ボッシュのGDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210Cの違いについて解説します
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ボッシュのインパクトドライバーとインパクトレンチには、GDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210Cという非常に似た型番のモデルが存在します。
見た目も似ているため、初めてボッシュの工具を購入しようとしている方は、どれが良いのか判断に迷うはずです。
ということで今回は、ボッシュの18V-210Cシリーズ(GDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210C)の違いや強みと弱み、使い分けなどを解説したいと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
18V-210Cシリーズ(GDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210C)の違いについて
ボッシュは18V電動工具の新シリーズとして、18V-210Cシリーズを発売しました。
こちらはプロフェッショナル向けの電動工具シリーズで、下記のような特徴があります。
- 最新のコネクト機能
- 210N・mの高トルク
それぞれ詳しく特徴をまとめました。ぜひ参考にしてください。
最新のコネクト機能
コネクト機能は、内蔵されたBluetoothのモジュールによって動作の細かいカスタマイズが可能となっています。
- 自動シャットオフ
- 自動スローダウン
- ABR機能
- シャットオフアフタータイム
それぞれの機能について見ていきましょう。
自動シャットオフ
自動シャットオフはネジの頭が部材に到達した際、自動的に停止する機能です。タッピングやコーススレッド、カスタムと選べます。
自動スローダウン
自動スローダウンは、打撃が開始されたら動作が緩慢になるモードです。例えばインパクトレンチを使用していた際、回転が早いとナットが落ちる可能性もあります。
しかし自動でスローダウンしてくれれば、ナットの落下を防げるでしょう。おもにホイールへの傷つき防止で重宝する機能となっています。
ABR機能
ABR機能はボルトを緩めようとしている際、緩んだ瞬間に回転がすぐ止まる機能です。緩めすぎることで起きうる事故などを防止してくれます。
シャットオフアフタータイム
シャットオフアフタータイムは、打撃が始まったタイミングから一定時間で回転を止めます。
例えばタイヤ交換時、必要とするトルク値の前で停止させることが可能です。締め込み過ぎないので、最後にトルクレンチでしっかり締められます。
また同じトルクを維持したまま停止できるため、作業者によるトルクのバラつきも防げるでしょう。
ほかにもデフォルト機能をABボタンで設定したり、スピードやソフトスタートを設定したりと機能が豊富です。
このシリーズはすでにBluetoothのレシーバーが内蔵されているため、前モデルと違ってコネクティビティチップが要りません。
※前モデルは別パーツが無いとカスタマイズが行えませんでした。
本シリーズより手軽にスマホからアクセスできるようになったため、カスタマイズのしやすさが非常に魅力的です。
210N・mの高トルク
210Cシリーズは名称にもあるとおり、210 N・mのハイトルクが特徴的です。
18V機で200 N・mを超える機種はなかなかありません。マキタでも40Vmaxシリーズが220 N・mというスペック値で販売されています。
さらにハイトルクを多彩なモード変更でコントロールできるため、パワーだけではない扱いやすさが特徴的です。
一般的にパワーがある電動工具は、場合によっては扱いづらい面もあります。しかし210Cシリーズなら手軽にカスタマイズし、幅広い作業範囲をカバー可能です。
またヘッドも比較的コンパクトに作られているので、取り回しがしやすい割にパワフルという一面も持っています。
高効率なブラシレスモーターを搭載し、小ささを追求しながらもパワーを出せる。電動工具の中でもボッシュの210Cシリーズは別格です。
GDR18V-210Cの特徴について
GDR 18V-210Cは、210Cシリーズのインパクトドライバーです。
まずはスペックを見ていきましょう。
ヘッドは126mmとコンパクトな作りになっており、取り回しがしやすいです。
また高いトルクが作業性を向上させています。多彩なモード設定で、用途に合わせた細かい加減も可能です。
防じん防滴(ETP)機能も備わっているので、外でガンガン使う職人さんにも安心しておすすめできます。
もし使い回せるバッテリーがある場合は、お買い求めやすいGDR 18V-210CHを選びましょう。
付属品付きのGDR 18V-210Cは5Ahのバッテリーが2個付きます。
GDS18V-210Cの特徴について
GDS 18V-210Cは、210Cシリーズのインパクトレンチです。この機種のみ付属品がつかない「GDS 18V-210CH」のみの展開となっています。
スペックを下記にまとめましたので、ぜひ見てみましょう。
ボッシュには独自の2in1ドライバーがあるため、インパクトレンチ単体の需要があまり大きくないのかもしれません。
※もともとインパクトレンチ自体、需要が少ない傾向にあります。
そのためGDS 18V-210Cのみ本体だけの販売となっており、付属品はケースしかつかない点に注意が必要です。
使い回せるバッテリーがない場合は、バッテリーを単体での購入をオススメします。
GDX18V-210Cの特徴について
GDX 18V-210Cは、インパクトドライバーとインパクトレンチが一体となった2in1ドライバー。インパクトレンチとしても使用でき、インパクトドライバーとしても利用できる優れものです。
それでは、気になるスペックをみていきましょう。スペックは下記のとおりとなっています。
GDX 18V-210Cはインパクトドライバーとインパクトレンチを兼ね備えているため、1機種で2台分を担える効率的な機種です。
ボッシュの中でも2in1ドライバーは非常に人気が高く、効率的なので好んで購入される方が増えています。
シリーズの特徴も踏まえたトルク値とカスタマイズ性を備えているので、扱いやすさがさらに向上しました。
「GDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210C」の違い
ボッシュの18V-210Cシリーズは、用途が違うだけでほぼスペックは同一です。そのため違いを見ても、どう選べば良いか判断に迷うと思います。
そこでこの項目では、それぞれの違いと選ぶ際のポイントについてまとめました。
スペックで見る違い
いずれの機種も、下記の項目は同じスペックとなっています。
- 最大締付トルク:210N・m
- 回転数:0~1100/2300/3400(回転/分)
- 打撃数:0~2200/3400/4200(回/分)
見た目もかなり酷似しているため、ほぼ中身は同一なのかもしれません。サイズもほぼ似たような形となっています。
- GDR:253mm×126mm×61mm
- GDS:151mm×134mm×61mm
- GDX:253mm×143mm×61mm
※GDSはバッテリーを除くため、高さに差が出ています。同一バッテリーの装着でほぼ差はありません。
動作バッテリーも同一の18Vで、本体のみの重量もあまり変わらないものとなっています。
※GDX 18V-210Cのみ0.1kg重量増
最新のコネクト機能はどの機種も使えますし、防じん防滴(ETP)機能も一緒です。おもに用途の違いが大きな分かれ目となるでしょう。
用途による違い
それぞれの機種は、先端が違うものとなっています。
- GDR:6.35mm六角軸ビット
- GDS:12.7mm角ドライブ
- GDX:2in1ビットホルダー
そのため締め付けの対象がどのようなものになるかで、選ぶ機種が決まってきます。
- ネジ作業ならGDR(インパクトドライバー)かGDX(2in1)
- ボルト作業ならGDS(インパクトレンチ)かGDX(2in1)
いずれもトルク値が同じなので、スペック上は機種ごとでパワーが大きく違うことはありません。
ヘッドの形状がいずれもコンパクトになっており、大きく差をつけるのも技術的に難しいでしょう。
しかし軸の太さがそのまま耐久性へつながるため、ボルトを締めたりゆるめたりする場合は軸が太いGDSかGDXを選びましょう。
「GDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210C」を選ぶ際のポイント
どの機種を選んだらいいか悩む際は、2in1ドライバーであるGDXがどの用途も柔軟に対応できます。
たまにボルトを締めるくらいなら、インパクトレンチを購入するメリットは少なくなりますので、GDX18V-210Cがおすすめです。
ただし注意点としては、GDX(2in1)を選択した場合、若干価格は高くなってしまうのがデメリットです。
- GDX 18V-210C:70,000円(税別)
- GDR 18V-210C:66,000円(税別)
※インパクトレンチのGDSのみ本体だけの展開。
少しでも予算を抑えたいと思う方は、できれば2in1ではなくインパクトドライバー・レンチのどちらかを選ぶとコストを抑えられます。
逆に言えば価格差が4,000円なので、この差をどう見るかによって検討材料が変わってくるでしょう。
ただし長く使うと軸が折れる可能性もあるため、インパクトドライバーでソケットを使ったボルト作業はしないほうが無難です。
まとめ
今回は、ボッシュの18V-210Cシリーズ(GDX18V-210CとGDR18V-210CとGDS18V-210C)の違いや強みと弱み、使い分けなどを中心に解説してきました。
その他にも電動工具について知っておきたいことは、まだまだあります。
ぜひ、関連記事も読んで参考にしてみてください。
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