【マキタ】125mm丸ノコ(HS474DとHS006G) の違いは?新旧モデルのスペック比較
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マキタ製、充電式丸ノコの中でも「HS474D」と「HS006G」の違いについて、気になっている方は多いのではないでしょうか。
ということで今回は、新旧モデルのスペックを比較してみました。
HS474Dの特徴について
HS474Dは、2019年3月に発売された18Vの充電式丸のこです。
従来機(HS610D)と比べて回転数が5400min-1と400回転も上がっており、よりスムーズな切断ができるようになっています。
実際に切断する際も、押し荷重を察知して最適な回転数やトルクに設定する自動変速機能が搭載されているので、材質や材料の厚みに左右されない汎用性の高い製品です。
スペック以外で特筆すべきなのは剛性と精度が上がったベースプレート。サブベースを取り付けた際の段差を少なくすることで、従来機よりも一体型ベースに近い精度で作業できます。
また、従来機ではデプスガイドが折れるというクレームも寄せられていたのですが、HS474Dではより肉厚にすることで剛性を上げ、より折れにくいように調整されています。
スイッチ部分にも改良が施されており、従来機の平たい形ではなく、ロッカースイッチの様な坂の形に変更されています。滑らせる様な感覚でスイッチが押せるので、スムーズに電源を入れられるようになりました。細かな要望に対応してくれるマキタらしい改良ですね。
その他、残量表示やLEDライト、ブロワ機能なども搭載されています。
HS006Gの特徴について
HS006Gは、2020年7月に発売された40VMaxの充電式丸のこです。回転数6000min-1と40Vmaxによる圧倒的なパワーが特徴で、クラス最速の切断スピードを謳っています。
当製品の最大の特徴は、状況によって2つの切断モードを切り替えれる点です。
1つは、HS474Dにも搭載されていた自動変速を回転数6000min-1で実現した『スピードモード』。
低負荷時には回転数を上げ、高負荷時にはトルクを上げることで突っかかりもなくスピーディに切断できます。
もう1つは、回転数を一定に制御する『仕上げモード』。
回転数を4500min-1に制御することで、化粧材などの厚物材でもキレイに切断できます。他にも、回転数を一定に保つことで低騒音にもなっており、リフォーム時や内装工事の際の騒音対策にも効果的です。
また、キックバック発生時には回転数低下を察知して自動で停止させる『AFT』も搭載されているため、万が一の事故にも備えています。
防じん・防水保護等級はIP56、本体だけではなくバッテリー部分も保護されているため、シチュエーションを選びません。こちらの製品にも、残量表示やLEDライト、ブロワ機能などが搭載されています。
HS474DとHS006G のスペック比較
続いて、両製品のスペックについて触れていきます。
全長(のこ刃)の違いについて
両製品を比べてみると、ややHS474Dの方が小ぶりですが実際に見比べてみるとそこまで大きな差もなく、ほぼ同じくらいに見えます。
■HS474D
- 長さ×幅×高さ:256×183×246mm
- のこ刃:外径125mm×内径20mm
■HS006G
- 長さ×幅×高さ:263×185×246mm
- のこ刃:外径125mm×内径20mm
充電式丸のことして見ると、両製品とも比較的コンパクトな部類に入りますね。
質量の違いについて
全長が小さい分、HS474Dの方が0.1kg軽いです。
・HS474D:2.7kg
・HS006G:2.8kg
誤差の様なものですし、全長の違いからみても「HS006Gの方が重い!」なんてことはないので、この辺はあまり気にしなくても大丈夫ですね。
回転数の違いについて
回転数の違いは下記の通りです。
・HS474D:5400min-1
・HS006G:(スピードモード):6000min-1 (仕上げモード):4500min-1
電力の違いもありますし、後続ともあってHS006Gの方が回転数が多いですね。加えて、HS006Gは状況によってモードを切り替えれるので、この点ではHS006Gが圧勝といっても差し支えないでしょう。
最大切込深さの違い
両機種の最大切込深さの違いは下記の通り。
■HS474D:最大切込深さ
- 90° 47mm
- 右45° 30mm
- 左15° 20mm
■HS006G:最大切込深さ
- 90° 47mm
- 右45° 30mm
- 左15° 20mm
両製品とも、切込深さでは違いがありませんでした。
HS474DとHS006G の決定的な違い
HS474DとHS006Gはスペック上ではそこまで大きな差が無く、一見違いが無いように見受けられます。
しかし、これはあくまでカタログスペックの話。実際に使用して見ると、HS006Gの方が明らかにスムーズかつキレイな仕上がりになります。では、一体なにがそこまで違うのでしょうか?
答えは電力の差です。
18Vは確かに普通の材料程度なら問題なく切断できますが、分厚い材料や硬い材質のものだと明らかにパワー不足で、仮に切れたとしても断面がガタガタになる可能性が高いです。
高負荷が続くとすぐに充電がなくなってしまいますし、最悪の場合工具がダメになってしまう危険性もあります。何度も切断するような作業をするならHS006Gのほうが安全ですし、なにより効率的です。
一方、40Vともなればパワー不足とはほぼ無縁の存在です。18Vでは回転数が低下してしまうような材料でも、HS006Gであれば問題なく切断できますし、回転数が安定しているためガタつくこともなくなり、断面がキレイに仕上がります。
また、切れ込みを入れるだけの際でも、高電圧の方が細くまっすぐな切れ込みになります。
ここまで解説すると、明らかにHS006Gの方が優秀のように見ますが、一概にそうとは言えません。確かに、パワーやそれに伴う作業効率の差は歴然ですし、その一点のみを比較するとHS006Gが圧倒的です。
一方で、工具として見ると40Vは一般的では無いためラインナップが少なく、それに加えて40Vバッテリーは40V対応工具専用。つまり、HS006Gを購入する際は、バッテリーにおいては18V、36V対応工具との互換性がないということを覚悟しなければいけません。
特に、マキタの電動工具の主流が18V対応ということを踏まえると、18Vバッテリーを使いまわせるHS474Dの方が便利です。
また、パワーがありすぎるというのも見方によっては欠点になります。
そもそも、一般家庭のDIY程度ならそこまでパワーが必要になることは少ないですし、むしろインパクトが強すぎて扱いづらくなってしまうこともあります。
プロの現場でさえ、ハイパワーだけあれば良いということもありません。状況によって複数の電動丸のこを使えるのが一番ですが、そこまで本格的でないのならHS474Dのパワーで十分です。
総合的に評価すると、【プロ仕様のHS006G】と【汎用性の高いHS474D】といったところでしょうか。
HS474DとHS006G どっちを買うべきか
さて、両製品の違いについてはご理解いただけたでしょうか?様々な電動工具とバッテリーを使いまわせるHS474D、圧倒的なハイパワーで軽快な切断作業ができるHS006G、どちらも甲乙付け難い製品です。
「自分はどちらを買えばいいのか分からない」という人もいるのではないでしょうか?
ここからは今までの解説からHS474Dがおすすめな人、HS006Gがおすすめな人について触れていきます。
HS474Dがおすすめな人
HS474Dは、一般家庭でDIYを嗜む程度の人におすすめです。
先ほど解説した通り、普通の材料ぐらいはスムーズに切断できますし、なにより今まで購入してきた18V対応工具とバッテリーを使いまわせる点が最大のメリット。
複数バッテリーを所持していれば総合的な使用可能時間はその分増えますし、バッテリーを買い直す必要性も薄いです。
18Vでも日常使いには十分ですし、なによりそこまでハイパワーな製品でなければ切れない材料なんて普段はまず切断しません。少なくても一般の人がわざわざ40Vもの高電圧製品を購入するメリットはあまりないでしょう。
HS006Gがおすすめな人
HS006Gは、職場でゴリゴリ作業する人や小屋を作るぐらいコアなDIY好きにおすすめです。
動画サイトなどで比較動画も数多く公開されているように、両製品のパワーの差は大きいです。特に、複数の材料を一度になんども切断するような状況下では、モード切り変えもあるHS006Gのほうが遥かに使い勝手が良いです。
マキタの今後のことを考えると、40VMax対応製品も増えてくる可能性は高いので、将来のことを考えて先に購入するという考え方の人にもおすすめできます。
まとめ
今回は、マキタ製、充電式丸ノコの中でも「HS474D」と「HS006G」の違いについて解説してみました。
電動工具選びには、この他にもまだまだ知っておきたい事前知識がたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで、工具選びの参考にされてみて下さい。
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