家電製品ごとの消費電力や年間消費電力を一覧にまとめて調べてみた
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物価高が叫ばれる昨今、必要なものに必要な分だけお金をかけることが非常に大切になってきました。
投資や副業、ふるさと納税など、可処分所得を増やす手段はたくさんありますが、そのなかでも最も手軽に行える手段が、節約だと思います。
今回はその節約術ではありませんが、光熱費を抑えるための知識として、家電製品ごとの消費電力や年間消費電力についてまとめました。
世帯別の年間消費電力量などについてまとめていますので、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
定格消費電力と年間消費電力の違いについて
家電製品ごとの消費電力について知る前に、前提知識として「定格消費電力」と「年間消費電力」について知っておく必要があります。
というのも、「定格消費電力」と「年間消費電力」が示すものは少し性質が異なるからです
そのため、消費電力について把握するためには、2つの異なる指標が指し示す意味について必要があります。
■定格消費電力
定格消費電力とは、電化製品を定格能力で動かした際に消費される電力のことです。
例えば、エアコンの風量を「弱」に設定した場合と「強」に設定した場合とでは、消費電力に大きな差が生じることも少なくありません。そこで、エアコンを最大出力で使用した際に消費する電力を、定格消費電力として記載しているのです。
■年間消費電力量
年間消費電力量とは、JIS規格で定められた条件下において電化製品を1年間使用したと仮定した場合に消費する電力量のことです。
電化製品の中には、例えばテレビのように稼働時と待機時で消費電力に大きな差が生じたり、エアコンのように室内外の温度差によって消費電力が大きく変動したりするものがあります。
より実態に即した消費電力量を算出するには、電化製品がどのように使われるのかを想定しなくてはなりません。年間消費電力量は、実態に即した電気代の目安のためにあると捉えていいでしょう。
まとめると、下記のようになります。
- 定格消費電力:最大出力で使用した際に消費する電力
- 年間消費電力:日本工業規格(JIS規格)の定める条件で求めだした年間の電力消費量
このように、定格消費電力は瞬間的な消費を表し、年間消費電力は、ある条件下で使用した実際の年間消費量を表すものとなっています。
そのため、消費電力を正しく把握するためには「定格消費電力」と「年間消費電力」が示すものの意味を理解することが大切です。
次に、一般的な家電製品の製品ごとの消費電力についてご紹介します。
一般的な家電製品の消費電力
一般的な家電製品は、それぞれ消費電力が異なります。そのため、家電製品ごとの消費電力を把握したい場合は、製品ごとに調べていく必要があります。
ですので、この章で紹介する消費電力は平均的な製品の目安となります。
実際は製品ごとによっても異なるので、正確な情報についてはお持ちの製品を調べてみてください。
デジタルカメラ関連
- デジタル一眼レフカメラ(充電時):約6W
- コンパクトデジタルカメラ(充電時):約3~4W
映像機器
- Blu-rayプレーヤー・レコーダー:約30~40W
- DVDプレーヤー・レコーダー:約30W
- ポータブルDVDプレーヤー:約20W
オーディオ機器
- ホームシアターシステム:約35~70W
- コンポ:約50~100W
- ラジカセ:約5~30W
ポータブル機器(充電時)
- デジタルオーディオプレーヤー(DAP):約5~10W
- Walkman:約5W
AVアンプ
- AVアンプ:約80W
パソコン本体
- デスクトップパソコン:約50〜150W
- ノートパソコン:約20〜30W
- ゲーミングPC:約280〜300W
プリンター関連
- インクジェットプリンター:約10~60W
- フォトプリンター:約70~85W
その他のPC関連の周辺機器
- 無線LANアダプター:約6~15W
- 液晶ディスプレイ:約11W(※輝度80%で左記の消費電力になります)
加熱調理機器
- IH調理器:約700~3,000W
- 電子レンジ:約1,200~1,400W
- オーブントースター:約1,000~1,500W
- 炊飯器:約350~1,400W
- ホットプレート:約700~1,400W
小型調理機器
- たこ焼き器:約600~800W
- ワッフルメーカー:約550~930W
- ミキサー:約100~400W
- ジューサー:約100~300W
- アイスクリームメーカー:約10~40W
温度管理機器
- 電気ポット:約700~1,300W(保温時は約35W)
- コーヒーメーカー:約450~650W
- ワインセラー:約10~70W
- 冷蔵庫:約150~300W
- 食器洗浄機:約600~800W
清掃関連機器
- 掃除機:約1,000~1,100W(強モード時)
- 洗濯機:約500~900W
- 衣類乾燥機:約1,200~1,400W
空調・季節家電
- エアコン:約45~2,000W(立ち上がり時は最大値)
- こたつ:約600~800W
- 扇風機:約50~60W
- 加湿器:約17~320W
その他の生活家電
- アイロン:約1,200~1,400W
- ミシン:約60W
- 温水洗浄便座:約450~470W
- 電気毛布:約50~90W
ヘアケア機器
- ドライヤー:約600~1,200W
- ヘアアイロン:約40~70W(使用時平均)
- ホットカーラー:約45~70W
- ヘアブラシ型アイロン:約27W
シェービング・脱毛機器
- 電気シェーバー:約10W
- 脱毛器:約5~7W
- 電動歯ブラシ(充電時):約2W
美容ケア機器
- 美顔器:約2~280W
- フットバス:約100~680W
- マッサージ器(ハンディ):約10~20W
- マッサージ器(フット):約18~90W
- マッサージチェア:約60~165W
家庭での年間消費電力量が高い家電ランキングTOP10
家庭における電力消費の約66%を占める、主要な家電製品をランキング形式でご紹介したいと思います。
このランキングは、環境省が発表する「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(家庭CO2統計)」を出されたデータをもとにしていますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
1位:エアコン(14.7%)
- 年間を通じてもっとも電力を消費
- 季節による使用量の変動が大きい
2位:冷蔵庫(14.3%)
- 24時間稼働による累積消費
- 開閉の頻度で消費電力が変動
3位:照明器具(13.5%)
- 家庭内の広範囲で使用
- LED化で大幅な節電が可能
4位:テレビ(9.4%)
- 視聴時間の長さが影響
- 画面サイズで消費電力に差
5位:パソコン(3.9%)
- テレワークの普及で増加傾向
- 使用時間が長いケース多め
6位:ビデオレコーダー(2.4%)
- 待機電力の影響大
- 録画設定時は常時稼働
7位:電気ポット(2.3%)
- 保温時の電力消費
- 使用頻度により変動
8位:温水暖房便座(2.0%)
- 季節による設定変更が超重要
- 常時稼働による累積消費
9位:電気コンロ(1.9%)
- 使用時の消費電力は高め
- 調理時間で消費量が変動
10位:電気炊飯器(1.7%)
- 保温機能による継続的な消費
- 1日複数回の使用で増加
ご紹介した家電製品の合計は、家庭における総消費電力量の約66%を占めています。
とくに上位3品目で全体の42.5%を占めているため、この機器の使用方法を見直せば効果的な節電が可能です。
参考文献:「令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査(家庭CO2統計)」より
世帯別電気使用量の平均(一戸建て(kWh/月))
家庭での電気使用量は、世帯人数や住居形態、季節によって大きく変動します。
例えば一戸建ての場合、一人暮らしから四人家族まで、世帯人数が増えるにつれて使用量も段階的に増加する傾向です。
ここでは世帯人数別の平均的な電気使用量と、その季節変動についてまとめました。
こちらもデータは、平成26年度分として東京都環境局が発表した東京都に住んでいる一般家庭のエネルギー消費について調査したものとなります。
参考文献:「平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書」より
1人暮らしの場合
一戸建てに住む1人暮らしの電気使用量は、月平均で219kWhとなっています。
電気代に換算(1kWhあたり27円として計算)した場合、月額約5,700円程度。また季節による変動も大きく、以下のような使用量の差が見られます。
- 5月(中間期):192kWh
- 8月(冷房期):240kWh
- 1月(暖房期):297kWh
上記の数値から分かるように、1人暮らしでも暖房器具の使用が多い冬季は夏季の約1.2倍です。
また一戸建ての場合は集合住宅(月平均186kWh)と比較して、約18%電気使用量が多くなる傾向にあります。
2人暮らしの場合
一戸建てに住む2人暮らしの電気使用量は、月平均で331kWhです。電気代に換算(1kWhあたり27円で計算)した場合、月額約9,654円程度となります。
季節ごとの変化も見ていきましょう。
- 5月(中間期):272kWh
- 8月(冷房期):350kWh
- 1月(暖房期):390kWh
この数値から分かるように、暖房器具の使用が多い冬季は電気使用量が約1.1倍に増加します。
一戸建ての場合は集合住宅(月平均272kWh)と比較し、約22%電気使用量が多くなる傾向です。
3人家族の場合
一戸建てに住む3人家族の電気使用量は、月平均で407kWhのデータが出ています。
1kWhあたり27円として計算した場合、電気代は月額約10,989円程度です。季節による変動も見ていきましょう。
- 5月(中間期):350kWh
- 8月(冷房期):460kWh
- 1月(暖房期):492kWh
三人家族の場合、冬季の電気使用量は夏季と比べて約1.07倍に増加します。集合住宅(月平均356kWh)と比較して、約14%電気使用量が多くなる傾向でした。
ただし特筆すべき点として、二人暮らしから三人家族になると、電気使用量は約23%増加します。
理由は家族が増えることで、照明やテレビを始めとした共用設備の使用時間が延びる傾向にあるからです。洗濯や調理の頻度も増えるため、割合としてはやや高まっています。
4人家族の場合
一戸建てに住む4人家族の電気使用量は、月平均で481kWhです。電気代に換算(1kWhあたり27円)すると、月額約12,987円程度となります。
季節による変動は以下のとおりです。
- 5月(中間期):420kWh
- 8月(冷房期):550kWh
- 1月(暖房期):589kWh
4人家族の場合は、冬季の電気使用量が夏季と比べて約1.07倍に増加します。集合住宅(月平均432kWh)と比較して、約11%電気使用量が多くなる傾向です。
また3人家族から4人家族になると、電気使用量は約18%増加が見られました。
理由としては家族構成員の増加に伴い、エアコン使用時間の延長・家電製品の使用頻度の増加が要因となるからです。
子どもの成長に伴い、使用する家電製品の種類や数も増える傾向にあります。
世帯別電気使用量の平均(集合住宅(kWh/月))
集合住宅の電気使用量は、戸建てと比べて10〜18%ほど少なくなる傾向にあります。
理由は建物の構造による断熱効果や、隣接する部屋からの熱によるものです。ここでは世帯人数別の平均的な電気使用量と、その季節変動についてまとめました。
1人暮らしの場合
集合住宅に住む1人暮らしの電気使用量は、月平均で186kWhです。
電気代に換算すると、1kWhあたり27円として計算した場合、月額約5,022円程度となります。
次に季節ごとの変化量を見ていきましょう。
- 5月(中間期):153kWh
- 8月(冷房期):215kWh
- 1月(暖房期):232kWh
この数値から分かるように、1人暮らしでも暖房器具の使用が増えると使用料は約1.08倍に増加します。
また集合住宅の場合は戸建て(月平均219kWh)と比較して、約15%電気使用量が少なくなる傾向です。
ただし集合住宅は戸建てと比べて断熱性が高く、ほかの部屋からも熱を受けます。冷暖房の効率が良く、電気使用量を抑えられるのが大きなメリットです。
2人暮らしの場合
集合住宅に住む2人暮らしの電気使用量は、月平均で272kWhとなっています。
電気代に換算すると、月額約7,344円程度。季節による変動も大きいです。
- 5月(中間期):235kWh
- 8月(冷房期):310kWh
- 1月(暖房期):332kWh
暖房器具の使用が多い冬季は、夏季と比べても電気使用量が約1.07倍に増加します。集合住宅の場合は戸建て(月平均331kWh)と比較して、約18%電気使用量が少なくなる傾向です。
特筆すべき点として、一人暮らしから二人暮らしになると電気使用量は約46%増加します。
理由は共用スペースでの照明や、家電の使用時間が延びることが主要因です。ただし集合住宅の断熱性により、戸建てほどは電気使用量が増加しません。
3人家族の場合
集合住宅に住む3人家族の電気使用量は、月平均で356kWhでした。電気代に換算すると、月額約9,612円程度です。
季節による変動も見ていきましょう。
- 5月(中間期):310kWh
- 8月(冷房期):398kWh
- 1月(暖房期):425kWh
冬季の電気使用量は、夏季と比べて約1.07倍に増加。ただし集合住宅の場合は戸建て(月平均407kWh)と比較して、約12%電気使用量が少なくなる傾向です。
2人暮らしから3人家族になると、電気使用量は約31%増加するのもポイント。家族が増えることで家電製品の使用頻度が上がり、さらに在宅時間の分散で空調・照明の使用時間が延びます。
とはいえ集合住宅の場合は建物全体の断熱効果により、戸建てほどは冷暖房による電気使用量の増加がありません。
4人家族の場合
集合住宅に住む4人家族の電気使用量は、月平均で432kWhです。電気代に換算すると、月額約11,664円程度となります。
季節による変動で、以下のような使用量の差が見られました。
- 5月(中間期):380kWh
- 8月(冷房期):485kWh
- 1月(暖房期):512kWh
4人家族の場合、冬季の電気使用量は夏季と比べて約1.06倍に増加します。
また集合住宅の場合は戸建て(月平均481kWh)と比較して、約10%電気使用量が少なくなる傾向です。
特筆すべき点として、3人家族から4人家族になると電気使用量は約21%増加します。
戸建てのときと同じく家族構成員の増加により、洗濯や調理の頻度が増加。また個々の生活リズムの違いにより、家電製品の使用時間が長くなることが要因です。
ただし集合住宅の構造上、戸建てと比べると全体的な電気使用量の増加は抑えられています。
まとめ
今回は家電製品ごとの消費電力や年間消費電力、世帯別の年間消費電力量などについて解説していきました。
この他にも家電製品にまつわる知っておきたい知識は、まだまだあります。
ぜひ、この他にも関連記事も読んで参考にされてみてください。
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