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高枝切りに使える電動式のチェーンソーの選び方について解説します

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一般的な電動式チェーンソーと異なり、高枝切りに使うチェーンソーは少し選び方が異なります。

具体的には重量と取り回しやすさやポールの長さ、バッテリー方式など知っておく必要があるポイントはいくつかあります。

ということで今回は、高枝切りに使える電動式のチェーンソーの選び方について解説していきます。

項目ごとに詳しく解説していきますので、これから高枝切りの電動式チェーンソーの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

高枝切りに使える電動式のチェーンソーの選び方

まずは高枝切りに向いている電動式のチェーンソーの選び方について解説します。

重量と取り回しやすさ

高枝切り用の電動チェーンソーを選ぶ際、重量と取り回しやすさは非常に重要となります。というのも作業効率や疲労度に大きく影響するため、慎重に検討する必要があるからです。

軽量モデルは2.2kgから3kg程度。長時間の作業でも疲れにくいため、女性や高齢者の方におすすめです。一方で標準的な重量は3kgから4kgとなっていて、安定性と操作性のバランスが取れています。

ただし軽すぎるモデルは振動が伝わりやすく、安定性が低下するので注意しなくてはなりません。

取り回しやすさは、下記の項目を参考にしてみてください。

  • 重量
  • ハンドルの形状
  • バランス
  • ポールの長さ
  • 電源タイプ
  • サイズ

ハンドルの形状はおもにトップハンドル型とリアハンドル型があります。トップハンドル型は軽量で取り回しやすく、リアハンドル型は安定性が高め。

ポールの長さは伸縮可能なタイプが多く販売されています。作業に応じて長さを調整できるため、さまざまな高さの枝に対応できるのはとても便利です。

電源タイプは充電式と有線式の二択になります。充電式はコードレスで自由に動き回れる一方、有線式は作業時間に制限がほぼありません。

サイズもまた、取り回しやすさに影響を与える要素の一つです。コンパクトなサイズのモデルなら、狭い場所での作業に最適。

とくに庭木の手入れや細かい作業が必要な場合は、この点を考慮しておくと良いでしょう。

重量と取り回しやすさは個人の体格や、作業内容によっても適切なものが異なるはずです。

可能であれば実際に触ってみて、確認してから購入することをおすすめします。

ポールの長さ

高枝切り電動チェーンソーのポールの長さは、作業の安全性と効率性に直接影響する重要な要素です。

適切な長さのポールを選べば、脚立を使う必要がありません。地上から安全に高所の枝を切断できます。

一般的な高枝切り電動チェーンソーのポールは、最短で約2m前後。最長で約3m前後の範囲で調整可能です。

例えばブラックアンドデッカーの「高枝ポールチェーンソー GPC1820LN」は、約2mから3mの範囲で長さを調整できます。

多くの製品は伸縮機能を備えているのが一般的です。作業する枝の高さに合わせて、ポールの長さを合わせられます。

使用時以外はコンパクトに収納できるため、保管スペースの節約にもつながるでしょう。

ただしポールの長さを選ぶ際は、庭木の高さを考慮してください。同時に、自分の体格に合った長さを選ぶのもポイントです。

例えば長すぎるポールを選んでしまうと取り回しが難しくなり、作業の安全性や効率性が低下します。

ポールが長くなるほど先端も重くなるため、バランスの取れた製品を選ぶのが重要かもしれません。(重量バランスが悪いと長時間の作業で疲労が蓄積しやすくなる)

バッテリー式か有線式か

高枝切り電動チェーンソーには、バッテリー式と有線式の2種類があります。それぞれに特徴があり、使用環境や作業内容によって選ばなくてはなりません。

バッテリー式の高枝切り電動チェーンソーだと、充電式のバッテリーが電源です。最大の利点は「コードレスで自由に動き回れる」こと。

庭の隅々まで移動しやすく、電源コンセントの位置を気にする必要がありません。コードが絡まる心配もないため、安全性が高いです。

最新のリチウムイオンバッテリーを採用した機種なら、従来のニッケル水素バッテリーと比べて軽量化が進んでいます。長時間の作業でも疲れません。

一方でバッテリー式の欠点として、連続使用時間に制限があるのを覚えておきましょう。(一般的に30分から1時間程度の連続使用が可能)

有線式の高枝切り電動チェーンソーは、電源コードを直接コンセントに接続して使用します。稼働時間の限界を心配する必要はありません。

大規模な剪定作業や、長時間の使用が必要な場合に適しています。バッテリーを搭載していないため、同じ性能ならバッテリー式よりも軽量です。

ただし電源コードの取り回しに注意しましょう。コードが枝に絡まったり、作業の邪魔になったりする可能性があります。

電源コンセントの位置も制限されるので、広い庭や電源から遠い場所での作業には不向きです。

バッテリー式か有線式かで迷ったら、下記の項目をもとに選択してみてください。

  • 作業する庭の広さ
  • 電源コンセントの位置
  • 予想される作業時間

小規模な庭や電源から離れた場所での作業が多い場合なら、バッテリー式が適しているでしょう。

大規模な庭や長時間の連続作業が必要な場合は、有線式が適しています。

切断能力

高枝切り電動チェーンソーの切断能力は、作業効率と安全性に直結します。一般的な電動チェーンソーなら、直径2.5cm程度までの枝を切断可能です。

切断能力を決定する要因は、下記の4点が関わっています。

  • ガイドバーの長さ
  • モーター出力
  • チェーンの種類と品質
  • チェーンスピード

ガイドバーが長いほど、より太い枝を切断できます。

ちなみに、一般的な高枝切り電動チェーンソーのガイドバーは20cm~25cm程度です。

モーターの出力が大きいと、太い枝の切断が可能です。バッテリー式の場合は、電圧が高いと出力が大きくなります。

また高品質のチェーンを使用すれば、切断能力と効率が向上。チェーンの回転速度(チェーンスピード)も速いほど、切断能力が向上します。

※一般的な電動チェーンソーのチェーンスピードは5m/s前後。

実際の切断能力は、木の種類や硬さによっても変わってきます。

柔らかい木であれば直径3cm程度まで切断できる場合もありますが、硬い木の場合は2cm程度が限界となることもあるでしょう。

安全性の観点から、推奨切断径を超える太さの枝を切るのは避けるべきです。無理な使用は事故や製品の故障につながります。

高枝切りにおすすめな電動チェーンソーと製品特徴

高枝切りに適した電動チェーンソーは、選び方が非常に重要です。

とはいえ具体的な機種を比較したい!と思うこともありますよね。

ここでは高枝切りにおすすめな3製品をまとめましたので、機種を比較したい方はぜひ参考にしてください。

山善 充電式高枝ガーデンポールソー LPS-1025OR

山善の充電式高枝ガーデンポールソー LPS-1025ORは、高枝切り作業に特化した製品です。(実質的にはチェーンソーではなくレシプロソー)

その多機能性と使いやすさから、高枝切り作業にとても向いています。

最大の特徴は54cm、188cm、257cmの3段階で調整可能なポールが備わっていること。このポールにより、幅広い範囲の枝に対応できます。

なんと最長257cmまで伸ばせるため、脚立を使わず安全に高所の枝を切れるでしょう。作業の安全性を大幅に向上させる大きなポイントです。

本体重量も約2kgと軽量に設計されているため、長時間の作業でも疲労が少なくなります。

しかも日本製の高品質な枝切り刃を採用しており、切れ味が良く効率的な作業が魅力的です。

バッテリー式なので、取り回しもしやすくなっています。ブレードガード付きの刃を採用しており、安全性にも配慮。

さらにこのモデルはポールを外して手持ちでも使用できるため、高枝切り以外の剪定作業にも対応可能です。

このくらい汎用性が高いと、庭仕事に活用する点で大きな魅力となるでしょう。

日々のメンテナンス性にも配慮されており、着脱式ポールを採用。収納や手入れが容易です。

山善 LPS-1025ORは庭木の手入れから果樹の剪定まで、幅広い高枝切り作業に適した製品といえます。

初心者から経験者まで、安全かつ効率的に作業を行えるのもポイントです。

ブラックアンドデッカー 高枝ポールチェーンソー GPC1820LN

ブラックアンドデッカーの高枝ポールチェーンソー GPC1820LNは、使いやすさと安全性が特徴的なチェーンソーです。

まず約2mから約3mまで、調整可能な伸縮式ポールを備えています。最長約3mまで伸ばせるなら、脚立を使わずとも高所の枝をラクラク切断できるでしょう。

搭載されているのは18Vのリチウムイオンバッテリーで、パワーもあって扱いやすさも十分です。

重量面でも優れており、バッテリー込みで約3.5kgと比較的軽量。山善ほど軽量ではないものの、長時間の作業でも疲労が少ない重量に抑えられています。

さらに最大直径170mmまでの枝を切断できる能力を持ち、多くの庭木剪定にも対応可能です。

安全面にも十分な配慮がなされており、チェーンブレーキ機能を搭載。事故のリスクを低減し、より安心して作業に集中できます。

ブラックアンドデッカー GPC1820LNは庭木の手入れから果樹の剪定まで、幅広い高枝切り作業に適した製品です。

山善のLPS-1025ORと同じく、初心者から経験者までおすすめできます。

アイリスオーヤマ 高枝切り電動チェーンソー JPC1518

アイリスオーヤマの高枝切り電動チェーンソー JPC1518は、コストパフォーマンスに優れた高枝切りチェーンソーです。

紹介する3製品の中で、もっとも安く購入できます。

伸縮式ポールを採用しており、あらゆる高さの枝に対応。軽量設計も取り入れていて、長時間の作業でも疲労は感じにくいでしょう。

この製品も充電式バッテリーを採用しているため、コードレスで自由に動き回れます。ヘッド部分の角度も調整でき、姿勢を変えずとも適切な位置で作業可能。

またアイリスオーヤマ製品は全般的にメンテナンスしやすいように設計されており、長期的な使用を考える上で重要な要素となっています。

とくに専用工具は不要で、チェーンの脱着や調節がかんたんです。

同社製品の18Vシリーズとバッテリーを共用できて、同製品をお持ちなら導入コストを下げられます。

3製品のうちどの機種がおすすめ?

実際にそれぞれのスペックをまとめて見てみましょう。

 

山善 LPS-1025

ブラックアンドデッカー GPC1820LN

アイリスオーヤマ JPC1518

価格

約21,998円

約19,360円

約18,000円

電圧

10.8V

18V

18V

バッテリー容量

2500mAh

不明

2000mAh

充電時間

約120分

約60分

約60分

最大切断径

80mm

170mm

170mm

ポール長さ

54cm、188cm、257cm (3段階)

約2〜3m

約1.46〜2m

重量

約2kg (3本ポール使用時)

約3.5kg (バッテリー含む)

約3.1kg (バッテリー含む)

連続使用時間

約50分

不明

約20分 (無負荷時)

もっともバランスに優れているのは、山善のLPS-1025です。ただし切断径が足りない場合は、ブラックアンドデッカーかアイリスオーヤマを選ぶと良いでしょう。

自身の作業状況に合わせて、どの製品が良いのか上記表を参考にしながら選んでみてください。

中古の高枝切りチェーンソーを購入する際気をつけたいこと

中古の高枝切り電動チェーンソーを購入する際には、いくつか注意を払う点があります。

まず使用履歴の確認が非常に重要です。販売者から使用頻度や用途、保管状態の情報を可能な限り詳しく聞き出しましょう。

頻繁に使用されていたものや、長期間放置されていたものは避けたほうが良いです。(可能ならほどよく使用されているものがベスト)

次に外観のチェックを行います。本体に大きな傷や変形がないか、ポールの接続部分に緩みや損傷がないかを注意深く確認してください。

とくにチェーンやガイドバーの状態は切断性能に直結するため、重点的にチェックする必要があります。

可能であれば、実際に動作確認を行うのがおすすめです。始動や切断性能、異音の有無をチェックしましょう。

バッテリー式の場合は、バッテリーの持ちや充電状態も重要です。

チェーンブレーキや安全機能が正常に作動するかを確認することも、安全のために把握しておいたほうが良いですね。

中古品でも、販売店による保証やアフターサービスがあるかどうかも確認してみてください。

新品との価格差や同様の中古品相場を調べて、価格が妥当かどうかも判断してみると安心です。

最後に、製造年の確認も行いましょう。あまりに古い製品は、性能や安全性の面で問題がある場合も。可能な限り、新しいものを選ぶのがおすすめです。

中古品は常にリスクが伴うことを念頭に置き、信頼できる販売店から購入してください。

信頼できる販売店からの購入であれば、たとえ中古品でも安心して長く使用できるはずです。

高枝切り作業の際の注意点について

高枝切り作業を行う際は安全性を最優先に考え、いくつかの重要な注意点を守りましょう。まず適切な服装と、保護具の着用が不可欠です。

  • 長袖・長ズボン
  • 軍手
  • ゴーグル
  • ヘルメット

上記をもとに、保護具を必ず使用しましょう。落下物や飛散物から身を守るために重要です。

作業時の姿勢と持ち方にも注意しなくてはなりません。高枝切り電動チェーンソーを使用する場合は本体を身体に密着させ、ショルダーベルトを適切に調整します。

安定した姿勢を保つだけで、安全性は向上しやすいです。

作業範囲の確保も行いましょう。立木の樹高2倍に相当する距離を半径とする円の内側は、作業者以外の立ち入りを禁止しておくのがおすすめです。

※落下物による事故を防ぐため。

作業前には剪定する枝の高さに合わせて、ポールの長さを適切に調整しましょう。そしてチェーンブレーキや安全機能が正常に作動することを確認します。

また電動式であっても高枝切りチェーンソーは騒音が大きいため、使用時間帯に注意し、近隣への配慮を忘れずに行ってください。

太い枝を切る場合は「受け口」「追い口」「切り残し(つる)」を適切に作れば、安全に伐採できます。

作業が終わったら刃の手入れや清掃を行い、次回の使用に備えることも大切です。

少し長くなりましたが、上記の注意点を守れば安全な作業が行えます。なにかあってからでは遅いので、安全を最優先に考えましょう。

ここ最近では熱中症も問題になってきていますので、作業する時間帯や日付も考慮しながら作業してください。

まとめ

今回は、高枝切りに使える電動式のチェーンソーの選び方について解説していきました。

この他にも、電動工具やDIYに関する知っておきたい知識については、まだまだあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。