草刈機と芝刈り機と刈払機の違いについて解説します
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皆さんは、草刈り機と芝刈り機の違いはご存知でしょうか。また、刈払機との違いもご存知ですか?
いずれも草木を除去するための工具ですが、きちんとした違いを理解している方は意外と少ないです。
ということで今回は、草刈り機と芝刈り機、刈払機の違いについてご紹介したいと思います。
草と芝の違いについて
草刈機や芝刈り機の違いを理解する前に、まず草と芝の違いについて理解しておく必要があるでしょう。
ここでは草と芝、それぞれの違いを解説していきます。
草とは
草は植物の中でも木質化していない、背が低くて柔らかいものの総称です。
一般的に草と言えば緑でよくそのへんに生えているもの、という認識で間違いありません。
しかし総称であるため、雑草や薬草と言った細かな違いがあるのも特徴的です。
芝とは
芝は植物の品種を指しています。草をもう少しピンポイントで見たものが芝です。
おもにイネ科の多年草を総称として呼ぶため、実際には複数種が群生していることもあります。よく絨毯のように密集して生えている状態のものは芝生です。人工的に生やしたものと天然の芝生があります。
そして天然芝は日本芝と西洋芝があり、さらに夏型芝や冬型芝があるのも特徴と言えるでしょう。
※ただし日本芝は夏型芝のみで、西洋芝は夏型・冬型どちらもあります。
庭園に使用されたり、公園や運動ように舗装されたりすることが多いです。
草刈機・芝刈り機・刈払機について
実際に草刈機や芝刈り機、刈払機といったものが市場に出回っています。しかしこの機械は一体どのような違いがあるのでしょうか。
特徴も合わせてそれぞれ紹介していきます。
草刈機とは
草刈り機は草を刈るのに特化したものです。とはいえ草は背が低く木質化していないものの総称なので、幅広い範囲を刈るのに適しています。
道端や雑草が生えきった場所でも広範囲に効率よく刈り取れるため、さまざまな場所や用途で使われることが多いです。
よく外でエンジン音を鳴らし、刈り取っている状況を見かけることがあるかもしれません。そういった場合はほとんど草刈り機を使用し、先端が円盤になった機械を使用しているのが見えるでしょう。
ものによってはチップソーという円盤状ののこぎりを使用したり、ナイロンカッターを使っていたりします。
最近ではナイロンブレードという、ナイロン製の刃を使用していることも。また小型のものだけではなく、より幅広い範囲を刈り取れる大型の機種も存在します。
幅広く使用でき、広範囲を効率よく刈り取れるのが草刈機です。
芝刈り機とは
芝刈り機はおもに芝生を整えるために使用されるため、草刈機よりも限定的な利用に用いられます。
そのため刃も鋭く、薄いものを使用。芝を起こしながら刈っていくように設計されているのも特徴として大きいです。また芝生は刈り取るときの高さも重要なので、高さが調節できるようになっています。
そして押しながら整えていく状況を想定し、手押し車のようにタイヤがついている機種が多いです。
※タイヤはスパイクを廃し、作業時に芝を傷めてしまわないように配慮されています。
作業後は刈り取った芝を集めて捨てられるよう、集草バッグがついていることも多いです。まさに芝を綺麗に刈り取る目的で設計されたのが芝刈り機と言えるでしょう。
刈払機とは
刈払機は用途が草刈り機と同一であるものの、イメージとしては草刈り機よりも範囲が狭いものとして見ておくと良いでしょう。
例えば人力で草を刈る際、鎌で刈っていく作業を自動化してもらうような形です。ただしあまり明確な違いはないと言ってもよく、メーカーによって草刈り機だったり刈払機だったりと同じ形状のものが見られます。
また、搭乗型のものは刈払機と呼びません。草刈り機に区別されています。
草刈り機と同じくチップソーを使用したり、ナイロンコードやブレードを使用したりするのが特徴です。また回転させる機構にエンジン式や電動式があるため、騒音やパワーと言った違いで選ぶ必要があります。
草刈機・芝刈り機・刈払機の違いについて
草刈機や芝刈り機、刈払機の違いもよく理解しておく必要があるでしょう。
ここで大別するとすれば、雑草を刈り取るのか、芝を整えるかの二種類に分かれます。芝を整える場合、綺麗に芝を持ち上げて素早く美しくカットしなくてはなりません。
この作業では、草刈機や刈払機だと用途が違います。勢いよく大量に草を刈っていく仕組みなので、芝を整える目的とは合わないです。
そのため芝を整える目的には、専用に設計された芝刈り機でなくては整えられないでしょう。
では草刈機と刈払機の違いを見てみると、あまり明確な区別はなされていないのが実情です。例えばAmazonで刈払機、草刈機で検索すると同じような機種がヒットします。
広い範囲で見れば草刈機で統一できるものの、大型の機種は草刈機のみ。小型は草刈機でも刈払機でも通じるといったイメージです。
草刈機・芝刈り機・刈払機の使い分けについて
草刈機や芝刈り機、刈払機の使い分けについても見ていきましょう。
それぞれ使うべきシーンについてまとめてみました。
草刈機を使うべき場面
草刈機は路肩の草を刈る場合や、雑草を刈り取るのに使います。
広い範囲で邪魔な草を刈り取るのに最適です。状況次第では搭乗型の草刈機に乗って、さらに広範囲の草を素早く刈り取れるでしょう。
とにかく雑草が生い茂っている場所で、邪魔な草を刈り取りたいときに使うべきです。小型の草刈機を複数持ち、それぞれに応じて広い範囲を刈り取る場合があります。
一人で搭乗型の草を幅広く刈り取る目的で使われることも多いです。
芝刈り機を使うべき場面
芝刈り機を使うべき場面は、芝を綺麗に整える場合です。実は芝を綺麗に整える場合、一般的な鎌で整えるのはとても難しくなります。
しっかりと芝を持ち上げて綺麗に刈り取り、断面を整えて均一に見せなければなりません。そういった整える目的で設計されているのが芝刈り機です。
作業時も手押しでカットしていけるよう配慮されており、草を集めてあとで捨てやすいように作られています。芝を整えるのであれば手作業を除き、ほぼ確実に芝刈り機を使わなければ難しいでしょう。
刈払機を使うべき場面
刈払機を使うべき場面は、草刈機よりも狭い範囲の刈り取りを行う場合です。
とはいえメーカーによって小型の刈払機も「草刈機」として販売されており、明確な違いがわかりにくい場合もあります。
搭乗型のような大型のものは刈払機と呼ばないので、多くの場合は小型機種を草刈機・刈払機と読んでも差し支えはありません。
人の手で作業する内容を代行するものが刈払機、と理解しておけばOKです。
ヘッジトリマーやモアを使用する場面について
同じような草を刈る道具で、ヘッジトリマーやモアがあります。こちらの違いについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ヘッジトリマーとは
ヘッジトリマーはまるでチェーンソーのように持つ刈り込み機で、生け垣を面で刈り揃えられる機械です。
ブレードに内蔵された二枚の刃が動くことで、まるでバリカンのように切っていくものとなっています。そのため扱う際は細心の注意を払わなくてはなりません。気を抜けば一瞬で怪我をしてしまうほど。
例えば剪定バサミで刈り込んでいく作業を行う際、ヘッジトリマーを使うと一気に幅広い面を整えていけます。エンジン式や電動式があり、いずれも剪定バサミを使うよりも短時間で作業が可能です。
モアとは
モアはゴーカートのような乗り物で、底部に回転刃がついています。そのため乗りながら草刈りを行えて、非常にスピーディーかつ身体的な負担が少ないです。
一般的な草刈機だと自身の身体で支えながら操作していくため、非常に扱う上で体力を使用します。その点モアは乗っているだけで作業が行えるので、軽快な草刈りが行えるでしょう。
ヘッジトリマーとモアの使用場面
まずヘッジトリマーは草刈りと言うよりも、面で整える作業で活躍します。おもに庭園や造園で生け垣を整えるのに使われるため、雑草を一掃するのに向いていません。
反対にモアは運転しながら回転刃を進める仕組みなので、広範囲に負担なく草を刈っていけます。ただしゴーカートのように、車体へ乗って操作しなくてはなりません。
障害物の多い場所や傾斜が強い場所では、うまく機能しないどころか逆に時間がかかってしまう場合もあるでしょう。
まとめ
今回は、草刈り機と芝刈り機、刈払機の違いについてご紹介してきました。
この他にも知っておきたい工具の知識について解説した記事がありますので、ぜひ、その他の記事も参考にされてみて下さい。
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