マキタ 充電式丸ノコ HS011GとHS001Gの違いについて解説します
目次
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マキタの充電式丸ノコは様々なモデルが発売されています。
その中でも今回は、HS011GとHS001Gに焦点を合わせて、両者の特徴や違いなどを解説していきたいと思います。
マキタ 260mm充電式丸ノコ HS011Gの特徴について
HS011Gは、マキタの40Vmaxシリーズから販売されている充電式の丸ノコです。
特徴は大きく分けて、下記の3つがあります。
- 最大で97mm厚の切り込み切断
- 高出力バッテリーBL4050Fの使用推奨
- 各機能により大径チップソーでも扱いやすさ向上
それぞれ詳しく解説していきます。
最大で97mm厚の切り込み切断
HS011Gは、最大で97mmの厚みを切断できます。(直角時)
今まで90mm以上の厚みを切断する場合、AC100V式の丸ノコを使わなければいけませんでした。
しかしHS011Gは充電式にも関わらず、90mm以上の厚みが切断可能です。なんと国内の充電式丸ノコ内で、最大の切り込み厚を実現しました。
作業内容によってはAC100V式を用意する必要があった作業も、HS011Gを使えば充電式の丸ノコで作業が完結できます。
例えば、90mm以上ある角材は従来機だと切断ができませんでしたが、HS011Gなら角材も板材も作業可能になりました。
同時に専用チップソー、鮫肌も260mm版が同時発売。より切断時のスムーズさを追求しています。
高出力バッテリーBL4050Fの使用推奨
HS011Gはマキタの高出力バッテリー、BL4050Fの使用を推奨しています。
BL4050Fは最大出力が2kW、シリーズ最大の5Ahという容量を兼ね備えた高出力バッテリーです。40Vmaxシリーズの最大パワーをより引き出すために、マキタが独自開発したものとなっています。
HS011Gは充電式丸ノコの中でも大径チップソーを使用しているため、快適な作業を追求する意味でもBL4050Fを使用したほうが良いでしょう。
各バッテリーによる切断本数の目安も、下記の表にまとめておきます。
もちろん今までのBL4025やBL4040も使用可能ですが、出力や使い勝手は落ちることが予測されます。
1.3 各機能により大径チップソーでも扱いやすさ向上
HS011Gには、下記の機能が盛り込まれています。
- ロックオフボタン
- 長尺用溝付
- 高剛性デプスガイド
- 平行定規としても使えるサブベース
- 傾斜ポジティブストップ
- 平行度微調整機構
大径チップソーを使用しながら、扱いやすさを追求しているのがわかります。例えば高剛性デプスガイドは、切込み深さの調節をスムーズに行える機能です。
サブベースは上下の向きを変えると、平行定規として使用できます。傾斜ポジティブスイッチは22.5°、45°、60°の傾斜に素早く設定可能です。
上記の機能を使いこなせば、小径チップソーとも変わらない使い勝手を体感できるでしょう。
前機種(HS001G)との機能や性能の違いについて
同じ40Vmaxシリーズでは、HS001Gという機種が前機種に当たります。とはいえチップソーの径が違うため、厳密には別の機種と言えるでしょう。
しかし実際に検討をする上で、どちらを選べばいいかわからない方もいらっしゃいます。
具体的に比較できるよう項目をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
HS001GとHS011Gの性能比較
HS001GとHS011Gの性能差は下記のとおりです。
チップソーの径が100mmほど違うため、切込み深さが大きく違います。また寸法もHS011Gのほうが大きく、質量もパワーも大きい印象です。
1充電あたりの作業量に関しては、扱うバッテリーの違いが大きいでしょう。
そもそも260mmの丸ノコはどんな作業に必要?
そもそも260mmの丸ノコは、どんな作業に必要でしょうか。
切込み深さを利用したカットを考えると、おそらく90mmの角材を切断する際に活用される場面が多いでしょう。
しかし現在ではプレカットが普及し、あまり現場で90mmの角材をカットする場面は少なくなっています。
※プレカットとは、現場ではなく工場であらかじめ切断しておく工法です。
現在では設計に基づき、事前に機械的な加工を行う方法が一般的となっています。
しかし今もまだ伝統工法や、在来工法を取り入れている職人さんは多いです。
そのような方々は現場で部材を直に加工しながら建てていくため、260mmの丸ノコは大いに活躍するでしょう。
一般用途であれば、小回りの利く125~165mmの丸ノコが扱いやすいです。
HS011Gの強みと弱みについて
HS011Gは実際どんな強みと弱みがあるのでしょうか。
それぞれ詳しくまとめていきますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
HS011Gの強み
HS011Gの強みは、なんといっても幅広い作業を行える点です。90mmの角材はもちろん、ほかの材料であっても切断がしやすくなっています。
大きさはあるものの、機能面や意外と軽量な点から扱いやすい丸ノコです。
さらに傾斜角が60°とかなり傾斜をつけてもカットできるため、多くの作業内容をカバーできます。
スタート時の反動も、大きさの割に少ない仕様です。一般的に大きい丸ノコだと小回りは利きづらいですが、HS011Gは扱いやすくなっています。
ただしチップソーをガードするカバーが大きいので、カットする部材によっては引っかかってしまう場合も。
その際は持ち手付近にハンドルがあり、下げるとカバーを下げることが可能です。
大きさだけではなく扱いやすさに配慮されているため、非常に扱いやすい1台となっているのが強みです。
HS011Gの弱み
HS011Gの弱みは、やはりその大きさです。幅広い作業範囲をカバーできるのは強みですが、すべての作業が行えるわけではありません。
大きさがあるので取り回しには限界があり、思うように作業ができない場合もあるでしょう。
また90mm以上の部材を扱わないのであれば、そもそもHS011Gを導入する必要も無いです。
バッテリーも推奨のBL4050Fを使わないと、思うようなパワーを発揮できない可能性もあります。
90mm以上の部材を扱うなら良いでしょう。しかし扱わない場合、大きさやスペックの高さが逆に弱みとなります。
まとめ
今回は、HS011Gの特徴や前モデルのHS001Gとの違いについて解説しました。
この他にも電動工具について、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、関連記事も読んで参考にしてみてください。
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