鉄筋カッターの種類や選び方について解説します!
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皆さんは鉄筋カッターについてご存知でしょうか。
主に建築現場での使用が多い工具ですが、鉄筋を切断したい場合に便利な道具ですので、DIY用途で使用するケースもあるかと思います。
ということで今回は、鉄筋カッターについて種類や選び方などを中心に解説していきたいと思います。
ぜひ、工具選びの参考にしてみてください。
鉄筋カッターとは?どんな作業で使うのか?
鉄筋カッターとは鉄筋を切断する作業がメインの工具です。鉄筋とは異形鉄筋とも呼ばれ、建物の構造用材料の一つ。
鋼を圧延し、表面に凹凸の起伏を設けた棒状の鋼材のことです。この起伏をつけることで、強度を大幅に向上させています。
これらの鉄筋にコンクリートを流し込むことで、鉄筋コンクリート造の建物の骨組みとして使われます。加工の段階で切断したり曲げたりといった作業が必要となるので、鉄筋カッターを使う事で便利に作業が可能になります。
大量の鉄筋を使用する鉄筋コンクリートを扱った現場では、鉄筋カッターを使う事で非常に迅速かつ効率的に作業を進めることができるのです。
鉄筋カッターの種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットについて
鉄筋カッターには複数の種類があり、それぞれ特徴がことなります。
ここでは、その違いや特徴、それぞれの良し悪しについて解説していきます。
手動式の鉄筋カッター
特徴
はさみのような構造で長いハンドルを使い、テコの原理を使って切断を行います。
片方を固定し、もう片方を締めることで切断することができます。
メリット
構造がとてもシンプルなため、製品の価格が安価であることがメリットに挙げられます。
もちろん切断がメインの機能ですが、鉄筋を曲げる機能が付いているものも存在するのです。
電源などが必要なく、完全に手動で使用ができるので、使用場所が限られることはありません。
デメリット
サイズがかなり大きくなってしまうのがデメリット。
てこの原理を利用して切断を行うので、ある程度の大きさがないの切断力が損なわれてしまうので仕方ない点ではあります。
その為持ち運びが大変な場合があるでしょう。
DIYなどの用途で、コスパ重視で選ばれる方におすすめのタイプと言えるでしょう。
手動油圧式の鉄筋カッター
特徴
手動式と原理は同じですが、油圧ポンプを使用している方式を採用しています。
手動式のように大きくなくても油圧ポンプの力を利用することで、大幅にサイズダウンすることができました。
メリット
手動式に比べサイズが圧倒的に手動油圧式は小さいです。小さいため持ち運びが大変便利で、実際の現場での使用にも向いているでしょう。電源等も必要がないので、使用場所を選びません。
デメリット
デメリットは手動式に比べると価格が高額になることです。油圧ポンプを使用しているので、比較的コスパは良くありません。持ち運びや使い勝手を重視させたい方にはおすすめです。
電動油圧式の鉄筋カッター
特徴
手動油圧ポンプ式に電気エネルギーを加えたようなタイプのことです。電気と油圧の力で鉄筋を切断することができるのです。
充電式とAC電源式が存在します。現場などコンセントが内容な場所では充電式が人気です。
途中でトラブルがあれば圧を解放するリターンバルブ機能が付いたモデルもあります。
メリット
一切力をかけずに鉄筋を切断することが可能なのが魅力です。電気と油圧の力で一切の切断を行うため、長時間の作業でも身体への負担が非常に少なくできます。
実際の現場では身体への負担を減らすことはとても大切ですので、このような工具はとても重宝します。
また充電式のタイプであれば持ち運びも容易です。
コンセントが使える環境であればAC電源式もおすすめですよ。
デメリット
コスパが良いわけではない点がデメリットでしょう。手動油圧式から更に電気のエネルギーを使用するわけですので、製品の価格は更に上がってしまいます。
また充電式ですと充電池はコストがかかりますので、さらにコスパが悪くなります。なるべく安く済ませたい方には向いていませんが、楽に作業を進めたい方にはとてもおすすめですね。
電動チップソー式の鉄筋カッター
特徴
①~③のタイプは「はさみ」のように挟み込んで切断を行うものですが、電動チップソー式は高速回転させる刃物で鉄筋を切断をします。電動チップソーも充電式とAC電源式が存在します。
メリット
切断面が非常にきれいなのがメリットです。挟み込んで切るのではなく、ディスクグラインダーのような要領で切断するため滑らかに切断ができます。
切断後に圧着する場合も、切断面がきれいなため再研磨する必要が無いのです。
再加工前提でカットする場合は電動チップソーがおすすめでしょう。
デメリット
切断時に火花が出るため、注意が必要です。切断スピードも油圧式のタイプなどに比べると劣ってしまいます。
作業効率を上げたい場合は油圧式のほうが良いでしょう。
鉄筋ベンダー
特徴
鉄筋ベンダーは切断自体はできませんが、鉄筋を曲げることができます。
手動式でも曲げ加工はできますが、鉄筋ベンダーの方が自由度が高いと言えます。
メリット
手動式よりも作業スピードが速いのがメリットです。曲げ方のバリエーションも鉄筋ベンダーのほうが自由が効くので、曲げ加工を多く行う場合は鉄筋ベンダーが必要になるでしょう。
デメリット
デメリットは持ち運びができないことです。電源があるところに置いて使用するタイプなので、現場で使用するという事は難しいでしょう。ただ曲げ加工に関しては鉄筋ベンダーに勝る工具はありません。
鉄筋カッターの選び方と注意点について
続いて、鉄筋カッターの選び方について解説していきます。
電動か手動か
鉄筋カッターは、電動が手動かをまず選ぶ必要があります。
作業スピードから考えると、やはり電動のほうが効率が圧倒的に良いでしょう。現場など仕事で使用する場合は電動のほうが良いと言えるでしょう。
ですがDIY目的で作業量もあまりない場合は手動でも十分です。効率重視なら電動、コスパ重視なら手動がおすすめですよ。
用途
曲げ加工や、切断後の圧着を考えている場合においても選択が変わってきます。
曲げ加工が必要なら手動式や鉄筋ベンダー。切断後の圧着なら切断後の加工が必要ではない電動チップソーが一番効率的です。
また現場によっては騒音が出せない場合は油圧式のタイプでないと使用できないなどもあると思います。
そのように用途によって柔軟に選ばなければいけません。
鉄筋の径、硬さ
鉄筋には硬さ(SD)と径の太さ(D)という指標で計られ、種類があります。
鉄筋カッターによっては、切断できるものとできないものがあり、切断能力を確認して購入する必要があります。特に硬さ(SD)は、数値が大きくなるほど硬さが増加するので、カットができるかどうか確認しておく必要があります。
鉄筋カッターの主要メーカーの一覧と特徴について
最後に鉄筋カッターを販売している主要メーカーについて、特徴などをご紹介したいと思います。
マキタ
電動工具メーカーでマキタを知らない人はいないでしょう。日本のみならず、世界でも最大手の電動工具メーカーです。アフターサービスが充実しているのが特徴で、日本じゅうどこにいても3日で修理できるそうです。製品のラインナップが豊富で、マキタで選べば失敗することはないでしょう。ぜひ製品選びに困ったらマキタを選んでみてはいかがでしょうか。
オグラ
神奈川県の油圧機器などの製造、販売をしている企業です。創業90年を超え、工具だけでなく建築の免振、耐震の分野にも長けています。マキタとOEM契約をするなど、信頼のブランドでもあります。
安心した製品を、コスパ良く使用したい場合はオグラの製品は非常にお勧めできます。
HiKOKI
日立工機のノウハウを継承したHiKOKI。京セラグループが運営しており、安定した資本力で新製品も発表しつづけています。マルチボルトバッテリーを開発し、業界で注目されました。マキタよりもコスパを求めるなら、HiKOKIもおすすめのメーカーですよ。
IKK
静岡県沼津の建設機械・油圧工具などの製造・販売を行う会社。油圧工具を扱っており、鉄筋カッターやベンダーなど土木機械や電動工具を多く扱っています。扱っているジャンルからも、ライトユーザーというよりもプロ志向の商品のラインナップが充実しています。せっかく購入するなら良い製品を、と考える方には是非お勧めのメーカーとなっております。
まとめ
今回は、鉄筋カッターについて種類や選び方、オススメなメーカーなどについてご紹介してきました。
この他にも、知っておきたい工具の知識について解説した記事がありますので、ぜひ、その他の記事も参考にされてみて下さい。
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