スポットクーラーの家庭用モデルの選び方やエアコンとの違いについて解説します
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スポットクーラーと聞くと業務用のイメージを持たれる方も多いですが、実は家庭用モデルも存在します。
家庭用モデルのスポットクーラーは、エアコンが設置できない場合ような場所での利用に最適で、最近では購入を検討する方も増えてきました。
ということで今回は、スポットクーラーの家庭用モデルについて、エアコンとの違いを紹介しながら選び方などをご紹介していきます。
これからエアコンや扇風機の購入を控えている方もぜひ、参考にしてみてください。
スポットクーラーとは?
スポットクーラーは冷風機とも呼ばれ、取り込んだ空気を冷やして吐き出してくれる空調機器です。
クーラーやエアコンとの違いは「壁に固定が必要かどうか」の違いで、スポットクーラーの多くは、持ち運びができるような重量だったり、本体に車輪がついていて移動しやすくなっていたりします。
利用シーンとしてはエアコンが設置できないような場所での利用が多く屋内外問わず、活用されていることが多いです。
ちなみにスポットクーラーは吹き出し口と排気口が本体に備わっているので、エアコンのように室外機が不要なのも特徴で、使用場所を選ばず、コンセントさえあればどこでも利用できます。
スポットクーラーとエアコンの役割の違い
スポットクーラーは屋外やエアコンだと対応できないような広い屋内(体育館など)で利用される冷房機器ですので、エアコンとは求められる役割が異なります。
エアコンは一般的なお部屋の温度を快適なものにすることを目的として開発されていますが、スポットクーラーの場合は、温度を下げることしかできません。
スポットクーラーはどちらかというと、「持ち運びや移動ができるクーラー」と表現するほうが分かりやすいと思います。
ですので、スポットクーラーは「部屋全体の温度を下げる」というよりは、「直接冷風を送り出し、人の体温を下げる」というような使われ方をします。
スポットクーラーとエアコンの電気代の違いについて
スポットクーラーの屋内使用で最大のデメリットとしては挙げられるのが、「エアコンよりも電気代が高くなることが多い」という点です。
たとえば、消費電力500〜700Wのエアコンと消費電力が同程度のスポットクーラーを比較すると、エアコンよりもスポットクーラーの方が月々の電気代が高くなるケースが良くあります。
その主な原因としては2つあり、一つは「室外機の存在」、そしてもう一つが「冷却効果の違い」です。
エアコンは室外機があるため、効率的に排熱を行うことが出来ますが、スポットクーラーは排熱を室外に送り出す仕組みが存在しません。
そのため、冷風と温風を同時に室内へ送り出しますので結果として排熱効率が悪くなり、エアコンよりも電気代が高くなる傾向にあります。
スポットクーラーの電気代の調べ方について
ちなみに、皆さんは家電ごとに電気代が異なることをご存知ですか。
実は消費電力によって、同じ使用時間でも電気料金が変わってくることが良くあります。
そして、肝心な家電ごとの電気代の調べ方についてですが、下記の公式に当てはめて計算することで把握する事ができます。
「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」
料金単価は電力会社や料金プランによって異なりますが、大体15〜30円/kWhとなります。
1時間あたりの消費電力(kW)は、kWh(キロワットアワー)と表示されます。
1kWh(1キロワットアワー)は、1キロワット(=1,000W)の電力を1時間消費した場合の消費電力の量(kWh)のことを指します。
家電製品には本体に消費電力を記載するように定められており、シールが貼っている場合が殆どです。
シールには冷房時~~W、暖房時~~Wなどの記載があります。
「1時間あたりの消費電力(kW)」「料金単価(円/kWh)」を確認後、上記の計算式で計算することで電気代の概算を計算できます。
使用環境やエアコンの製造年数などで誤差は生まれますが、大体の金額を調べることが可能です。
ちなみに、電気代を計算してくれるサイトもありますので、ぜひ調べてみてください。
スポットクーラーの種類について
スポットクーラーの種類は、大きく分けると2つの種類が存在します。
家庭用モデル
家庭用のスポットクーラーはサイズがコンパクトで、デザインがおしゃれなのが特徴で、電力は100Vほどで自宅のコンセントに接続することができます。
一般的に家庭用のスポットクーラーは、1.6〜1.8kWほどを十分使用に困らない目安として選びましょう。
家庭用スポットクーラーにはタイマーが付いていたり、温風機能や除湿機能がついていたりするなど使い勝手もよいのがメリットです。
業務用
業務用のスポットクーラーは大型で冷却効果が高いのが特徴です。自宅での使用には騒音性が高くデザインがおしゃれでなかったり、電気代が高いなどのデメリットがあります。
しかし屋外でも使用でき、2.5kWものパワーがあるモデルが多いです。屋外イベントや学校、コンサートホールといった大型施設で使用されています。
スポットクーラー選びで注意したいポイント
続いてスポットクーラーの選び方について解説していきます。
とくにスポットクーラーを選ぶ際に注意しておきたい項目についてご紹介していきます。
サイズ
スポットクーラーはモデルによって大きくサイズが異なります。コンプレッサーを内蔵しているモデルは大きくなる傾向があります。
大きくなると重量も重くなり、移動が困難になったり床に跡が付くことも。
とくにご自宅での使用を考えている方の場合は、この本体サイズにも注意してください。
キャスターの有無
モデルによってキャスターが付いていないモデルがあります。重量が重くなると、キャスターが付いていなければ移動するのが大変になってしまいます。
頻繁に移動する場合は、キャスターが付いているものを選ぶと良いでしょう。
排気用ダクト
エアコンの冷房は室外機から排熱することができますが、スポットクーラーは本体から排気が出る仕組みになっています。
窓やドアを閉めて使うのであれば、排気ダクトの使用が必要です。付属品として同梱されている商品を選べば、別で用意する必要がありません。
冷房能力の目安
冷房能力はスポットクーラーによって大きく異なります。目安としては消費電力が2.0KWより大きいもの。
おおよそ6畳ほどの部屋に対応する冷房能力を持っているので、家庭での使用には充分な性能があります。
吹き出し口の数
スポットクーラーの吹き出し口が複数付いているモデルも存在します。
一人で使う場合やコンパクトな部屋で使うには吹き出し口が1つでも十分ですが、屋外や複数人での使用には吹き出し口が2つ以上ついているものを選びましょう。
首振り機能がついてあるものもあるので、冷気をまんべんなく届けることが可能です。
運転音
消費電力が高いものやコンプレッサー搭載モデルは運転音が大きくなる傾向があります。寝るときや静かな場所で使用する場合は、運転音が静かなものを使いたいものです。
購入時には運転音の大きさを確認すると良いでしょう。
スポットクーラーが設置できない場所について
スポットクーラーは室外機などが不要なので、コンセントさえあれば使用することができます。
ですが、コンセントが無い場所や延長コードが届かない場所では使用することができません。
しかしそれ以外の場所では使用することが可能で、多くの場所で使用することが出来る点がスポットクーラーのメリットと言えるでしょう。
スポットクーラー以外でオススメな選択肢について
スポットクーラー以外でオススメな選択肢についてご紹介します。
ウインドウクーラー
ウインドウクーラーは窓に設置するエアコンのことです。室外機の設置が不要なので、エアコンを設置するよりも簡単に導入できます。
デメリットは窓に設置するので、窓の開放感が無くなります。エアコンと変わらない冷房能力はあるので、工事が面倒な人におすすめです。
サーキュレーター
サーキュレーターは扇風機とは異なり、エアコンや暖房の空気を隅々まで届ける送風家電となります。
単体で使用することよりも、冷房や暖房と併用することが多いです。
エアコンとスポットクーラーを併用するなら、サーキュレーターを併用したほうが導入費用もランニングコストも安く抑えられます。コンパクトなものが多いので、使い勝手も抜群です。
冷風扇
冷風扇は扇風機に水を入れるタンクが付いた、冷房器具です。クーラー並みに涼しい扇風機として、近年人気の家電となります。
タンクに入った水が蒸発するときに発生する気化熱に風を当て、涼しい風を送り出すシステムになっています。
電気代も扇風機とほとんど変わらず本体価格も安価です。寒がりの方、冷え性の方などは、冷風扇がおすすめ。
冷風扇のデメリットは部屋全体を涼しくする効果はなく、スポットでしか涼しい風を感じることができないことです。
スポットクーラーと比較的効果が近い冷房器具。長時間使い続けると湿度が上がってしまい、部屋がサウナのようになってしまうので適度に換気し湿気を逃す必要があります。
スポットクーラー(家庭用)を買うならオススメしたいメーカーと特徴について
最後にスポットクーラーを購入するならおすすめしたい、家庭用モデルを販売しているメーカーの一覧と特徴をご紹介したいと思います。
トヨトミ
株式会社トヨトミは愛知県名古屋市に本社のある、石油燃焼機器・家電機器のメーカー。1949年に創業者の中村一治氏が豊臣工業を創立し、1952年に石油コンロなどの自社開発製品の生産を開始しました。
株式会社トヨトミは「温かさを通じて広く社会に貢献する」を目標に環境と省エネルギーに配慮した製品を提供することで、暮らしのパートナーとして歩み続けています。
株式会社トヨトミの製品は国内だけでなく、世界各国の安全規格にも適合しているため海外でも幅広く利用されています。
スポットクーラーだけでなく、暖房機器や空気清浄機、除加湿器などを販売している会社です。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ株式会社は家電事業が売り上げ全体の4割で、元々1958年にプラスチックの加工を行う町工場からスタートした会社です。
そこからガーデニング用品、ペット用品の取り扱いを始め、LED照明を経由して本格的に家電量販店に参入してきたのは2010年からとされています。
現在では2017年のグループ全体での売り上げは約4,200億円と、2003年から右肩上がりの成長を記録。
アイリスオーヤマでは様々な分野で色々なアイデア商品が開発・販売されているようですが、そのやり方は独特で全体会議で決済が行われるそうです。
社長が承認を行っており、カリスマ社長がアイリスオーヤマの売上を出しているといっても過言ではありません。
一流メーカーから技術者が多く転職してきているため、技術力が高いのも特徴です。
ユアサプライムス
ユアサプライムスは扇風機)やこたつ・ファンヒーター、電子レンジ・トースターなどを中心に、その他数多くの仕入メーカー商品をホームセンターや家電量販店・ネットショップなどの販売先へ販売・卸売を行っています。
特に扇風機やこたつなどは、市場で大きなシェアを有しています。多種多様な仕入メーカーとの繋がりがあるので、家電の分野にとどまらず住宅設備や日用品など多方面に強みを持っているのが特徴です。
シロカ
シロカは、炊飯器やコーヒーメーカー、ホームベーカリー、ノンフライオーブンなどの調理家電や、扇風機や掃除機などの生活家電を製造・販売するメーカーです。
創業は2000年で、現在のシロカの形になったのは2007年と比較的歴史の浅い会社。シンプルでおしゃれで、リーズナブルな製品を消費者に届けるというコンセプトを掲げています。
過剰な機能をもたせず、消費者から求められる機能をシンプルに追求しているので、リーズナブルな販売価格を実現できているところがシロカの家電の魅力です。
スイデン
スイデンは大阪の天王寺に本社を置く1947年創業の会社。
工場向けの工場扇・スポットエアコン・業務用掃除機・送排風機などの環境改善機器や、オフィスや農業向けの製品など職場環境づくりの手伝いをするパイオニアメーカーです。
オレンジのカラーが特徴で、業務用の製品にもかかわらずデザインが秀逸なのが特徴。国内外に支店や工場を持っているので、高い技術力も魅力です。
トラスコ中山
トラスコ中山は工場や建築現場など、モノづくりの現場で使用される機械工具や物流機器などの卸売りを行う専門商社です。
約2,000社のメーカーのアイテムを取り扱うだけでなく、専門商社ならではの目線で企画開発された自社ブランド「TRUSCO」も好評。毎年約3,000アイテムが新しくラインナップする展開力も大きな魅力です。
100万アイテム以上を取り扱っており、業界トップクラスの品揃えを誇ります。21万3700アイテムの在庫を常に社内に保有し、いつでも即納できるように供給体制を整えています。
顧客からの「必要なときに」「必要なものを」「必要なだけ」というニーズに応えるべく、独自の物流システムを構築しているのが大きな特徴です。
まとめ
今回は、スポットクーラーの家庭用モデルの選び方やエアコンとの違いなどについて解説してきました。
スポットクーラーについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の記事も読んで参考にされてみてください。
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