NEWS
新着情報

グルーガンの低温モデルと高温モデルの違いについて

ハンズクラフトのロゴ

ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。

ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。

当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで13店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。

グルーガンには、高温モデルと低温モデルがあります。では両者の違いや、どういった特徴があるのでしょうか。

今回は、グルーガンの高温モデルと低音モデルの違いについて詳しく解説していきますので、どちらを選んだらいいか悩まれている方はぜひ参考にしてください。

高温モデルと低温モデルが販売されている理由

グルーガンに高温モデルと低温モデルがある大きな理由は、「グルーが溶出する温度によって特性が異なるから」です。

まずグルーガンは名前に「グルー(樹脂)」がつく通り、樹脂製品を溶かして接着剤のようにして使います。

この樹脂は一見すると接着剤のように使えますが、使う場所や温度によっては接着しなくなって使えません。

つまり、強度をより求めるなら高温タイプの方がおすすめです。接着するまでの時間的な余裕もあるため、高温タイプは初心者の方にもおすすめなモデルだったりします。

ただし温度に弱い素材(例えばビニール)だと、高温タイプでつけると素材自体が溶けてしまうことも。

このような理由から特性と接着素材のことを考慮して、高温モデルと低温モデルが販売されています。

高温モデルと低温モデルのメリット

具体的に高温モデルと低温モデルは、どんなメリットがあるのでしょうか。

実際に自身がどんなDIYを行おうとしているのか、特徴やメリットを掴んだ上で選択すると間違いがありません。

それぞれのメリットについて知っておけば、DIYで使用する際の素材選びもやりやすくなります。

高温モデルのメリット

高温モデルのメリットは、具体的に下記3つです。

  • 接着強度が高い
  • 固まるまでの時間的猶予がある
  • 使用範囲が広い

高温モデルはグルースティックそのものの強度が高く、溶けにくいスティックを溶かして接着します。

そのため重たいものや強度を求めるような場面で重宝し、高い接着力を発揮してくれるもの。

またすぐに固まらないので、ゆっくり落ち着いて作業が可能です。

初心者の方はゆっくり作業ができるという点から、高温タイプをおすすめすることがあるでしょう。ただし火傷リスクにだけは注意して下さい。

そして低温モデルと異なり、屋外や車内といった暑くなりやすい場所でも強度が落ちません。

低温モデルの場合、気温が高くなる場所では徐々にグルーがやわらかくなります。結果として強度が落ちるので、屋外利用は控えたほうが良いでしょう。

総じて屋内でもどこでも使える点から、場所を考えずに利用できる点は大きなメリットです。

低温モデルのメリット

低温モデルのメリットは、具体的に下記の3つです。

  • コストが安い
  • 小型軽量で温度も低く扱いやすい
  • すぐに温度が上がって接着できる

高温モデルと比較し、低温モデルはコストパフォーマンスに優れています。例えば本体価格は100円ショップで売られていることもありますし、どんなに高くても3,000円ほどで購入可能です。

必要なグルースティックも1本あたり9円と、高温タイプの約2分の1以下。

※高温タイプは1本23円ほど

そのため小形軽量となっていて扱いやすく、火傷リスクも高温モデルと比べて低いです。

とくにハンドメイドのような強度をあまり求めない作業ですと、低温モデルは扱いやすさとコストから人気が高め。

温度も上がりやすいのですぐ使えて、使おうと思った際にすぐ使用できるのは大きなメリットです。

ただし予熱時間に関してはPTCヒーターを内蔵しているものなら、高温モデルでもすぐに加熱してくれます。

その場合だと電気代が長い目で見てかかるので、やはり低温モデルはコスト面や扱いやすさから大きなアドバンテージがあるでしょう。

高温モデルと低温モデルの用途の違いや使い分けについて

実際にグルーガンを使用しようと思った際、どういった作業でどう使い分けるのが良いでしょうか。

具体的には用途が異なり、使い分けを適切に行う必要があります。

この項目ではその点についてまとめましたので、どちらを選ぼうか用途や使い分けから参考にしてみてください。

高温モデルと低温モデルの用途の違い

高温モデルと低温モデルでは、それぞれ用途が異なる点に注意が必要です。

具体的には下記の用途で使い分けることをおすすめしています。

  • 高温モデル:強度を求めるとき
  • 低温モデル:強度を求めないとき

例えば高温モデルであれば、高い強度での接着が可能ですが、低温モデルの場合は、どうしても強度面での不安が残ります。

場合によっては事故へつながる恐れもあるため、屋外使用や温度が高くなる場所では高温タイプを使用してください。

また高温モデルの場合、低温モデルでも利用可能なところに接着できます。唯一接着できないのは、高温モデルだと素材が溶けてしまう場合です。

DIYやハンドメイドを行う際、あまり熱による変形によるデメリットを考慮していないと思います。

そのため、素材によっては熱に弱いことを知らずに高温モデルのグルーガンを使ってみて、せっかく作った作品が曲がってしまった…という失敗をしてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ほとんどの場合は高温モデルでもカバー可能なものの、場合によっては全く使えない点も考慮しましょう。

具体的な使い分けシーンも参考にしつつ、それぞれ適切なものを選んでみてください。

高温モデルと低温モデルの使い分け

具体的に高温モデルと低温モデルの使い分けについて、それぞれシーン別に見ていきましょう。

車内のDIY

車内は夏場だと非常に暑くなるため、熱強度が弱い低温モデルでは接着力が不十分になることもあるでしょう。

ある日見てみたら、接着したものが落下していた…というケースにつながることもあります。高温モデルを使用してみてください。

強度を求めないDIY

強度を求めないなら、コストを抑える目的で低温モデルを使用しても良いでしょう。

屋内使用の場合でも、低温モデルで問題ない場合がほとんどです。

屋外・強度を求めるDIY

屋外利用や強度を求める場合、振動が多い場所での使用は高温モデルを利用してみてください。

低温モデルは屋外での温度変化に弱く、強度も不十分です。落下による事故を防ぐ意味でも、高温モデルの利用が良いでしょう。

ハンドメイド作品の制作

ハンドメイド品は接着力を高く見なくても、十分なケースが多いです。コストを抑える意味でも、低温モデルが良いでしょう。

ただし初心者の場合、素早い接着が難しいなら高温モデルを利用するのも手です。

熱に弱い素材の接着

熱に弱い接着の場合、高温モデルを利用すると変形の原因になります。とくにビニール素材は熱変形しやすいので、十分に注意しましょう。

DIYやハンドメイド品でも、意外と熱変形を考慮せず接着しようとする場合があります。

時間をかけて作ったものが変形してしまうと、学びにはなっても努力が水の泡です。事前に熱への耐久性があるかどうか、チェックしてみてください。

まとめ

今回は、グルーガンの高温モデルと低音モデルの違いについて解説してきました。

グルーガンについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。