたいことは、まだまだあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。