ミルウォーキーのパックアウトシリーズ(工具箱)の特徴などを解説します
目次
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世界ではトップシェアを誇る、大手の工具メーカー「ミルウォーキー」。
実は工具だけではなく、システムケースの「パックアウトシリーズ」も非常に人気が高いです。
本項目ではそんなパックアウトシリーズの詳細について、詳しくまとめました。
パックアウトシリーズとは?
パックアウトシリーズは、ミルウォーキーが手掛けるシステムケースシリーズです。
複数のケースを連結させられる、自在な拡張を可能にした工具収納システムとなっています。
工具の種類や現場に応じて様々な組み合わせで使用でき、キャスターやキャリアとも組み合わせ可能。まとめて移動させたいユーザーの要望にも対応できます。
パックアウトシリーズは、現場での利便性を高めるために開発されました。
とくに建設現場や自動車整備の現場といった、移動が頻繁な現場での使用に適しています。
また耐久性に優れ、防塵・防水性能も追求しているのがポイント。安全に工具を保管でき、信頼性も高いです。
日本進出が決定となった当時は、パックアウトシリーズのラインナップはまだありませんでした。
しかし国内の根強いファンや販売店の要望に応えて、2022年4月より販売を開始しています。
ミルウォーキーは世界的にもトップクラスのシェアを有する大手工具メーカーであり、18Vシリーズのラインナップ数は250機種以上。
12Vシリーズは125機種以上と、国内トップシェアを誇るマキタやHiKOKIにも劣りません。今後の展開にも期待大となっています。
パックアウトシリーズのラインナップ
パックアウトシリーズは、下記のようなラインナップが展開されています。
- ツールボックス
- 引き出し収納ケース
- オーガナイザー
- カート・キャスター
- バッグ
- クーラーボックス
- デスクトップ
- コンテナ
- 収納棚
- トレイ
パックアウトシリーズはケース自体のほか、多数の周辺アクセサリーもラインナップに含まれます。
例えばツールボックスには、引き出し収納ケースやオーガナイザー、冷却ボックス、デスクトップ、コンテナ、ストレージシェルフ、取り外し可能なトレイが展開。
ケースや収納棚、オーガナイザーは簡単に接続して移動できます。カートやキャスターも単体で使用可能です。
そして他社製品にはない専用アクセサリーがあるのも、非常に魅力的なポイントとなっています。
システムケースに接続できるトートバッグ、ツールバッグ、バックパック、デスクトップといった専用アクセサリーが展開中。
今後も新しいケースやアクセサリーが追加されれば、システム全体を継続的に拡張していけるワクワク感があります。
ミルウォーキーの工具箱の強みと弱み
ミルウォーキーの工具箱は、非常に耐久力も高く拡張性に優れています。独自のシステムケースを作り上げられるだけではなく、本体の堅牢性もなかなかのものです。
とはいえどのような強みがあって、どのような弱みがあるのか。少し分かりづらい面もあるでしょう。
この項目ではミルウォーキーの工具箱が持つ強みと弱みをまとめました。
ミルウォーキーの工具箱の強み
ミルウォーキーのパックアウトシリーズは、以下のような強みが挙げられます。
- 高い耐久性
- 拡張性の高さ
- 結合方法の改善
- 大容量
パックアウトシリーズのボディは非常に頑丈で、直径10キロのコンクリートブロックを本体に落下させても破損する心配がありません。
IP65の防塵・防水性能も備えており、貴重な工具や資材を効果的に保護できます。
拡張性の高さも強みの1つです。パックアウトシリーズは、ほぼ50種類ものシステムケースで構成されています。
ユーザーは必要に応じ、自分の必要とするモジュールを選んでいくだけ。
多数のパワーツール、資材、ハンドツール、充電器を問わず収納できる大容量のシステムケースです。どんな現場にも安心して持参できます。
ラインナップ自体も豊富で、トートバッグやワークトップ、ラジオ、充電器、バックパックと多彩です。
しかも各モジュールは従来のシステムケースと異なり、簡単に接続できます。単にスライドさせるだけで、容易にケースを積み重ねていけるでしょう。
総合するとパックアウトシリーズは、高い耐久性と拡張性、大容量、豊富なラインナップといった多数の強みが特徴的です。
他社と比較しても、ミルウォーキーのパックアウトシリーズは「業界トップクラスのシステムケース」として広く認知されています。
ミルウォーキーの工具箱の弱み
ミルウォーキーのパックアウトシリーズは高品質で機能性が高く、耐久性も優れています。その一方で、価格が比較的高く設定されているのはデメリットです。
予算に制限のあるユーザーにとっては、ミルウォーキーのパックアウトシリーズをそもそも導入できない場合があります。
またパックアウトシリーズのモジュールは比較的重たく、搬送時には手荷物として扱うのは難しいかもしれません。
持ち運びが必要な場合、別途軽量なツールバッグ・ツールボックスを準備する必要があるでしょう。(同シリーズのソフトバッグを活用すればOK、連結も可能です)
さらにミルウォーキーのパックアウトシリーズは、日本国内の環境に合わせた設計を完全には想定していません。
ユーザーが特定の目的に合わせたカスタマイズを考えた場合、自由な設定を行うのは難しい場合があります。
また日本市場では、現段階だと本格的な量産体制が整っていない噂も。
販売数量が限定的であり、品薄になる可能性があることも弱みと言えます。(最新情報で変わる可能性あり)
ほかにも大型ケースは収納力がある一方で、移動時に大きくて重たくなるのもデメリットです。持ち運びに不便な場合もあるかもしれません。
他ブランドの同様システムと比較しても、一般的に国内の市場シェアが低いのも現状です。アクセサリーや互換性のある製品が少ないこともあるでしょう。
そのため必要なアクセサリーや互換性のある製品を入手したい場合、やや手に入りにくい場合があります。
【比較】国内主要メーカー2社のツールボックスとの違い
システムケースはミルウォーキーに限らず、国内トップメーカーも販売・展開しています。
では国内の主要メーカー2社と比較し、どんな点に優れているのか見ていきましょう。
マキタのマックパック(工具箱)との違い
マキタのマックパックとミルウォーキーのパックアウトシステムは、両方ともモジュラーなシステムケースである点で共通しています。
しかしいくつかの違いがあるため、事前に押さえておく必要があるでしょう。
- デザインやカラー
- 取り出し方法
- 保冷機能
まずデザインや色は異なります。マキタのマックパックシリーズは、シンプルなデザインで黒と青のカラーが基調。
一方ミルウォーキーのパックアウトシリーズですと、赤と黒のカラーリングで角ばったデザインが特徴的です。
見た目のデザインは印象に直結するため、使用する際も思い入れという点で全く異なるでしょう。
また取り出し方にも違いがあります。パックアウトシリーズはトレイを使えば、モジュール内に収納された工具を手軽に取り出し可能です。
マキタのマックパックシリーズは上からフタを開けるタイプとなっており、パックアウトシリーズのような機能はありません。
連結を解除しなくてはならないため、手間を感じる場面があるでしょう。
ほかにもマキタのマックパックシリーズは、保冷機能付きのクーラーボックスも販売中。ミルウォーキーのパックアウトシリーズだと、保冷機能はありません。
上記のように、マキタのマックパックとミルウォーキーのパックアウトシステムはいくつかの点で異なっています。
どちらが自分にとって適しているかは、使用目的や好みによって異なるはずです。選ぶ際には比較しながら、じっくり検討してみてください。
HiKOKIのシステムケース(工具箱)との違い
HiKOKIのシステムケースとミルウォーキーのパックアウトシリーズは、おもに以下の点で違いが挙げられます。
- 構造の違い
- サイズの種類
- 特徴的なアクセサリー
- ブランドによる利用環境の違い
HiKOKIのシステムケースは、マキタのマックパックと同様にsystainerの構造に準拠しています。
※ミルウォーキーのパックアウトシステムは独自の構造を採用。
またHiKOKIは4つのサイズを展開していますが、ミルウォーキーのパックアウトシリーズはより多様なサイズや形状のユニットを展開。より柔軟な収納が可能です。
しかしHiKOKIのシステムケースは、インパクトドライバーや丸ノコといった特定工具に合わせたトレイが付属しているものも。
ミルウォーキーのパックアウトシステムですと、HiKOKIほど特徴的なアクセサリーはありません。
そしてHiKOKIは日本発祥のブランドであり、日本国内での利用環境に特化した製品展開をしています。
ミルウォーキーはアメリカ発祥のブランドであり、よりアメリカ市場に特化した製品です。使用環境によって、差を感じる場面があるかもしれません。
システムケースの規格TANOS systainerとは?
「TANOS systainer」は、ドイツのTANOS社が開発・販売するシステムケースの統一規格です。多くの工具メーカーが採用しています。
この規格は様々なサイズと色のシステムケースを提供し、ケース間で連結を標準化した設計です。
同じ規格を採用したシステムケース同士なら、連結機能を活用してより大きなシステムを作ることもできるでしょう。
そして「TANOS systainer」には、数多くの種類があります。例えば最初にリリースされたクラシックなT-Locや、蓋を開けずにケースの中身を確認できるT-Loc II。
引き出し式のシステムケースT-Loc IIIがあります。このケースは互いに組み合わせ可能なので、自分の好みに合わせたシステムを構築可能です。
また「TANOS systainer」は、業界標準であるISO 9001品質管理基準を遵守。高品質なプラスチック材料で作られています。
システムケースには付属品として仕切り板やスポンジインレイがあり、自分の好みに合わせたレイアウトを作ることもできるでしょう。
総合的に見ると「TANOS systainer」は多数の工具メーカーが採用しており、高品質なシステムケースの規格として人気が高いです。
連結機能により大きなシステムを作り上げられるので、工具や小物を整理し収納する上で非常に重宝します。
ツールボックス(工具箱)の選び方や注意点について
ツールボックスはDIYから仕事として使うプロまで、幅広く使われている便利なアイテムです。
しかし選び方を間違えると、やや扱いづらい状態となってしまうでしょう。より自分の使い方に合ったツールボックスを選ぶ必要があります。
そこでこの項目では、ツールボックスの選び方や注意点についてまとめました。
ツールボックスは、目的に合った種類を選ぶことが何よりも重要です。
適切なツールボックスを使えば、必要なときに最適なツールを素早く取り出せます。作業効率を大幅に向上できるでしょう。
ツールボックスの種類と特徴をご紹介しますので、必要なタイプを検討してみてください。
利用環境を想定したツールボックスのおすすめ
基本的なツールボックスと、ツールキャビネットの種類を紹介します。
それぞれのタイプには異なる特徴がありますので、使う環境を考慮しつつ必要なタイプを選択するのがおすすめです。
車や部屋に置く場合は、ボックスタイプがおすすめ
ボックスタイプは、小さな工具や部品を収納・持ち運びする場合に適しています。
一般的に多くのモデルは耐衝撃性があり、車の中や部屋の中に置いておくのにちょうどいいサイズです。
スタイリッシュなデザインのものも多く、インテリアの一部としても利用できるでしょう。
ガレージ作業にはキャビネットタイプがおすすめ
キャビネットタイプは、大量の工具を収納する際に適しています。細かい工具を収納するのにも向いているでしょう。
多くのモデルは重い工具を収納している場合でも、簡単に移動できるキャスターが装備されています。ガレージで作業している方にとって理想的です。
工具を頻繁に持ち運ぶ場合は、バッグタイプがおすすめ
バッグタイプは、工具を頻繁に持ち運ぶ場合におすすめです。収納する工具の種類に合わせて、形状やポケットの大きさが多様になっています。
小さなツールボックスでは収納できない長い工具や、電動工具を収納できるスペースもあって扱いやすいです。
素材の特徴に応じた選び方
ツールボックスやツールケースを選ぶ際には、素材の選択も重要なポイントです。ここではツールボックスに使用される代表的な素材を解説します。
持ち運びがメインならアルミ製がおすすめ
頻繁に工具を持ち運ぶなら、軽くて強いアルミ製のツールボックスをおすすめします。
アルミはもっとも錆びにくい金属の一つであり、屋外へ持ち運んでハードに作業するなら最適です。
もしヴィンテージな雰囲気が欲しい場合は、スチールタイプが良いでしょう。
スチール製のツールボックスは収納力があるものも多く、部屋のインテリアアイテムとしても有用です。
アルミ製のものより重いのはデメリットですが、非常に丈夫でハードに使っても問題ありません。
スチールならへこみや傷に悩むことなく、使用できるでしょう。
コストパフォーマンスを重視するなら樹脂製がおすすめ
樹脂製のツールボックスは軽量で安価、そしてあらゆる状況で使えます。
手頃な価格のツールボックスを探している場合は、樹脂製のものが良いでしょう。多くのホームセンターで必ず取り扱っているほど普及しています。
多機能性が重要であれば布製がおすすめ
布製のツールボックスは積み重ねに向いていませんが、小物の持ち運びや収納には威力を発揮します。
作業中に持ち運ぶことを前提として開発されたものが多く、軽量なモデルが多いです。
内側や外側に多目的ポケットが付いた商品もたくさんあります。汚れてしまっても、そのまま洗えるのは嬉しいポイントです。
ツールボックスは使う環境や求める使い方によって、タイプや素材を選んでいく必要があります。
スムーズな作業を考える上でも、ぜひ自分の使い方に合ったものを選んでみてくださいね。
ツールボックス(工具箱)を購入する前に注意したいこと
ツールボックスを購入する前に注意すべきことは、以下の通りです。
- 収納するツールの種類や量を考える
- 耐久性を確認する
- 取っ手やロック機構のチェック
- 移動性を考慮する
- 予算を決める
購入前に、収納するツールの種類や量を把握しておきましょう。
ツールボックスのサイズや形状・収納スペースの大きさや形状は、収納するツールによって異なります。
必要な収納スペースを事前に把握してから、自分に合ったツールボックスを選ぶのがベストです。
またツールボックスは、工具の保管や運搬に使われます。長く使えば使うほど、耐久性が必要です。
購入前にツールボックスの素材や製造方法を確認し、耐久性があるかどうかを確認しましょう。素材から選ぶのも一つの手です。
普段使うからこそ、もっとも触れる取っ手やロック機構を確認するのも大切。意外と操作感が悪かったり、耐久性が低かったりすると満足度が大きく下がります。
そしてツールボックスは、移動が多い場合に便利です。
購入前に、移動に適したキャスターや持ち手がついているか。移動に支障がないサイズかどうかを確認しましょう。
そしてツールボックスには、様々な価格帯の製品があります。購入前に自分の予算を決めておき、予算内で必要な機能を持った製品を選ぶようにしてみてください。
ツールボックス(工具箱)は使用工具のメーカーと統一するべきか?
ツールボックスを使用する上で、使用工具のメーカーと統一するかどうかを悩む場合があるでしょう。
しかしツールボックスの場合は収納がメインになるため、工具と違って個人的な好みや使い勝手によって変わります。必ずしも統一する必要はありません。
一方でメーカーが同じであれば、工具の形状やサイズがツールボックスに合うことを期待できます。場合によっては、収納効率や使い勝手が向上する可能性も。
ただしすべての工具を同じメーカーで統一するのは、難しい場合があります。とくに高価な工具をすべて同じメーカーに統一すると、予算的に厳しくなるでしょう。
使用する工具の種類によっては、特定のメーカーに偏っていないほうが多様な作業に対応できるかもしれません。
したがって使用工具のメーカーとツールボックスのメーカーを統一するかどうかは、個人的な好みや作業スタイル、予算、収納する工具の種類で異なります。
あくまで選択肢の一つとして考えたほうが良いでしょう。
まとめ
今回はミルウォーキーのパックアウトシリーズ(工具箱)の特徴などについて解説しました。
工具箱については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
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