ペン型のインパクトドライバーのメリットやデメリットについて解説します
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ペン型のインパクトドライバーは、一般的なガングリップタイプより価格が安いためDIY用途での購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし、ペン型のインパクトドライバーは万能ではなく、得意な作業や苦手な作業が存在しますので、安易に価格で選んでしまうと「失敗した」と購入を後悔してしまうかもしれません。
ということで今回は、 ペン型のインパクトドライバーについてメリットやデメリット、得意な作業や向いている作業などを解説していきたいと思います。
これからインパクトドライバーの購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
ペン型のインパクトドライバーはどんな作業で使用する?
ペン型のインパクトドライバーが最も使われている作業は、配電盤や分電盤での作業です。
なぜなら分電盤や配電盤は高いところにある場合が多いので、ガングリップ型のインパクトだと重すぎて、作業が困難な場合があります。
その点ペンタイプのインパクトは軽くて、形状もストレートに変形させて使えますので、配線のある分電盤や配電盤の上でもネジまで簡単にアクセスできます。
また分電盤や配電盤以外にも、薄い鉄板や、簡単な穴あけにも対応できます。
配電盤や分電盤での作業が多い電気工事士の方には重宝する工具です。
ペン型のインパクトドライバーとガングリップタイプの違い
ペン型のインパクトドライバーとガングリップタイプの大きな違いはバッテリー容量にあります。
ガングリップタイプには様々な容量のバッテリーが準備されています。
そのためガングリップの方が電圧の高いものが多くなるので、ガングリップタイプのインパクトは力強い高トルクを必要とする作業に適しています。
ペンタイプのインパクトは、電圧が低くパワーはガングリップタイプに劣りますが、軽量で使い勝手がいいため狭い場所や、高所などガンタイプのインパクトでは届かない所もペン型インパクトなら作業が可能となります。
またペン型のインパクトは先端を固定することで、通常のドライバーのように手締めもできます。
ペン型のインパクトドライバー(ペンインパクト)のメリットとデメリット
軽量で使い勝手のいい、ペン型のインパクトですが、当然使用する上で、メリット、デメリットがあります。
ここではペン型インパクトドライバーのメリットを3つに絞って解説しますので、最後まで読んで参考にしてください。
ペン型のインパクトを使うメリット
ペン型のインパクトドライバーを使用するメリットは、「軽量でコンパクト」「ある程度の作業なら通常のドライバーとしても使用できる」「作業場所や用途に応じて形状の変更が可能」の3つが挙げられます。
それではひとつずつ解説します。
軽量でコンパクト
軽量でコンパクトなペン型インパクトは、狭い場所や、高い場所などガングリップタイプでは作業しにくい場所もペン型のインパクトであれば容易に作業できます。
通常のドライバーとしても使用可
回転部分を固定する事により、通常ドライバーとしても使えます。
増し締めをする場合や、トルクを必要としないシビアなネジ締めも可能です。
作業場所及び用途に応じて形状変更可能
ペン型インパクトドライバーはストレートの状態で使う場合とピストル型の状態で使う場合の2つに形状変更が可能です。
締め付ける場所やその時の状況によって形状を使い分ける事が出来ます。
形状を変えるにはグリップがカチッとなるまで折り曲げるだけで工具などは不要です。
ペン型のインパクトを使うデメリット
非常に小回りが効いて便利なペン型インパクトドライバーですが、デメリットも存在します。
ここではペン型インパクトドライバーを使用するデメリットを3つに絞って紹介します。
トルクが小さい
ガングリップ型に比べるとパワーは見劣りします。
元々強い力での作業は想定していない工具なので、大きなボルトを締める作業やドリルビットを装着して、穴あけ作業等には不向きです。
パワー不足を無理に使用すると寿命を縮める
元々パワーのない工具なので、無理なボルト締めや穴あけには適しません。
そのまま使い続けていると、バッテリーや本体に負荷が掛かりすぎて、無駄にバッテリーが消費するばかりか、故障の原因になりかねませんので注意が必要です。
高トルクが必要な場合はガングリップタイプのインパクトドライバーなど他の工具を使用しましょう
充電の頻度が多くなる場合がある
ペンタイプのインパクトはバッテリーの容量がガングリップ型に比べると小さいモデルが多いので、ペン型インパクトはガングリップ型に比べると、充電の頻度は多くなるといえます。
目的とする作業がそもそも違うため、一概にペン型インパクトの方が持たないと言えるわけではありませんが、同じネジ締め作業をしていれば、充電頻度は大きく違うでしょう。
ガングリップタイプのインパクトドライバーとの使い分け
ガングリップタイプのインパクトは、大きなトルクを必要とするボルトやナット締め、またはドリルを装着して金属の穴あけなどに適しています。
本体はペン型に比べると大きく重量も重いため、細かい作業には向きません。
一方ペン型のインパクトは、本体も軽くスリムに作られている為、配電盤や分電盤のように配線がいり組んだ狭い場所や、高いところにあるネジ締めに適しています。
大きなパワーを必要とする作業には不向きです。
大きなトルクをかけて作業する場合はガングリップタイプのインパクトを選定し、暗い場所や狭い場所ではペン型のインパクトがオススメです。
ガングリップタイプが向いている使い方
ガングリップタイプのインパクトはモーターの回転とインパクト(打撃)で強力なトルクを生み出せるのが最大の武器です。
インパクトドライバーの向いている作業は、その強力なトルクを生かした作業が得意だと言えます。
- 太いボルトや長いボルトの締め付けが大量にある場合
- 硬い材料へのネジ締め
- 厚い金属への穴開け
この作業は大きなトルクが必要な作業なので、軽量かつコンパクトなペン型インパクトでの作業にはむきません。
ガングリップタイプが苦手な作業
ガングリップタイプのインパクトは、大きなパワーを生み出すための大きなバッテリーや力をこめても曲がらない大きなグリップがあります。
この大きなトルクを生み出せるガングリップタイプのインパクトは、下記のような細かい作業は苦手です。
- 狭く暗い場所での作業
- 柔らかい素材への穴あけやネジ締め
- 高所にある配電盤や分電盤での作業
細かくて精密な作業は、ペンタイプのインパクトの方が向いています。
ペン型のインパクトドライバーが向いている使い方
ペン型インパクトドライバーは、軽量でコンパクトに作られています。
回転速度やトルクの調整も可能なので以下のような作業はペン型インパクトドライバーに適しています。
- 配電盤・分電盤での作業
- サビで固着したネジを外す時
- ネジを外す時
- 木材への穴あけ
- 薄い鉄板への穴あけ
上記の作業はペン型インパクトでも作業可能な範囲です。
暗い場所や狭い場所、高トルクを必要としないネジ締め作業に向いています。
ペン型のインパクトドライバーが苦手な作業
ペン型インパクトドライバーの欠点はガングリップ型に比べてパワーが足りないという点です。
故に下記のようなパワーを必要とする作業には不向きです。
- とにかくパワーが必要な作業
- 柔らかい木材、柔らかいネジを使う作業
タイヤ交換の際に脱着するナットや、鉄骨に太いボルトを締め込む場合などパワーが必要な場面では、ペン型インパクトではなくガングリップ型のインパクトの方が向いています。
柔らかい木材や柔らかいネジはペン型インパクトで締めると破損してしまう可能性もあります。
ペン型とはいえ、手締めよりもパワーはありますのでペン型インパクトは不向きと言えます。
まとめ
今回はペン型のインパクトドライバーについてメリットやデメリットなど中心に解説していきました。
この他にもDIYや電動工具に関する知っておきたい知識は、まだまだあります。
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