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パナソニック 充電ミニドライバー EZ1D11とEZ7412の違いについて

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パナソニックのミニドライバー、EZ1D11が2023年3月に発売となりました。

このミニドライバーは高速回転仕様となっていて、作業時間の短縮にも寄与するモデルとなっています。

今回はパナソニックの充電ミニドライバーのEZ1D11とEZ7412の違いについて解説していきます。

EZ1D11の特徴

パナソニックの充電式ミニドライバーEZ1D11は、高速回転仕様と精密作業に特化した特徴を持っています。

この製品は850回転/分の高速回転を採用。ネジ送りが速く、作業時間を大幅に短縮します。特に小ネジの締め付け、細かい作業に最適です。

EZ1D11は軽量かつコンパクトなデザインで、非常に扱いやすくなっています。

小ネジの締め付け作業が簡単に行えるだけではなく、電動ドライバーにありがちな重量やスピード、トルクの問題を回避できるでしょう。

また低トルクとブレーキ機能の組み合わせにより、より精密な作業が可能です。

ブレーキ機能はスイッチから手を離すと即座にドライバーが停止するため、作業の制御がしやすくなっています。

さらにプッシュスイッチを採用しており、オンオフの切り替えがスムーズ。従来モデルと比べてスイッチ部分の改善も行われ、誤作動のリスクが低減されました。

パナソニックのEZ1D11は高速回転、精密作業、使いやすさ、ブレーキ機能、プッシュスイッチといった特徴を組み合わせています。

プロの作業だけではなく、DIYや家庭でのちょっとした作業に最適なミニドライバーです。

扱いやすさに配慮された設計

充電式ミニドライバーEZ1D11は、その大きさと使いやすさに配慮されています。本体はわずか13センチの長さと170gの軽さを誇り、コンパクトなデザインが特徴です。

このサイズと重量はユーザーにとって、持ち運びや操作が非常に便利。狭い場所での作業にも適しています。

重量としてはiPhone12や13程度となっており、手に馴染みやすいといえるでしょう。

本体だけ持つと非常に軽く小回りが効くため、まるで通常のドライバーを持っているような感覚を得られます。

一般的に電動ドライバーは大きく重く、少し扱いにくい面をイメージする方も多いかもしれません。

しかしEZ1D11であれば持ち運びも容易でかさばらず、なおかつ電動で非常に扱いやすいドライバーとして人気が高いです。

ビットを付け替えれば、プラスマイナスだけではなくほかのビットも扱えます。

さらにEZ1D11は高輝度LEDを搭載しており、スイッチを半押しすることで「ライト点灯モード」に切り替え可能。

このLEDは従来機の2.5倍明るいものとなっていて、暗い場所での作業を容易にします。簡易的なライトとしても使用でき、多用途に扱えるのが便利です。

最先端のUSB Type-Cを採用モデル

EZ1D11は従来のmicroUSBではなく、最新のUSB Type-Cコネクタを充電ポートに採用しています。

USB Type-Cは、コネクタを挿し込む向きは気にする必要がありません。どちら向きでも差し込めます。

このリバーシブルな特性はユーザーにとっても嬉しいポイントで、充電時の取り回しでよくあるストレスを大幅に軽減しました。

また製品には「充電状態表示ランプ」が組み込まれており、充電中は赤色で点灯。充電が完了すると緑色に光ります。

充電の進捗状況を一目で確認できるので、ユーザーにとって便利です。

ちなみにUSB Type-Cの採用を決定した理由はいくつか考えられます。まずUSB Type-Cコネクタは、裏表どちら向きでも差し込める特長は紹介したとおりです。

microUSBと比較して、充電ケーブルを正しく挿し込む作業が簡単になりました。ユーザーエクスペリエンスが向上します。

さらにUSB Type-Cコネクタは強度の向上も図っており、長期間の使用に耐えられる仕様です。

充電ポート周りのコネクタ部分が頑丈に設計されているため、長寿命の製品として期待されます。

USB Type-Cのもう一つの利点は、高速充電が可能である点です。このコネクタを使用すると充電速度の向上が可能となり、バッテリーの充電時間が短縮されます。

※EZ1D11だと充電速度の改善は未対応。

充電速度が速いと急いで使いたい場面や、外出先での急な充電ニーズに対応する上で非常に便利です。

さらにUSB Type-Cの普及が進んでおり、多くの新しいデバイスがこの規格を採用しています。

EZ1D11は最新のテクノロジーとも互換性が高く、様々な機器との連携がスムーズに行えるでしょう。

USB Type-Cの採用により、EZ1D11は使い勝手、耐久性、互換性と多くの面でユーザーに優れた体験を提供します。

バッテリーの保護機能も搭載

EZ1D11に搭載されている保護機能は、以下3つの重要な特徴を備えています。

  • 過充電保護
  • 過放電保護
  • 過電流保護

EZ1D11は充電量が適正レベルに達した際、充電を自動停止する保護機能が備えられています。

充電完了後に過充電が発生するリスクを軽減し、充電池の寿命を最大化。過充電が防がれればバッテリーの過度な損傷を軽減し、長寿命化が図られます。

またリチウムイオン電池の過放電は、バッテリーの劣化を促進する原因となるでしょう。

EZ1D11には電池が使用され過ぎる前に、充電を自動停止する過放電保護機能が搭載されています。

バッテリーを使い切る前に放電を停止するので、電池内部が損傷されません。

そして負荷がかかり過ぎた際に、自動的に電源を停止する過電流保護機能も備えています。

この機能はモーターや電池にかかる過度なストレスを回避し、工具自体の長寿命を確保。過電流が発生すると自動的に稼働停止し、損傷を防ぎます。

この保護機能はEZ1D11の安全性と耐久性を高めるので、ユーザーが製品を安心して使用できるよう設計されているものです。

バッテリーの長寿命化と工具の安全な操作をサポートし、製品の品質と信頼性を向上させています。

EZ7412の特徴

パナソニックのミニドライバー、EZ7412は「miniQu」という名称で2020年2月に発売されました。

手のひらサイズで扱いやすく、電動でも手動でも利用できる便利なツールです。

具体的な特徴についてそれぞれ解説しますので、ぜひ参考にしてください。

EZ7412の代表的な特徴

EZ7412の特徴は、下記4つの点に集約されます。

  • コンパクトで使いやすいデザイン
  • 多機能性
  • トルクとスピードの調整
  • エラストマーグリップ

EZ7412は手のひらサイズのコンパクトなデザイン設計です。

この小さなサイズは狭いスペースや制約のある作業環境に適しており、快適性を向上させます。また操作性にも配慮され、スイッチも押しやすいです。

このミニドライバーは異なる種類のビットを装着できるため、さまざまなネジや作業に対応できます。

ビットの簡単な取り外しと交換が可能で、作業の切り替えが迅速。効率的で多目的なツールとしての役割を果たします。

ネジ締め作業でスピードが速すぎたりトルクが強すぎたりすると、部材の傷みや破損、作業者の負担が生じる可能性もあるでしょう。

EZ7412は小ネジ締めに適したトルクとスピードをバランスよく提供し、作業時に必要な設定を調整しやすくなっています。

またピタッと止まるブレーキ機能を備えており、作業の正確性と安全性を確保しているのも特徴です。

そして、EZ7412の握り部分には、エラストマーグリップが採用されています。このグリップは握りやすく、滑りにくい素材です。

作業中の安定性と快適性を向上させるほか、長時間の作業でも疲れにくく、正確な操作が行えます。

EZ7412はそのコンパクトさ、多機能性、トルク調整、エラストマーグリップと、ユーザーにとって優れた作業ツールです。

様々な作業に対応し、効率的かつ快適な作業環境を提供。ユーザーのあらゆるニーズに応えています。

EZ7412の利用シーン

EZ7412の具体的な利用シーンについて説明します。おもに小ネジの締め付け作業に適しており、以下のような利用シーンで便利です。

スイッチ・コンセントの取り付け

現場でスイッチやコンセントを取り付ける際、ネジ締め作業が必要です。

EZ7412は非常にコンパクトで軽量なため、持ち運びが容易。最適なトルクで締め付けが行えます。

一般的な電動ドライバーはトルクが強すぎて重く、操作性に難があることもあるでしょう。EZ7412はその点で非常に便利です。

引掛シーリングの取り付け

引掛シーリングは天井に取り付けられることが多く、手回しでネジ締めを行うのは手間がかかります。

しかし、EZ7412を使用すれば、ネジを押さえつけながら電動で締め付け可能です。負担も少なく作業が進行できます。

天井の高い場所でも、確実にネジを締め付け可能です。

設備メンテナンス

設備メンテナンス作業においても、小さなネジを複数回締めたり緩めたりすることが頻繁に行われます。

EZ7412はそのような場面に最適で、手軽にネジ締めを行えるので作業負担が少ないです。

メンテナンス作業を迅速かつ効率的に行い、設備の正常な稼働をサポートします。

上記利用シーンにおいて、EZ7412は小ネジの取り付けや締め付け作業を容易化。作業者の負担を軽減します。

またそのコンパクトなデザインと使いやすさにより、様々な現場で活躍する便利な電動ミニドライバーです。

過充電保護

EZ7412は充電量が適正レベルに達すると、充電を自動停止する保護機能を備えています。

ユーザーが充電ケーブルを差し込んだあと、すべてツールに任せておけば全く問題ありません。過充電の監視を行います。

過充電を防げばバッテリーの寿命を延ばし、長持ちさせる役割を果たすでしょう。ユーザーは充電の管理について心配することなく、便利に利用できます。

過放電保護

リチウムイオン電池の弱点は、深い放電状態で放置するとバッテリー内部が損傷することです。

EZ7412はバッテリーが使い切る前に自動停止する、「過放電保護機能」を備えています。

この機能によりバッテリーセルが深刻な損傷を受けるのを防ぎ、バッテリーの寿命を延長。ユーザーは安心して電動ミニドライバーを使用できます。

過電流保護

作業中に過度な負荷がかかると、モーターだけではなくバッテリーも損傷する可能性があります。

EZ7412には過剰な負荷がかかる前に、自動停止する過電流保護機能も搭載。この機能により、モーターとバッテリーが過度な負担を受けません。

バッテリーとモーターの保護機能は、EZ7412を使いやすく信頼性の高いツールにしています。

ツール全体の寿命を延ばし、工具の安全な操作をサポート。ユーザーが長期間にわたって製品を利用できるように設計されています。

EZ1D11とEZ7412の違い

EZ1D11とEZ7412は、それぞれ同じパナソニック製のミニドライバーです。

しかし、年式が異なっており、EZ7412の後継機種としてEZ1D11が販売されています。

実際にどちらがどう違うのか、優れているポイントを比較したい方もいらっしゃるでしょう。詳しくまとめましたので、購入前の参考にしてください。

スペックの違い

EZ1D11とEZ7412の具体的なスペックは、下記の表にまとめました。

 

EZ1D11(現行モデル)

EZ7412(旧モデル)

発売日

2023年3月

2020年2月

締付トルク

電動時:0.4N・m(剛性体最大締付トルク)

手締め時:8.0N・m(最大耐久トルク)

電動時:1N・m(剛性体最大締付トルク)

手締め時:8.0N・m(最大耐久トルク)

回転数

850回転/分

230回転/分

対応USB端子

USB Type-C

microUSB

寸法(長さ×高さ×幅)

131×42×42mm

128×45×42mm

質量

170g

165g

充電時間

約55分(EZ37C4・EZ37C5・EZ37C6の場合)

約60分(市販USB充電器5V 1Aの場合)

約45分(市販USB充電器5V 2Aの場合)

約45分(EZ37C4・EZ37C5の場合)

約35分(市販USB充電器5V 1Aの場合)

約25分(市販USB充電器5V 2Aの場合)

フル充電時の作業量目安

M3x5mm  約2,100本

M6x10mm 約2,000本

M3 x 5  約620本

M6 x 10 約540本

価格

9,800円(税抜)

7,900円(税抜)

スペックを見るとやや現行モデルと旧モデルで細かな違いがあり、興味深い内容となっています。

例えば締め付けトルクを見てみると、現行モデルであるEZ1D11のほうが抑えめです。明らかに旧モデルのほうがトルクはあるでしょう。

しかし、一般的に小ネジを締める状況で考えれば、旧モデルほどのトルクはやや過剰傾向かもしれません。

最後に手締めすることを想定し、トルク抑制&高回転化へシフト。そうすると作業時間が短縮するだけではなく、作業量目安も大幅に増大しています。

次世代規格であるUSB Type-Cを使用したモデルのほうが充電時間は長く、旧規格と最大で25分ほどの差がある点は残念です。

とはいえ作業量目安と回転数を考えると、十分許容できるスペック値と言えるでしょう。

その他の違い

その他の違いとして挙げられるのは下記の3点です。

  • USB規格
  • LEDライトの輝度
  • スイッチの誤作動防止

EZ1D11になってから、EZ7412で採用していたmicroUSB規格の採用を見送りしています。代わりに次世代規格であるUSB Type-Cを採用。

この規格は従来製品よりも耐久性が向上し、裏表どちらで差し込んでも認識するようになりました。

意外とmicroUSBは強度に難があり、まだまだ使えるのに端子が故障するケースも多かったです。

またLEDライトは高輝度化して、従来よりも2.5倍の明るさを実現。暗所で作業する際も見やすく、作業性が向上しています。

プッシュスイッチを半押しすれば、LEDのみ点灯するライトモードも搭載されました。簡易的なライトとしての使用も問題ありません。

従来機ではプッシュスイッチがむき出しになっている点も、誤作動を起こす要因となっていました。

しかしEZ1D11ではややボタンが凹むような設計となっており、ボタンの高さが隠れるようになっています。

この点からホルスター内部でのスイッチ誤作動を少なくし、より安全面に配慮された設計が採用されました。

EZ1D11とEZ7412の大きな違い

EZ1D11とEZ7412の大きな違いは、「扱いやすさが段違いに向上している点」です。

見た目に大きな変化はないものの、高速回転仕様&締め付けトルクの最適化により別次元の製品となっています。

EZ7412はトルクがあり、力強い回転が魅力。このままでも使いやすいですが、小ネジの本数が多いとすぐにバッテリー切れとなってしまいます。

そこで後継機種のEZ1D11では、トルクをさらに最適化して抑制。(1N・mから0.4N・mへ)

高速回転化も行ったことで、より素早い締付けが可能となりました。ややトルクが物足りないと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし最後の手締めを考えると、やはり時間のかかる途中の締付けが重要です。ちょうどよい領域までサクッと締付け、残りの力が必要な点は人の手で締め付ける。

その代わり締め付け本数が倍以上となりましたので、圧倒的に扱いやすさが向上しています。

トルクがやや物足りないと感じる方、手締めの負担を減らしたい方は、EZ7412を選択すると良いでしょう。

まとめ

今回は、パナソニックの充電ミニドライバーのEZ1D11とEZ7412の違いについて解説してきました。

充電式ミニドライバーについては、まだまだ知っておきたいことたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。