スチームオーブンレンジの種類やメリット・デメリットについて解説します
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スチームオーブンレンジは水蒸気の力を利用して食材を調理するオーブンレンジで、高級な調理用家電として知っている方も多いのではないでしょうか。
有名な製品としては、パナソニックの「ビストロ」やシャープの「ヘルシオ」あたりが良く耳にすると思います。
そんなスチームオーブンレンジ、様々なメーカーからいろんなタイプの製品が販売されているため、どの製品を選ぶべきか悩む方も多いです。
ということで今回は、スチームオーブンレンジについて種類や導入するメリットとデメリットなどについて解説していきます。
これからオーブンレンジの購入を予定している方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
スチームオーブンレンジとは?
スチームオーブンレンジとは、100℃以上の高温状態にした水蒸気で加熱した、「スチーム機能」がついたオーブンレンジを指します。
スチーム機能を利用して余分な塩分や油などを除去した健康を意識したな調理から、蒸し調理や低温調理まで可能なモデルが存在し、製品によって様々な違いがあります。
また、多くの製品がスチーム機能に加えて、食品の温めや解凍に優れた電子レンジ機能やグリルや焼き物に最適なオーブン機能を備えたものも多く、調理の幅が広がる点が多くの方に支持されています。
次にスチームオーブンレンジを導入することで得られる、メリットとデメリットについて解説します。
スチームオーブンレンジを導入するメリット
スチームオーブンレンジを導入するメリットとデメリットは様々ありますが、ここでは4つに絞って解説していきます。
以下が主なメリットです。
- 調理の幅が広がる
- 食材の乾燥防ぐ
- ほったらかし調理が可能
- オートメニューの充実
それではひとつずつ解説します。
調理の幅が広がる
スチームオーブンレンジは、蒸し、焼き、グリルなどの多様な調理方法に対応しています。
これにより、ヘルシーな蒸し料理や焼き料理が手軽に作れるようになります。
たとえば、野菜を蒸すことで栄養素を保持しながら、食感を楽しめます。
食材の乾燥を防ぐ
スチーム機能を使用することで、食材が乾燥せずにジューシーに仕上がります。
特に肉や魚を調理する際に、その効果を発揮します。
さらに、スチーム調理により、余分な脂肪や塩分を落とすことができ、健康的な食事を提供することが可能です。
ほったらかし調理が可能
加熱中に他の家事や作業を行えるため、忙しい家庭や働く人にとって非常に便利です。
たとえば、調理中は洗い物や他の料理を進めることができ、時間を有効に使えます。
オートメニューの充実
多くのスチームオーブンレンジは、オートメニュー機能を搭載しており、ボタン一つで簡単に調理できるため、料理が苦手な人でも美味しく仕上げることができます。
スチームオーブンレンジのデメリット
次に、スチームオーブンレンジのデメリットについて解説します。よく挙げられるデメリットは「価格が高い」
「手入れに手間がかかる」「サイズが大きく重い」の3つが挙げられます。
価格が高い
スチームオーブンレンジは高性能な分、価格が一般的なオーブンレンジより高めとなります。
特に、機能が多いモデルは高額になることが多く、導入にはコストがかかります。
お手入れが必要
スチーム機能を利用するため、給水タンクへ水の補充や、庫内の掃除が必要になります。調理後に水蒸気が残るため、拭き取り作業も発生します。
これは一般的なオーブンレンジには必要の無い手間なため、とくに庫内の清掃は面倒に感じる方も多いようです。
サイズが大きく重い
スチームオーブンレンジは通常のオーブンレンジに比べてサイズが大きく、置き場所に困ることがあるため、設置スペースを事前に確認する必要があります。
また、重量もあり、持ち運びが難しい場合があります。
これらのメリットとデメリットを考慮することで、スチームオーブンレンジを導入するかどうかの判断材料になるでしょう。
同時に何品も調理する場合には不便さを感じる
スチームオーブンレンジの魅力の一つに自動調理機能が挙げられますが、この機能に魅力を感じて購入したものの、使い始めてみたらデメリットだと感じる場合もあります。
というのも、この機能を使用している間は、電子レンジが当然使用できません。
そのため、オートメニューなどを使用してしまうと30分や1時間前後、電子レンジが使用できず、SNSでよく目にする電子レンジを使用した時短テクなどが使えず、「調理が進まない」となるケースがあります。
このデメリットは、料理に慣れている方ほど陥りやすいものとなりますので、購入前にどういう使い方をするのか?あらかじめ想定しておくことが大切です。
オーブン機能使用後に一定時間、電子レンジ機能が使用できない
多くのスチームオーブンレンジはオーブン機能を使用した後、すぐに電子レンジ機能を使用することができません。
一定時間、庫内の温度を下げるために待つ必要があります。
このデメリットは、料理に慣れてい方であるほどデメリットに感じるようですので、この点にも注意が必要です。
スチームオーブンレンジの種類について
スチームオーブンレンジの種類には「簡易式」と「過熱水蒸気式」の2つがあります。
この章では、「簡易式」と「過熱水蒸気式」それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
種類は簡易式と過熱水蒸気式の2つ
スチームオーブンレンジには、「簡易スチーム式」と「過熱水蒸気式」の2つの種類があります。それぞれの特徴と違いを以下にまとめます。
簡易スチーム式 |
過熱水蒸気式 |
|
仕組み |
水を加熱した水蒸気で調理 |
水蒸気を100℃以上に加熱し、高温の「過熱水蒸気」を用いて調理 |
特徴 |
・主に食品をしっとりと温める用途に適している ・蒸し料理や発酵調理が可能。 ・比較的シンプルな構造で価格が抑えられている ・水蒸気の温度は100℃程度で、 食品の表面を柔らかく仕上げる効果がある。 |
・高温(100℃以上)の水蒸気で食品を焼き上げることが可能 ・油や塩分をカットする「脱油・脱塩調理」ができ、ヘルシーな仕上がりになる ・外側はカリッと焼き目をつけながら、内部はしっとりと保つ調理が可能。 多機能で幅広い料理に対応(焼き、揚げ、蒸しなど) |
用途 |
・茶碗蒸しやプリンなどの低温蒸し料理 ・食材の乾燥を防ぎながら加熱 |
・揚げ物の再加熱(カラッと仕上げる) ・肉や魚の焼き料理、野菜の低温調理 |
次の章では、簡易式と過熱水蒸気式のメリットとデメリットについて深堀りしていきます。
簡易式のメリットとデメリット
まずは簡易スチーム式のメリットとデメリットを解説していきます。
簡易式のメリット
簡易式の大きなメリットは、「加熱水蒸気式と比べると価格が安い」という点です。
簡易式は「温めて蒸す」という機能に優れており、加熱水蒸気式と比べるとシンプルな作りのため、価格は安価な傾向。
またシンプルな構造のため、日々の手入れが簡単な点も簡易式のメリットのひとつです。掃除やメンテナンスが簡単です。
簡易式のデメリット
簡易式の最大のデメリットは、調理の幅が限定的な点です。
加熱水蒸気式と比べると蒸し料理や温めには適していますが、過熱水蒸気式のように焼き目をつけたり、脱油・減塩調理には対応していません。
また、スチーム量の制御が限定的で、スチームの温度や量を細かく調整できない機種も多く、本格的なスチーム調理には不向きです。
過熱水蒸気式のメリットとデメリット
次に過熱水蒸気式オーブンレンジのメリットとデメリットを解説していきます。
加熱水蒸気式オーブンレンジのメリット
加熱水蒸気式オーブンレンジの最大の魅力は、簡易式タイプよりも料理の幅が多く、食材の油などを落としたヘルシーな調理が出来る点が挙げられます。
過熱水蒸気式は過熱した高音ヒーターを利用することで、簡易式タイプよりも高温の蒸気を発生させることができ、焼き調理などにも対応できます。
そのため、加熱水蒸気式オーブン一つで肉料理からスイーツ作りまで挑戦することができ、調理の幅が広がります。
加熱水蒸気式オーブンレンジのデメリット
一方で、過熱水蒸気式オーブンレンジにもデメリットが存在します。その最大の欠点が、電気代が高くなりやすく点と日々のお手入れの面倒さです。
一般的な単機能電子レンジと比べると1回あたりの電気代が高く、節約には不向きです。
また、簡易式と比べると使用後に掃除する部分が多く、掃除にあまり時間をかけたくない場合は、その点も不満に感じやすいようです。
その他にも、焼き調理後の仕上がりにも不満を感じる場合があり、ヘルシーな料理が作れる反面、味があっさりしすぎてしまい、美味しくないと感じる方もいるようです。
スチームオーブンレンジの選び方について
スチームオーブンレンジを選ぶ際にはいくつかの気にしたいポイントがありますが、とくに大切な「設置場所」「電気代」「お手入れの簡単さ」に焦点を当てて解説します。
これらのポイントを押さえることで、購入後に「失敗した」と感じるリスクを減らすことができます。
サイズと設置スペース
スチームオーブンレンジを購入する際には、まず設置スペースの確認が不可欠です。
自宅のキッチンにどの程度のスペースがあるかを測定し、そのスペースに合ったサイズのオーブンレンジを選ぶことが大切です。
オーブンレンジは周囲に十分な放熱スペースを確保することが必要で、この放熱スペースの確保を怠ると、機能が低下したり、火災の原因へと繋がります。
とくに、キッチンのレイアウトによっては奥行きや高さが制限される場合もありますので、スチームオーブンレンジを買う前には、必ず確認しておくことが大切です。
サイズの選び方
スチームオーブンレンジのサイズの選び方は、世帯人数に合わせて容量を選ぶことが基本だとされています。
目安としては下記の通り。
■世帯人数ごとのサイズ目安
- 一人暮らし:20L前後のモデル
- 二人暮らし:20~25L前後のモデル
- 3~4人家族:26~30L以上のモデル
このサイズ目安は多くの家電量販店でも採用されている基準なので、購入時にサイズが原因で失敗したと感じるリスクを減らすことができます。
ここで注意点ですが、サイズは多機能な製品ほど大きくなる傾向にあります。
そのため、多機能モデルが欲しい場合は、あらかじめ設置場所を大きめに確保しておく必要があります。
消費電力と電気代
スチームオーブンレンジを選ぶ際には、消費電力とエコ性能をよく考慮することも重要です。
先述した通り、スチームオーブンレンジの種類によって電力消費量は大きくことなり、また、製品によっても消費電力量は異なります。
そのため、ランニングコストを抑える視点で考えると、省エネ性能が高い製品を選ぶことが重要になってきます。
とくに、エコモードやインバーター機能が搭載されている製品は、効率的に電力を使用し、無駄を減らすことが可能です。
スチームオーブンレンジを購入する際は、省エネ性能を示すエネルギー効率ラベルや消費電力の数値を確認しましょう。
お手入れの簡単さ
スチームオーブンレンジで見落としがちなのが、「日々のお手入れの簡単さ」です。
スチームオーブンレンジは、種類によっても手入れの手間は変わりますし、製品によっても掃除のしやすさがことなります。
例えば、取り外し可能なパーツが多い製品は、洗浄がしやすく、清潔を保ちやすいです。また、内部に汚れが付着しにくい加工が施されている製品は、手間をかけずにメンテナンスが行えます。
また、最近の製品だと自動クリーニング機能が搭載されているものありますので、そうした機能を搭載したモデルを買うことで、日常の手入れの手間を大幅に軽減できます。
定期的にメンテナンスを行うことは製品の寿命を延ばすことに繋がりますし、いざ買い替える場合にも、リサイクルショップなどでの買取価格にも大きく影響を及ぼします。
スチームオーブンレンジを買う際は、この「お手入れの簡単さ」にも注意して選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、スチームオーブンレンジについて種類や導入するメリットとデメリットなどについて解説していきました。
この他にも家電製品に関する知っておきたい知識は、まだまだあります。ぜひ、この他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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