マキタの冷温庫 CW004GはCW001GZやHiKOKIのUL18DCと何が違うのか解説します
目次
ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。
ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。
当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで13店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。
マキタが新しく販売したCW004Gですが、これまでのシリーズと何が違うのか気になっている方も多いと思います。
CW004Gはミドルクラスサイズの冷温庫として2023年4月に発売され、同シリーズはマキタの看板シリーズである「40VMaxシリーズ」から発売されました。
そんなCW004Gですが、従来モデルとの違いが気になっている方多いと思います。
ということで今回は、CW004Gの特徴やCW001GZの違いについて解説していきます。
マキタの冷温庫CW004Gの特徴
CW004Gの特徴としては、下記の4点が挙げられます。
- 容量が29L(ミドルサイズ)
- 初の2部屋冷温モード搭載
- 最大48時間の保冷モード
- 付属品や機能が充実
特徴を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
CW004Gの特徴1:ちょうどよいミドルサイズ
CW004Gの特徴的な点として「ちょうどよいミドルサイズ」という特徴があります。
この保冷温庫は、より多くの人が使いやすいよう設計されており、容量は大きすぎず、小さすぎない29L。
このちょうどよいサイズ感は携帯性や使用場所への適応性にも優れているのがポイントで、40V充電式保冷温庫シリーズ内でも2番目に大きな容量です。
このサイズは日常的な使い方に最適な範囲であり、必要な飲み物や食品を十分に収納できます。さらにCW004Gは2Lサイズのペットボトルを縦向きに収納でき、最大で6本まで収納可能です。
また500mLサイズのペットボトルであれば、約30本もの本数を収納できます。
このくらいの収納能力なキャンプやピクニックをはじめとしたアウトドアでも利用できますし、運動会などの大人数での利用にも最適です。
そのためCW004Gは容量と収納性のバランスが取れた、「ちょうどよいミドルサイズ」と言えます。
初の2部屋冷温モード搭載
CW004Gはマキタの保冷温庫シリーズで初めて「2部屋冷温モード」を搭載しました。
この2部屋冷温モードは庫内に仕切り板を設置し、2つの独立した部屋に分けて温度調整ができます。
それぞれの部屋には異なる温度設定が可能で、冷凍と冷蔵、冷蔵と保温といった具合に、さまざまな用途へ対応可能です。
この機能は使い方の柔軟性を高め、食品や飲み物ごとに適切な温度で保管できます。
たとえば片方の部屋では食材を凍らせる一方で、もう片方の部屋では冷蔵食品を保管できます。とくに夏場では、こういった機能はありがたいですよね。
また保温機能を使用すれば、温かい飲み物や食品を長時間保温することも可能です。2部屋冷温モード時の温度設定差は、最大30℃まで調整できます。
異なる温度環境を作り出せれば、さまざまな食品や飲み物の保存や持ち運びに便利です。
CW004Gの2部屋冷温モードは、他シリーズの保冷温庫に比べて使い勝手が向上し、より多様なニーズに対応できる製品となりました。
この革新的な機能により、ユーザーはさまざまな用途に合わせて最適な温度環境を作り出せるでしょう。
アウトドアのみならず、食品や飲み物をより鮮度の高い状態で楽しむ際に活用できます。
最大48時間の保冷モード
CW004Gは驚異的な保冷性能を持ち、最大で48時間もの長時間保冷を実現しています。
※外気温が30度、かつ庫内の温度設定が5度の条件下で、1部屋モード&BL4080Fバッテリーを使用した場合に達成。
この保冷性能は食品や飲み物を長時間にわたり、新鮮で冷たい状態を保つために設計されています。
特に日帰りのレジャーやアウトドア活動、長時間の移動シーンで大変便利です。
またCW004Gは40Vmaxバッテリーのほかに、18Vバッテリーの使用も可能。
40Vバッテリー(BL4080F)2本を装着した状態での、1回の充電による使用時間は下記のとおりです。
- 保冷では約48時間
- 保温では約18時間30分
この優れた保冷性能により、食材の新鮮さや冷たさを維持しながら、長時間の外出やイベントで必要な飲み物や食品を手軽に持ち運べます。
CW004Gは高いパフォーマンスと使い勝手の良さを兼ね備えた、優れた保冷温庫です。ユーザーにとって頼もしい相棒となることでしょう。
付属品や機能が充実
CW004Gは付属品や機能が充実しており、使用の利便性を追求しています。
40Vmaxバッテリーや18Vバッテリーだけではなく、AC電源やシガーソケットからの給電も可能です。
庫内整理にはインナートレイや庫内カゴが付属していて、小物や食品の収納にも活用可能。
防水保護等級IPX4に対応し、突然の雨でも安心です。ドレンコックや栓抜きも付いているため、清潔を保ちながら快適に使用できます。
またキャリーハンドルは角度が調節可能で、運搬が簡単です。さらにUSBポートも搭載されており、スマートフォンの充電もOK。
CW004Gは多彩な機能と付属品の充実によって、使い勝手や利便性を最大限に高めています。
マキタの冷温庫CW001GZの特徴
マキタの冷温庫は、40VシリーズでほかにもCW001GZという機種があります。2021年6月に発売された冷温庫で、約20Lという扱いやすいサイズ設定です。
冷温庫を探している方は、CW001GZも気になることでしょう。具体的な特徴は下記のとおりです。
- 40Vmaxと18Vバッテリーを装着可能
- 温度設定が14段階
- 連続保冷時間は最大28時間
ではそれぞれ詳しく解説していきますので、特徴を押さえてくださいね。
40Vmaxと18Vバッテリーを装着可能
CW001GZはマキタの最新バッテリープラットフォームである40Vmaxと、従来の18Vバッテリーを両方使用できる「ハイブリッドバッテリー仕様の保冷温庫」です。
この特徴により、ユーザーは自身の環境やニーズに合わせて最適なバッテリーを選択できます。
40Vmaxバッテリーを使用すれば高出力での長時間運転が可能となり、さらに大型バッテリーの装着もOK。
一方で18Vバッテリーも無駄にならず活用できますので、既に所持している方でも追加バッテリーを購入する必要がありません。
柔軟なバッテリーの選択肢により、ユーザーは経済的かつ効率的に保冷温庫を使用できます。
CW001GZは異なるバッテリータイプの組み合わせに対応し、ユーザーの利便性と使いやすさを追求した製品です。
温度設定が14段階
CW001GZは保冷と保温の両機能において、14段階の温度設定が可能です。保冷動作では庫内を最大-18℃まで冷やせます。
保冷の温度設定は-18℃、-15℃、-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃の7つの段階から選択可能。
一方で保温動作だと、もう少し幅広い温度範囲で調整が可能です。温度設定は-30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃、60℃の7つの段階が選択できます。
ユーザーはさまざまな需要や状況に合わせ、温度を微調整できるでしょう。
また新たに追加された30℃の低温動作は、寒冷地で硬くなりやすい建築資材の保温にも適しています。
14段階の温度設定は多様なニーズに柔軟に対応し、使用者にとって便利で使いやすい特徴となるでしょう。
連続保冷時間は最大28時間
CW001GZは、最大で28時間連続で保冷が可能な保冷温庫です。5℃の設定で使用すると、外気温30℃の条件下でも約28時間動作します。
※BL4050Fバッテリーを2本装着した状態での結果。
また-18℃の設定では約10時間、外気温0℃の条件下で60℃設定だと約8時間30分の連続稼働が可能です。
このような長時間の保冷性能は、日帰りの旅行や現場作業での材料保持に役立ちます。
CW001GZは信頼性の高い保冷温庫であり、長時間の冷却を必要とするさまざまなシーンで活躍するでしょう。
マキタの冷温庫CW004GとCW001GZの違い
マキタの冷温庫を選ぶ際、CW004GとCW001GZで迷う場合があるはずです。
基本的な機能は一緒ですが、実は細かい点で違いが見られます。どちらが良いかは、スペックや改良された点も見ていかなくてはなりません。
それぞれ違いをまとめましたので、詳しく見ていきましょう。
スペックの違い
CW004GとCW001GZのスペックは、下記の表を参考にしてください。
|
CW001GZ |
CW004G |
発売日 |
2021年7月 |
2023年4月 |
容量 |
20L |
29L |
設定温度 |
-18度~60度 |
|
設定段階 |
14段階 |
17段階 |
電源方式 |
マキタ製バッテリー40Vmax、18V 家庭用電源 AC100V 自動車シガーソケット |
|
本体寸法(長さ×幅×高さ) |
663×341×372mm |
676×345×471mm |
庫内寸法(長さ×幅×高さ) |
343×240×338mm |
323×240×261mm |
重量(バッテリー含) |
20kg |
16.1kg |
1充電当たりの使用時間(目安) 40VバッテリーBL4050F 使用時 |
外気温30度、-18度設定時:約10時間 5度設定時:約28時間 外気温0度、60度設定時:約8時間30分 |
外気温30度、-18度設定時:約12時間30分 5度設定時:約30時間 外気温0度、60度設定時:約11時間50分 |
1充電当たりの使用時間(目安) 18VバッテリーBL1860B 使用時 |
外気温30度、-18度設定時:約6時間30分 5度設定時:約17時間30分 外気温0度、60度設定時:約5時間30分 |
外気温30度、-18度設定時:約7時間 5度設定時:約17時間 外気温0度、60度設定時:約6時間 |
スペックだけ見ても、発売日が新しいCW004Gのほうがやや高性能です。しかもCW004Gのほうが容量はあり、本体の寸法もそこまで大きく変わりません。
機能の違い
基本的な機能は同一で、下記の点は違いがありません。
- 電源を3種類から選択可能
- バッテリーの最大差し込み本数
- USBコネクタの搭載
- 防水保護等級IPX4
- 栓抜き搭載
違いがあるのは設定温度の段階と2部屋モード、開閉する上蓋の両側対応です。デザインも大きく変わっており、見た目には世代が変わった?と感じるほど。
とくに2部屋モードはマキタ冷温庫初の機能となっていて、現状ではCW004Gしか使えません。
冷凍製品と冷蔵製品を一緒にできるため、炎天下では非常に重宝する機能でしょう。(もちろん冷蔵と保温も使用できますが、効率は悪くなります)
CW001GZから改良された点
CW001GZからCW004Gに改良された点は、以下の3点です。
- ドアが両側から開けられる
- 温度設定の拡張
- 2部屋モードの搭載
CW004Gでは、ドアが両側から開閉できるようになりました。実はマキタの保冷温庫で初めての機能となっていて、車内や作業現場での使用時にとても便利です。
またドアは取り外し可能で、清掃時にも苦労することはないでしょう。
温度設定が-18℃から60℃までの範囲で可能になった点も、改良された点です。
炎天下での冷たい飲み物やアイスの保冷、寒い時期には温かい飲み物の保温と、さまざまな温度設定に対応できます。
温度設定の段階も、従来の3機種より17段階と細かくなりました。
ほかにもCW004Gでは、初めて2部屋モードが搭載されています。庫内に仕切り板を設置し、自動的に2つの部屋へ分割。
左右の部屋に異なる温度を設定できるため、冷凍と冷蔵、冷蔵と保温といった具合に、用途に応じた使い方が可能です。
※ただし2部屋モード時の設定温度差は最大30℃まで。
上記の改良点によりCW004Gはより使いやすく、多様なニーズに対応した保冷温庫となりました。
HiKOKIのUL18DCとマキタの冷温庫CW004Gの違い
冷温庫はマキタ製品のほか、HiKOKI製も検討されることがあるでしょう。
ではそれぞれHiKOKIのUL18DCと、マキタのCW004Gでスペックや機能を比較してみました。
スペックの違い
HiKOKIのUL18DCとマキタのCW004Gは、スペックから見ると違いが見られます。詳細は下記の表を参考にしてください。
|
UL18DC |
CW004G |
発売日 |
2022年6月 |
2023年4月 |
容量 |
18L |
29L |
設定温度 |
-18℃および-15℃~60℃の5℃単位(最大温度差60℃) |
-18度~60度 |
電源方式 |
HiKOKI製バッテリー14.4V(BSL14XXシリーズ)/18V(BSL18XXシリーズ)・マルチボルト蓄電池 家庭用電源AC100V 自動車シガーソケット |
マキタ製バッテリー40Vmax、18V 家庭用電源 AC100V 自動車シガーソケット |
本体寸法 |
縦340×横553×高さ450mm |
長さ676×幅345×高さ471mm |
重量(バッテリー含) |
15.2kg(BSL36B18×1個装着時) |
16.1kg |
発売からおよそ1年の違いがあるものの、基本的なスペックは大きく変わりません。ただし容量が違うため、使うシーンによって選定ポイントが変わりそうです。
容量は違っても重さがそこまで変わらないので、どちらを選ぶかは機能やほかの要素も見てみる必要があるでしょう。
ただし従来機と比べて、HiKOKIのUL18DCはコンパクトサイズ。軽自動車やコンパクトカーにも収納しやすくなっています。
機能の違い
共通する機能は、下記のとおりです。
- 3電源(バッテリー・家庭用電源・シガーソケット)に対応
- 2部屋の冷温モード搭載
- 防水保護等級IPX4
マキタのCW004Gと比較して、実はUL18DCのほうが優れている機能もあります。
例えばHiKOKIのUL18DCには、暗い場所でも見やすい庫内LEDが搭載。左右の二箇所についており、2部屋モードでも見やすいです。
さらにHiKOKIは外部電源接続時、装着しているバッテリーを充電する機能があります。マキタ製品はこの機能がありません。
例えば車で移動中、保冷・保温をしながらバッテリーの充電もできるのは非常にありがたいですよね。
上記の点から考えてみても、利用シーンによってはマキタ製よりHiKOKI製を選んだほうが良い場合もあるでしょう。
もちろんすでに所持している電動工具がある場合、使い勝手を考えるならメーカーを統一したほうが良いかもしれません。
冷温庫は大きくかさばるものですので、細かい使い勝手がストレスを生むことにもなります。
どちらを選ぶか考えている場合は、できるだけ実機を見て実際の触り心地も確認して見るのがおすすめです。
まとめ
今回はCW004Gの特徴やCW001GZの違いについて解説していきました。
マキタの冷温庫については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
こんな記事も読まれています
関連記事
不要な工具は
ハンズクラフトへ
工具専門で20年
買取価格に自信があります!
大切な工具だからこそ、工具専門店にお任せください。