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グラインダーの砥石の種類について解説します

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皆さんはグラインダーの砥石が実は用途によって異なることをご存知でしょうか。

実はグラインダーの砥石は使用する砥石によって、当てる角度や使用面も異なり、また、用途に応じてその種類も違います。

ということで今回は、グラインダの砥石の種類について解説していきますので、ぜひ、参考にされてみてください。

グラインダーの砥石について

ディスクグラインダーで使用される砥石は、さまざまな用途に合わせて設計された円盤状の石です。

この砥石は金属やコンクリートといった材料を切断したり、削ったりするために用いられます。

一般的な種類として切断砥石、ダイヤモンドカッター、研削砥石、研磨ディスクや研磨ペーパーが見られるでしょう。

切断砥石は金属を切断する際に使用され、耐久性があって素早く効率的に作業を行えます。

一方でコンクリートを切断する際には、ダイヤモンドカッターが使われるでしょう。その硬さと耐久性によって、コンクリートを効果的に切断します。

研磨作業には研削砥石や研磨ディスク、研磨ペーパーが最適です。

研磨ディスクやペーパーは表面の平滑化や仕上げ作業に適しており、さまざまな粒度や硬度が選択できます。

ディスクグラインダーは円盤を回転させて素材を切断または削るため、粗削りや切断には適しているものの「表面を平面化する」のは難しい場合も。

また高周波グラインダーといった、よりパワフルなバリエーションもあります。

砥石の種類は多岐にわたり、製造者や硬度、粒度のような要因によって異なる特性を持つものです。そのため作業に適した研削石を選択しなくてはなりません。

砥石の種類により用途は異なる

ディスクグラインダーに使用される砥石は様々な種類があり、それぞれ異なる用途に適しています。おもな砥石は、切断砥石と研削砥石です。

切断砥石は高速回転するディスクによって、金属やほかの材料を切断するための砥石として使われています。

砥粒が含まれており、高速回転することで鋭い刃として機能。対象物を迅速に切断します。

このタイプの砥石は切削速度が速く、厚みの薄い刃は素早い切断を実現できるでしょう。一方で厚みのある刃は耐久性が高いため、長期間使用可能です。

研削砥石は微細な砥粒を含んだ砥石で、高速回転させて材料を削り、滑らかな仕上がり面を作り出すために使用されます。

このタイプの砥石は粒度によって使い分けられるのが一般的です。粒度の小さい砥石は荒削りに適し、粒度の大きい砥石は仕上げ作業に適しています。

荒削りから細かな仕上げまで、幅広い研削作業に最適といえるでしょう。

さらに不織布や繊維を使用した研磨ディスクも存在します。このディスクは金属面や木材表面を滑らかにする、という目的で使われることが多いです。

研削や研磨作業とは異なり、柔らかく滑らかな仕上げを提供します。

上記の砥石はそれぞれ特性を持ち、ディスクグラインダーにおいて用途や目的に合わせて幅広く選択されるものです。現在も様々な加工作業に利用されています。

砥石?ディスク?刃?どの呼び方が正しいの?

ディスクグラインダーで使用される円盤状の砥石は、その特性から砥石としての性質を持ちながら異なる呼び名で知られています。

一体呼び名が変わるのはなぜでしょうか。実はその用途や、形状の多様性に起因しているからです。

刃と呼ばれる理由

一部の円盤状になっている砥石は、切削作業や切断作業に特化。金属を切り裂くような効果を持っています。

このような砥石は「刃」と呼ばれることもあるでしょう。

そのため切削や切断作業に使用される円盤状の砥石は、その機能的な特性から「刃」として認識されるケースもあります。

イメージ通り、切り裂く刃としての性質から「刃」と呼ばれている状態です。

ディスクと呼ばれる理由

円盤状の砥石は、研削や研磨作業にも使用されます。つまり表面を滑らかに磨いたり、削ったりする目的で使われることが多いです。

このような用途に使われる円盤状の砥石は、一般的に「ディスク」とも呼ばれます。その名称は、作業の性質に因んでいるでしょう。

例えば記憶媒体として、CDのようなディスクが記憶に深く根付いていることも起因しています。手軽な大きさからディスク、と印象付けられることも多いはずです。

砥石としての性質

円盤状の砥石は、一般的に研磨や切断、削り取り作業に使われやすいです。

それぞれの用途に応じて呼び方が異なることもあるものの、本質的には「砥石としての特性」を持っています。

そのためディスクグラインダーに使われる円盤状の砥石は、刃としてもディスクとしても認識されるのが通常。

使用される作業内容や作業者、状況によって呼び名が異なると言えます。内容としてはどの呼び名でも同じものを指す、と覚えておけば問題ありません。

グラインダーの砥石の種類について解説

グラインダーには砥石の種類があり、粒度や硬度、サイズといった細かい違いがあります。

すべてを把握するのは非常に困難なので、ここでは一般的な概要についてまとめました。

グラインダーの粒度と硬度についての説明

グラインダーには粒度と硬度があり、それぞれアルファベットやシャープから始まる番号で把握できます。

どういった素材にどの粒度を使うのか、または硬度を使うのか。こういった点も砥石を選ぶ上で非常に重要です。

単純に粒度は目の粗さを表し、硬度は砥石の硬さを表していると理解しておけば良いでしょう。詳しい特徴は後述します。

粒度について

砥石の粒度は、砥石表面に存在する砥粒(砥石を構成する粒子)の大きさを示す指標です。

粒度が小さいほど砥粒が細かく、大きいほど砥粒が荒くなります。この粒度は目詰まりや切削力、仕上がりに影響する度合いです。

粒度が細かい砥石(数字が大きい)は研削力が弱く、表面を滑らかに仕上げられるでしょう。

このタイプの砥石は細かい傷を残す可能性が低く、繊細な作業や仕上げ作業に向いています。

ただし切削力は低いため、素材を大幅に削り取るのには適していません。

一方で粒度が荒い砥石(数字が小さい)は研削力が強く、素材を効率よく削り取れます。

しかし仕上がりは荒くなり、目立つ傷が残る傾向です。この種の砥石は、素材を削り込む作業や初期段階の荒削りに向いています。

研磨作業では粗い砥石から始めて、徐々に細かい砥石へ移行。すると素材表面を段階的に整えられるでしょう。

さらに細かい砥石で仕上げ作業を行えば、滑らかで綺麗な表面を実現できます。

このように砥石の粒度は作業の性質や目的に応じて選択され、作業工程によって異なる粒度の砥石を選択する判断が一般的です。

硬度について

砥石の硬度は、砥石の堅さや耐久性を示す指標です。硬度が高いほど砥石は堅く、粒子がすり減りにくくなります。

一方で目詰まりしやすくなる、という点も押さえておかなくてはなりません。

低い硬度の砥石は比較的柔らかく、すり減りやすいです。目詰まりが起こりにくく、切削力が強い特性があります。

砥石の硬度は通常アルファベットで表され、Aが柔らかい砥石を示すものです。Zが最も硬い砥石を表します。

研磨作業において硬度の選択は、被削材質と作業の性質に大きく影響するでしょう。

硬い砥石は一般的に、硬い被削材(例えば金属)に使用されます。硬い砥石は長時間の使用にも耐え、研削作業において切削力が維持。耐久性が高いです。

一方で柔らかい砥石は研削力が強く、素早く削れます。しかし耐久性は低い上に、すり減りやすい傾向です。

被削材の硬度と砥石の硬度は、その関係性を考慮しなくてはなりません。

硬い砥石を柔らかい被削材に使用すると、砥石の粒子が早くすり減るでしょう。作業効率も低下します。

逆に柔らかい砥石を硬い被削材へ使用した場合、砥石の粒子が被削材に埋まりやすいです。切削効果は低下する可能性があります。

砥石の硬度は作業における研削力、耐久性、目詰まりの発生といった要素に大きな影響を与えやすいです。

作業対象に適した硬度の砥石を選択する、という点こそが非常に重要といえます。

砥石のサイズにも種類が存在する

ディスクグラインダーの砥石サイズはおもに、下記4つの一般的なサイズが存在します。

  • 100mm
  • 125mm
  • 150mm
  • 180mm

上記のサイズは、ディスクグラインダーに取り付けられる砥石(刃)の外径を示しています。

一般的な使用としては100mmと125mmのサイズが一般的であり、多くの場合コードレスや有線のディスクグラインダーに使用されるでしょう。

このサイズは多くの種類の作業に対応していて、普及も幅広い汎用タイプです。

一方で150mmと180mmのサイズは、基本的にAC電源式のディスクグラインダーにしか適していません。

このサイズはより大きな作業や、強力な出力が必要な場合に使用されます。

サイズは取り付ける砥石の外径に関連しており、異なるサイズのグラインダーにはそれぞれ異なるサイズの砥石が適合するはずです。

例えば外径が大きい砥石を小さいサイズのディスクグラインダーに取り付けると、動作に支障が出る可能性もあります。

基本的に適合サイズ以外は使えない、と思っておくと良いでしょう。

またディスクグラインダーのサイズと出力は関連しており、大きな外径の砥石を使用する場合には適した出力のグラインダーが必要です。

サイズと出力が適合していない砥石を使用すると、グラインダーの故障やトラブル、事故の原因になる可能性があります。

そのため安全な作業を行うためにも、ディスクグラインダーに適したサイズの砥石を使用しなくてはなりません。

使用する砥石のサイズが異なる場合もあるので、適切なサイズを事前に確認してから使用してください。

砥材にも種類が存在する

砥材は研削材料のことで、おもに砥石の製造で使用される材料です。砥石は金属や非金属の切削、削り取り、研磨といった作業に使用されます。

つまりその砥石がどのような素材でできているかが重要といえるでしょう。

おもな砥材には以下のようなものがあります。

アルミナ(A):アルミニウム酸化物を基にした素材で、一般的な砥石素材です。金属の研削や切断に広く使用されます。

ホワイトアルミナ(WA):精製された白色のアルミナです。通常のアルミナよりも粒度が細かく、精度の高い研削作業に適しています。

カーボンランダム(C):黒色の炭化ケイ素でできた素材で、金属の研削に使用されます。高い耐熱性を持ち、鋼材や鋳物の切削に最適です。

グリーンカーボンランダム(GC):緑色の炭化ケイ素でできており、一般的には砥石の製造に使用されます。また耐火物や石材の研削にも利用される砥材です。

ジルコニア(Z)/ アルミナジルコニア(AZ): ジルコニウム酸化物を基にした素材で、耐火物や非金属材料の研削に使われます。

上記の素材によって、砥石の性能や適用範囲が異なる点に注意しましょう。

金属や非金属・熱処理された材料といった、それぞれの素材に合わせて適した砥石素材を選んでください。

砥石の種類と種類ごとの用途の違いについて

砥石には様々な種類があり、それぞれの種類によって異なる用途や特徴があります。以下は一般的な砥石の種類と、それぞれの用途の違いです。

オフセット砥石(研削用)

角面研削、金属のバリ取り、溶接ビート取りといった深く大きく研磨する場合に使用するものです。

砥石の形状が凹凸で平皿のようになっていて、研削力が高く耐久性も長くなっています。荒削り用の砥石で、研磨力は高いが深い傷をつける可能性もあります。

オフセット型フレキシブル砥石(研磨用)

平面研磨や薄い材料、曲線の金属研磨に使用されます。形状はオフセット砥石と同じですが、柔軟性がありなじみも良好。研磨力は広範囲に及び、深い傷ができにくいです。

多羽根ディスク

金属のバリ取り、錆取り、木材や金属、コンクリートの表面研磨に使用されます。冷却効果があり、様々な素材で安全に使用できるディスクです。粒度の種類も多く、幅広い用途に適しています。

ナイロンディスク

木材や金属の表面研磨、曲面の研磨、錆取りに使用されます。ナイロンの不織布に砥粒が含まれており、柔らかく曲面の研磨に最適です。細かい傷をつけずに研磨できます。

フェルトディスク

金属の鏡面仕上げ、油分や酸化物の汚れ取りに使用されます。金属表面をピカピカにする鏡面仕上げに適しており、研磨力は少ないが鏡面を作り出すのに最適です。

オフセット型切断フレキシブル砥石(切断・研磨用)

金属の切断、バリ取りといった複数の作業に使用可能です。切断とバリ取りを同時に行える砥石で、手間が省けます。

ダイヤモンドカッター

コンクリートやレンガの切断、金属の筋入れに使用ます。硬い材料の切断に適しており、冷却効果がありつつも切削が可能です。

上記のように、それぞれの砥石は異なる用途に適しています。使いたい素材や作業の目的によって、適切な砥石を選んで作業しましょう。

まとめ

今回は、グラインダーの砥石の種類について解説していきました。

グラインダーについての知識は、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

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