DIY用インパクトドライバーの選び方について解説します
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インパクトドライバーを購入しようと思ったとき、DIY用モデルとプロ用モデルが販売されていることに気付くはずです。
気持ちとしては「DIYモデルよりもプロ用モデルを購入して、本格的なDIYに取り組みたい。」そう思う方の方が多いと思います。
とはいえ、予算の都合やコスパの観点から「いきなりプロ用工具はどうなのかな?」と、判断に迷っている方も多いはずです。
ということで今回は、プロ用モデルのインパクトドライバーを例に挙げ、それぞれの違いやDIYモデルのインパクトドライバーの選び方について解説していきたいと思います。
とくにDIY用途でインパクトドライバーを使用される方に向けて解説していますので、ぜひ、参考にされてみてください。
DIY用のインパクトドライバーの耐久性について
DIYモデルとプロ用モデルは、耐久性が大きく異なります。
理由は想定されている使用環境の違いにあり、プロ用はDIYモデルよりも過酷な環境に耐えられるよう設計されています。
例えばDIYであれば、毎日ハードに使う環境ではないでしょう。対してプロが使う場合、1日を通して仕事としてハードに使います。
そのような状況であれば、各部品に耐久性を持たせないと何度も買い替えをしなくてはなりません。
使用環境に合わせて耐久性を持たせている反面、プロ用モデルは価格が高くなってしまう傾向です。
ただし長く使うのであればコストパフォーマンスは逆に良いので、もしハードに使うのであればプロ用モデルを選んだほうが良いこともあります。
とはいえDIYモデルだと耐久性が低いか?と言われれば、そんなことはありません。
DIYモデルでも十分な耐久力があり、一般的な使用ではそう簡単に壊れることはないでしょう。
DIY用のインパクトドライバーのパワー・精度について
DIYモデルとプロ用モデルは、パワー・精度の違いが大きく挙げられます。
プロが使う現場はあらゆる状況が想定されるため、DIYよりもパワーが必要な場面は多いです。
もちろんDIYであっても、パワーが必要な作業はあるでしょう。そういったときにプロ用を選択する人もいらっしゃいます。
またプロが作り上げるものは、設計に沿った正確な作業が必須。正確かつスピードを要するため、どうしても精度が求められます。
よりパワーを必要とし、精度の高い作業をこなすプロだからこそプロ用モデルがあるのです。
DIYであってもプロ並みの使い方をするのであれば、やはりプロ用を選んだほうが良いでしょう。
DIY用のインパクトドライバーのカラーリングについて
プロ用とDIY用では、本体のカラーリングを変更しているメーカーがほとんどです。
例えばマキタの場合、マキタブルーという緑に近いブルーをプロ用にしています。DIY用ですとグリーンを採用。
HiKOKIはプロ用がグリーンで、DIY用がブルーとなっています。このように、カラーで違いを分けている例が多いです。
またプロ用の場合、ほかにも選択できるカラーを多くしているのが一般的。
マキタの場合は5色展開で、幅広いカラーを採用しています。この理由は職人さんが集まった際、自分のカラーを見つけやすくする意図があるようです。
カラーリングが多ければ自分の好みのカラーを購入できますし、結果として購買意欲が高まるのも良いでしょう。
DIYモデルのインパクトドライバーの選び方
では実際にDIYモデルの購入を考えた際、どういった基準で選べば良いでしょうか。
DIYモデルを選ぶ基準や、ポイントについて詳しく解説していきます。
2.1 DIY用途の場合は、どの項目や機能を重視するべきか
DIY用途で購入する場合、どういった項目や機能を重視したほうが良いでしょうか。
具体的には下記の基準で選ぶと良いでしょう。
- 用途
- トルク
- メーカー
まずDIYは、どういったことに使うでしょうか。用途を明確にしておかないと、どのくらいの作業が必要か把握できません。
その上で重要なのは、インパクトドライバーの「トルク」です。トルクは締め付けるときの力をイメージしておくと良いでしょう。
トルクが足りないと作業時にネジが回らない、作業が遅いといったデメリットにつながります。
できるだけトルクは余裕があると安心です。
最後にメーカー選びは非常に重要な項目と言えるでしょう。例えばアフターサービスに定評のあるマキタでしたら、故障してもすぐ対応してもらえます。
国内シェアNo.2を誇るHiKOKIも、製品の耐久性はDIY用でも必要十分。両メーカーとも拡張性が高く、バッテリーを使い回せる機種も多いです。
プロ用モデルとDIYモデルの選び方の違いについて
プロ用モデルとDIYモデルの選び方は、どういった作業をどのくらいするか?という部分で分かれます。
基本的にハードな使用をする前提であれば、DIYがメインであってもプロ用を選ぶ必要があるでしょう。
なぜならハードに使うと故障したり、精度が狂ったりするおそれがあるからです。
とはいえ一般使用であればDIY用モデルでも、全く問題ないでしょう。より精度の高い作業を行いたいから、あえてプロ用モデルを選ぶという方もいらっしゃいます。
軽作業をずっと行うのであれば、DIYモデルを購入しておけば出費が少ないです。
基本的にどういった作業を行うのかで、プロ用モデルかDIYモデルか選び方が変わるでしょう。
DIYモデルを選ぶ際の注意点について
DIYモデルを選ぶ際、いくつか注意点があるので押さえておきましょう。具体的には下記の2つです。
- バッテリーの使い回しができない機種もある
- 結果的に出費が増える可能性もある
DIYモデルの中には、バッテリーを共用できない機種もあります。一般的には同じ電圧であれば、バッテリーを使い回せるでしょう。
その場合は本体だけを購入すればよく、コストを抑えつつほかの機種を購入できます。
しかしバッテリーを使い回せない機種ですと、新たにまたセット品を購入しなくてはなりません。
事前にバッテリーを使い回せるかどうか、確認してから購入しましょう。
またDIYモデルは、トルクや精度を高めていない代わりに価格が安いです。
予算がないからといって安いモデルを購入すると、結果的に買い替えを余儀なくされるケースがあります。
- せっかく購入したけどパワーが足りない
- 稼働時間が短く作業性が悪い
予算だけに着目して、本当に必要な作業を代用できないことも。事前にどういった作業を行うか把握し、どのくらいのトルクが必要か調べておいてくださいね。
DIY用途なら、ペン型インパクトドライバーでも代用できるのか?
インパクトドライバーの中には、ペン型インパクトドライバーという機種もあります。
購入しやすいモデルが多く、DIY用途ならペン型インパクトドライバーでも大丈夫なのではないか?と思う方がいらっしゃるでしょう。
そこでこの項目では、ペン型インパクトドライバーの特徴とDIYでの利用についてまとめました。
DIY用途ならペン型インパクトドライバーでもOK!
作業内容によっても異なりますが、一般的なDIY用途であればペン型インパクトドライバーでも代用可能です。
例えばマキタのペン型インパクトドライバーは、非常に扱いやすい7.2V仕様。
よく使われる厚み5cmの木材にも、ネジ止めは余裕で可能です。鉄板へも貫通できる力があり、おおよその用途では問題ないと言えるでしょう。
ただし厚みのある鉄板や鉄骨だと、貫通させるのは難しいです。
DIYでもこういった作業を行うのであれば、別のトルクがあるインパクトドライバーを選択してください。
コンクリートの下穴開けにも使えますし、木材も9mm程度の穴あけなら余裕です。ただし木材13mmの穴あけはパワー不足となります。
ペン型インパクトドライバーの特徴
ペン型インパクトドライバーは、ガン型にも変えられる形状のインパクトドライバーです。
その可変形状から、あまりハードな使い方を想定していません。各社でもトルクや稼働時間は重視されず、コストパフォーマンスを優先しています。
しかし軽くて扱いやすく、家具の組み立てや棚を作るのも余裕です。一般的なDIY用途に適し、扱う場所で形状を変えられる利便性が魅力。
価格も安いので、初めての電動工具デビューに購入する方が多いでしょう。
ただしパワーに関してはやや不足気味なため、しっかりとDIYを楽しみたい方には不向きです。
ペン型インパクトドライバーを選ぶ際の注意点について
ペン型インパクトドライバーを選ぶ際は、できるだけスペックを見ておくのがおすすめです。
一般用途なら十分とお伝えしたものの、中には粗悪な商品もあります。トルクが全く足りず、本当にネジを回すだけにしか使えないものも。
マキタのペン型インパクトドライバーであれば、予備バッテリーがついているものもあります。
お伝えしたとおりパワーもあり、幅広い用途に使える利便性が初心者に最適です。
もし今後DIYをたくさんやっていきたいと思っても、サブ機として残しておけるほど優秀な機種と言えるでしょう。
DIY用途にぴったりなインパクトドライバー5選
DIY用途で考えた際、「じゃあ実際どのインパクトドライバーを選べばいいの?」と思う方もいらっしゃるはずです。
そこで分かりやすく、この項目では具体的な機種を絞り込みました。各メーカー5種と、特徴も記載しております。
具体的な機種を比較して購入したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
マキタ MTD001DSX
マキタのMTD001DSXは、当記事でもおすすめメーカーの「本格DIYモデル」です。スペックは下記のとおりとなっています。
MTD001DSXは非常にバランスの良い一台で、125mmのコーススレッドも打ち込めるスペックを持ちます。
125mmのコーススレッドが打てれば、ほぼすべてのコーススレッドを打ち込めるでしょう。
十分なパワーがあるため、DIYでもトルク不足を感じる場面は少ないです。
また1充電当たりの作業量も多く、一般的な用途ではバッテリー切れの心配をする必要もありません。
HiKOKI FWH14DF
FWH14DFは、国内シェアNo.2のHiKOKIが販売しているDIY用モデルです。14.4V仕様のほかに18V仕様があります。
スペックは下記のとおりです。
14.4Vと18Vを比較すると、トルクが10N・mしか変わりません。しかし18V機のほうが重たく、価格もやや割高になります。
そのため選ぶのであれば、14.4V機を選ぶとコストパフォーマンスが良いでしょう。トルクも140N・mあるので、大半の作業でパワー不足を感じないはずです。
また2022年のリニューアルモデルとなっており、バッテリー容量が1.3Ahから2.0Ahにアップしています。
1充電当たりの作業量が増えているため、今後DIYのレベルを上げたい需要にも最適です。
BOSCH IPD118
IPD118は、国産メーカーではなく海外メーカー「BOSCH」のインパクトドライバーです。
実はBOSCHのシェアが海外で見るとかなり大きく、質実剛健なものづくりで信頼できる製品として人気があります。スペックは下記のとおりです。
IPD118は今回紹介する中でも、ハイパワーで余裕のある18V機です。電圧が高く、発熱が少ない影響から長時間の作業に向いています。
またコンパクトで取り回しがしやすく、DIY向けの中でもハイレベル向けです。
さらに独自のSyneonチップを搭載しており、必要に応じて電力を調整するインテリジェンスな制御が可能。
ハードな作業のときはパワー重視、簡単な作業のときは出力を抑えて効率的です。
RYOBI BID-1260
RYOBIは低価格向けの製品で根強い需要があり、コストパフォーマンスの高さに定評があります。
中でもBID-1260は、低速・高速を使い分けられる機能性が魅力的です。スペックは下記の表を参考にしてください。
BID-1260は紹介する機種の中でもやや重めですが、握りやすい細身のグリップを採用しているので扱いやすいです。
低速と高速を使い分けられるため、力加減が必要な作業で重宝します。
バッテリーはやや古いニカド電池を採用しているものの、高出力を出せるのでいざというときに役立つでしょう。
またニカド電池が充電池の中でも歴史があり、安価に入手しやすいです。
アイリスオーヤマ JID80
アイリスオーヤマはLEDライトや、家具家電製品で安価かつ質の高いものを提供しているメーカーです。
今回ご紹介する中でも、アイリスオーヤマのJID80はずば抜けてコストパフォーマンスが高くなっています。
JID80の魅力はなんといっても価格。今回ご紹介する製品の中でも、頭1つ飛び抜けて安価です。
しかしスペックは必要十分で、さらに付属品が充実しています。ビットが10種つくため、追加で購入しなくても作業が可能です。
さらに本体は800gで、バッテリーをつけても1.02kg。かなり軽く、扱いやすい魅力があります。
まとめ
今回はDIY用モデルのインパクトドライバーについて、プロ用モデルとの違いや選び方などを中心に解説してきました。
インパクトドライバーについては、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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