電動工具のバッテリーの選び方と購入前に知っておきたいこと
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DIYや就職などで電動工具に触れる機会ができた方が、最初に覚えておきたい情報として、「バッテリーの選び方」があると思います。
どのメーカーにするべきか、電圧や電流の違いってどう違うの?などなど、バッテリーだけでもたくさん知っておくべき情報が満載です。
ということで今回は、電動工具のバッテリーについて選び方や購入前に知っておけば後悔が少なくなる情報についてご紹介していきたいと思います。
バッテリーの種類と選び方について
電動工具のバッテリーを選ぶ際に注意したい点として、「電圧や電流・容量」があります。
それぞれの数値が高くなるにつれスペックが上がり価格も高くなりますので、使用シーンや使用時間などに合ったバッテリー選びが大切です。
この項目では、バッテリーの種類と選び方について解説していきます。
バッテリーの電流(Ah)について
電動工具のバッテリーには「1.5Ah」や「3Ah」といった、数字が記載されています。
この数字は電流を大きさを示す数値のことを指していて、この数字が大きくなるにつれ、バッテリーの容量が大きいことを表しています。
ですので、電流(Ah)の数値が大きいバッテリーほど、長時間の使用することができます。
読み方は「アンペア・アワー(Ah)」と読み、時間当たりどれくらいの電流が流せるかを表しています。
ちなみにアンペア数が大きいと長時間使えるだけではなく、充電する手間も減らせますので、使用時間が長くなりがちな建設関係の現場などで使用する場合は、6.0Ahなどの大容量バッテリーを購入される方が多いです。
ですので、DIYでの使用の場合は3.0Ahクラスでも十分使えるため、電流を選ぶ際はどれくらい使用するのかも参考にしてみて下さい。
バッテリーの電圧の違いについて
電動工具のバッテリーには「10.8Vや14.4V・18V」といった表記があると思いますが、読み方は「ボルト」と読み、電圧の違いのことを指しています。
このボルト数が上がるにつれ、パワー(トルク)が強くなり、高負荷な作業もこなせるようになります。
ライトな使い方をする場面が多いDIY用途なら、安価で導入しやすい14.4Vのバッテリーを選んでも満足度が高いユーザーも多いようです。
また高付加作業での使用が多くなる場合は、18Vバッテリーを選ぶと作業効率が上がるので、おすすめです。
バッテリーの種類は18Vと14.4V、どっちで統一するべきか?
ここまで読んだ方なら、バッテリーのボルト数に悩む方も出てくると思います。
結論から言うと、コストを気にしないのであれば、パワーもあって作業効率の高い18Vバッテリーで統一し、とにかく安く導入+DIY用途であれば、14.4Vで統一したほうが失敗が少ないと思います。
ここで注意したい点が電動工具本体の電圧の違いです。電動工具には18V専用モデルと14.4V専用モデルが存在します。
基本的に、電圧が違うと使い回しができません。電流に関しては容量が変わるだけなので使い回しが可能ですが、「18V専用の工具に14.4Vバッテリーを使用する」といった使い方は避けるべきでしょう。
そのため様々な電動工具を導入することを視野に入れている場合は、使用する電圧(V)をどちらかに統一することをオススメします。
ちなみに電動工具の開発傾向としては、18Vが主流です。日本で多くのユーザーが愛用してるメーカーであるマキタ製品も、14.4Vシリーズより後発である18Vシリーズのほうがラインナップは充実しています。
この流れから考えると電動工具のバッテリーは18Vで統一するほうが、無難かもしれません。
バッテリーの容量の違いについて
バッテリーの容量が違えば、稼働時間に差が出てきます。例えばマキタ製の14.4V、BL1430Bの場合を参考にしてみましょう。
では容量が倍になったBL1460Bも参考にしてみてください。
バッテリーの容量が倍になると粘り強さが出て、打ち込めるねじの本数が増えていることが分かるかと思います。
ただし長く使えば使うほど徐々に使える時間が減っていくため、注意が必要です。また容量に対する稼働時間はあくまで目安ですので、参考程度に捉えてください。
マキタとHIKOKI(日立)のバッテリーの違い
初めて電動工具を購入される方やこれから仕事で使用しようと検討中の方が、よく質問される内容があります。それが「メーカーをどうするか」についてです。
メーカーを統一するべきか、また、統一する場合はどこのメーカーを選ぶべきか。この2点はとくに気になるのではないでしょうか。
この項目では、国内トップメーカーである「マキタ」と「HiKOKI(日立)」製品のスペックを比べて見たいと思います。
バッテリーの互換性や充電速度、重量から比較を行ってみました。
バッテリーの互換性(共通)について
マキタの強みは、電圧が同じであれば容量の違うバッテリーを使い回すことが可能です。そのため、基本的には違う電圧のバッテリーを使うことはできません。
一方、HiKOKI(日立)の場合は、14.4Vと18V、もしくは18Vと36Vバッテリーを共用で使える製品があります。
とくにHiKOKIの36Vマルチボルト製品は、従来の18V機とも互換性があり、マキタにはない強みを持っています。
18Vクラスの大きさで36Vの製品も扱えるため、バッテリーの互換性に関してはHiKOKIに軍配が上がります。
ちなみに、マキタにも36Vを扱う製品はありますが、単体で36Vではなく18Vバッテリーを2つ使うものですので、18V機のバッテリーを使い回せる利点はありますが、その分、重量が増してしまうのが欠点でしょう。
さらに、バッテリーのどちらか一方の残量がなくなると動作が止まってしまう点にも注意したいです。
また、40Vバッテリーもありますが、大きさや重量は、HIKOKI製36Vバッテリーよりも重く、そして大きいものとなっています。
バッテリーの互換性を重視される方には、HIKOKIで統一する方が良いかもしれません。
バッテリーの充電速度比較
バッテリー消費が激しい使い方をする現場では、充電完了速度の速さは重視するポイントの一つではないでしょうか。
ということで、続いてはバッテリーの充電速度を比較してみましょう。
(マキタは充電器としてDC18RFを使った場合、HiKOKIはUC18YDL2を使った場合で算出しています)
同じ容量で比較した際、マキタのBL1830B(3.0Ah)はフル充電まで22分です。
一方、HiKOKIのBSL1830(3.0Ah)はフル充電でも、マキタBL1830B(3.0Ah)の80%充電(17分)より早い15分という結果になっています。
マキタBL1860B(6.0Ah)の場合はフル充電に40分かかりますが、HiKOKI BSL1860(6.0Ah)はフル充電30分という結果です。
総合的に見てもHiKOKIのほうが充電速度は早く、使い方次第ではHiKOKIのほうが扱いやすい場合もあります。
バッテリーの重さの比較
それぞれのバッテリーがどれくらい重いのかも、作業をする上では非常に重要なポイントだと思います。
この点に関しては、プロ・アマ関係なく気になる部分だと思います。ということで、バッテリーの重量について、容量別(Ah)に比較してみました。
結論からいうと、重量に関しては2社とも、それほど大きな差はありません。
ただし例外として、HiKOKIにはBSL1830Cという薄型軽量モデルがあります。
こちらに関しては18V3.0Ahの約半分ほどの重量である388gしかありませんので、選択肢の多さでもHIKOKIが一歩リードしていると言えるでしょう。
通常モデルで比較した分だと、2社とも重さという面では、それほど開きはありません。
ただし、電動工具の重量は本体重量も含めて考えますので、その点には注意が必要です。
まとめ
今回は電動工具のバッテリーについて、その選び方や購入前に知っておきたい事前知識などを中心にご紹介してきました。
バッテリー性能だけで判断するのなら、「HIKOKI一択」という結果になりそうですが、電動工具は本体がメインであること忘れてはいけません。
使用したい工具本体のラインナップやバッテリーの種類などによっても最終的な判断は変わってきます。
ぜひ、関連記事も読んでみて下さい。買う前に知っておけば良かったと思える情報が満載です。
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