電動工具のエアダスターとブロワーの用途や特徴の違い、使い分けについて解説します
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皆さんは、電動工具のエアダスターとブロワーの違いをご存知でしょうか。
用途や特徴が似ているため、どういった違いがあり、どんな使い分けをするべきか判断に迷っている方もいるのではないでしょうか。
ということで今回は、電動工具のエアダスターとブロワーについて用途や特徴の違い、使い分けなどの基礎知識について解説していきたいと思います。
これから購入を検討されている方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
エアダスターとは?用途について
空気を吹いて掃除するツールと言えば、エアダスターを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
よくパソコンのクリーニングやメンテナンスで使われるような缶タイプのものが一般的ですが、実は電動工具としてもエアダスターが販売されています。
電動工具のエアダスターもノズルから空気を吹くツールで、「放出した空気でホコリやゴミを飛ばす」ことが主な使用用途となります。
ノズルから噴出されるので少し強めに空気が吐き出されますので、ある程度のゴミは吹き飛ばすことが可能です。
よくパソコンクリーニングやメンテナンスで使われる缶タイプのものは、小さな隙間に溜まったホコリを飛ばす際に有効で、とくにブラシや掃除機などの使用が難しいキーボードの隙間やパソコン内部で使われることが多いと思います。
少し前まではスプレータイプのエアダスターが主流でしたが、近年ではコスパの面や環境面でのことを考慮して、小型で扱いやすい、バッテリー充電式が流行中です。
また、製品によっては窓のサッシ掃除やフィルター清掃にも利用が可能な製品も誕生していますので、今後も電動式のエアダスターの需要が高まることが予想されています。
ひとくちにエアダスターと言っても、充電式や缶タイプ、コンプレッサーを使用したガンタイプとさまざま。
身近で手に入るのは缶タイプのもので、圧縮ガスを封入したものがよく売られています。
ほかにもコンプレッサーを利用した圧縮空気でゴミなどを吹き飛ばすエアダスターも存在しますが、こちらは工場や整備場での使用が多いです。
次ぐに、エアダスターとよく比較されるブロワーについて解説していきます。
ブロワーにもいろんな種類がある
エアダスターと似たような道具で、ブロワーがあります。ブロワーとは「送風機」のことで、実はブロワーというくくりだけで言うと、非常に多くの種類が存在します。
■ブロワーとして呼ばれるもの
- ブロワー車
- 手持ち型ブロワー
- 工場内の給排気
- 製造現場の集塵
- 浄化槽の曝気
基本的にはファンを利用して空気の流れを作りだす製品がブロワーと呼ばれ、吸気や排気といった向きで区別はされていません。
ですが、今回は手持ち型ブロワーとの比較を想像されている方が多いと思いますので、その他の種類との違いについては割愛します。
ブロワーの用途について
電動工具としてのブロワーの用途は、下記のとおりです。
- ゴミや塵の吹き飛ばし
- 庭の落ち葉集め
- フィルター清掃
- 冷却
- 洗車時の水飛ばし
- 集塵
- 火起こし補助(アウトドア)
よくある利用シーンとしては、工事や現場、剪定作業などで発生したゴミやホコリ、枯れ葉などを吹き飛ばしたり、一箇所に集めたりする際に利用されています。
エアダスターと比べてブロワーは風量がある点が特徴で、その風量を活かして洗車の水滴飛ばしとしても使われたりします。
また、一部のモデルでは吸い込みも可能となっており、集塵目的で使われることもあります。
次にエアダスターとブロワーの違いについて解説していきます。
エアダスターとブロワーの違いと使い分けについて
エアダスターとブロワーの大きな違いは「風量の違い」です。
エアダスターの風量は少なくて風圧が強く、ブロワーは風量が多く、風圧が弱い傾向にあります。実際の製品を見てみてもブロワーよりもエアダスターのほうが小さい作りになっている製品がほとんどだと思います。
そのため、エアダスターとブロワーとでは使い方が異なり、それぞれの得意な作業も異なります。
例えば道端に落ちている大量の葉っぱを片付ける場合は、広範囲に風を行き届かせる必要があるため、風圧よりも風量が多いことが重要視されると思います。
逆にパソコン内部に溜まったホコリを飛ばそうとする場合は、より隅々まで風を行き届かせる必要があり、なおかつ、ある程度の勢いが必要なことから、風量よりも風圧が強いことが重要視されると思います。
というように、同じ風を送り出す作業でも必要とされる風は異なりますので、それぞれの特性に合った使い分けが大切になっていきます。
次にエアダスターとブロワーが得意な作業について解説していきます。
エアダスターが得意な作業について
エアダスターが得意な作業は、小さなゴミやホコリ飛ばしです。風量が小さいものの、繊細な作業や手軽な掃除に向いています。
キーボードの隙間についたホコリや、凹凸のある機器についたホコリ飛ばしはエアダスターが最適でしょう。
イメージして見ると分かりやすいかもしれません。大砲のようなブロワーを使い、キーボードのホコリを大風量で吹き飛ばす…少し難しいですよね。
デスクの上だと、書類や小物類も吹き飛んでしまうかも。ブロワーだと向かないのが分かります。
しかしピストル型のエアダスターであれば、サッと取り出してホコリを吹き飛ばせるはずです。
パソコン内部のホコリ飛ばしも、エアダスターほどの風量なら故障・破損リスクも最小限に作業できるでしょう。
実は風量が弱いながらも、手軽に携帯できて車内清掃に向くのをご存知でしょうか。
シート下部のゴミ飛ばしや、ダッシュボードのホコリ飛ばしもエアダスターが最適です。とくに狭い車内でブロワーを振り回すと、内装に当たって破損するリスクがあります。
適切な風量と小型・携帯できる点から、手軽な掃除に向いているのがエアダスターです。
ブロワーが得意な作業について
ブロワーが得意な作業は、大風量による「大きなゴミ・水滴の吹き飛ばしと集塵」です。
エアダスターよりも風量があり、風力と風量を集中して送り込めます。基本的にエアダスターで力不足を感じる場面なら、ブロワーを使ったほうが良いでしょう。
例えば庭の掃除をする際、大量の落ち葉を動かしたいと思ったとき。間違いなくエアダスターでは風量が足りません。
遠く離れた落ち葉は動かず、近くで当ててようやく数枚が動く程度。このままじゃ作業にならないですよね。
しかし大風量を送り込めるブロワーであれば、腰付近に携えながら稼働させるだけで大量の落ち葉を吹き飛ばせます。
多くのゴミを飛ばしてまとめたいなら、ブロワーが最適です。(ただし落ち葉のような、軽いものに限る)
木工DIYをする方も、大量の木くずを吹き飛ばすのにブロワーを使っています。吹きすぎると部屋中が木くずでいっぱいになるため、換気は必ず行いましょう。
※作業中の手元だけを綺麗にするなら、エアダスターで十分です。
意外と洗車時の水滴飛ばしとしても、よく活用される事例が見られます。とくに車は細かい隙間に水が入り込み、あとから垂れてスジになることがあるでしょう。
事前にブロワーで水を飛ばしておけば、せっかく洗車したのになんだか汚い…という事態を防げます。
また一部のブロワーは吸引も可能となっており、簡易的に掃除機のような役目を果たすものも。
まさに掃除という点で、ブロワーは高機能です。
エアダスターとブロワーの使い分けについて
エアダスターとブロワーの使い分けは、吹き飛ばすゴミやチリの大きさで決めてみましょう。
大は小を兼ねるといいますが、ブロワーにおいては大風量で飛ばしすぎてしまうことがあります。適切な作業量に適切な機器を使うのがおすすめです。
最初にエアダスターを使ってみて、効果がないようならブロワーを使う…といった使い方が判断しやすいかもしれません。
とはいえ基本的にOA機器、家電製品はエアダスターが相性抜群です。とくに家電製品は風量で倒れたり、部品が破損したりするリスクもあります。
より広範囲にホコリを飛ばしたい、ゴミを集めたいときはブロワーを使いましょう。
最近では風量調整機能がついたブロワーもあり、適切な風量に調節できる場合も多いです。
ただ車の清掃用として使う場合、エアダスターとブロワーのどちらもあったほうが良いかもしれません。
例えば車内清掃であれば細かい隙間のホコリを取るため、エアダスターを使ったほうが良いケースは多いでしょう。
しかし洗車の場合、水滴飛ばしであればエアダスターは力不足。ブロワーを使ったほうが良いです。
このように扱う範囲、求められる風量で使い分けをしてみてください。
まとめ
今回は、電動工具のエアダスターとブロワーについて用途や特徴の違い、使い分けなどの基礎知識について解説していきました。
この他にも、電動工具にまつわる知っておきたい知識はたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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