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災害時に役立つ!電源確保の方法や手段について調べてみた

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ここ数年でも様々な災害が発生し、防災意識に強い関心を持たれている方が増えています。

その中でもとくに強い関心を持たれている問題として、災害時の電源確保の方法や手段が挙げられます。

ということで今回は、災害時に役立つ電源確保の手段や方法についてまとめてみました。

災害時に電気が必要になる場面や設備について

災害時に電気が必要になる場面や場面は、下記の6点が挙げられます。

  • 夜間の照明
  • 空調類(エアコンや扇風機、暖房器具)
  • テレビやスマートフォンの電源
  • 給湯設備(ケトル類も含む)
  • 電子レンジ
  • 冷蔵庫

一般的に家電製品は電源がないと動かすことができません。とくに真夏や真冬と言った温度管理が必要な場合、死活問題へつながることもあるでしょう。

ポータブルガスストーブや調理器具を備えているなら、ある程度は困らない場面もあります。

しかし多くの場合、調理には電子レンジを使ったり、電気ケトルを使用していたりする方も多いです。

スマートフォンやテレビの電源確保も、現代では非常に重要なポイント。現状がどういった状況なのか把握するためには、情報収集の手段が確実に必要です。

食材を長持ちさせる目的でも、冷蔵庫は稼働できれば心強い味方となるでしょう。

電源確保のために最低限持っておきたい道具

電源確保をするために、最低限でも持っておきたい道具について解説します。

具体的には、下記の3つです。

  • モバイルバッテリー
  • ソーラーチャージャー
  • ポータブル電源(小容量)

それぞれ詳しく特徴を紹介していきます。

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーはおもにスマートフォンを充電するために使われるので、持っている方も多いかもしれません。

容量によってスマートフォン1~3台分の充電が可能です。

非常時に電源確保を考えた際、スマートフォンは情報収集ツールとして非常に大きな役割を果たします。

最低でもモバイルバッテリーは準備しておき、現在使っているものとは別に大容量バッテリーも用意しておいたほうが良いでしょう。

ソーラーチャージャー

ソーラーチャージャーは昼間、太陽が出ている際に充電ができるツールです。非常時に停電してしまった場合、充電して備えておいてもバッテリーは残量が目減りします。

しかしソーラーチャージャーがあれば昼間充電できるので、精神的な負担が大きく和らぐでしょう。日頃から備えておくためにも、窓や日当たりの良い場所に置いて充電しておくと良いです。

可能であれば後述するポータブル電源を用意しておき、常にソーラーチャージャーで充電しておくスタイルが良いかもしれません。

ポータブル電源(小容量)

ポータブル電源は、スマートフォンよりも大型なバッテリーです。しかし大型のものではなく、ポータブル電源の中でも小型なものを指します。(大きなものはIH調理器も難なくこなせる出力が可能です)

スマートフォンを充電できるだけではなく、ノートパソコンや扇風機と言った家電製品も扱えます。

非常時にはモバイルバッテリーだけだと心もとないので、ポータブル電源は最低限でも用意しておきたいアイテムです。

またスマートフォンと別に持っておけば、多くのメリットが得られます。

  • 大容量の電源があるので安心
  • 家電専用で稼働させられる
  • より明るいライトを長時間つけられる

前述のソーラーチャージャーと組み合わせれば、夜間使った分を昼間補うことも可能です。

電源確保に役立つ道具について

電源確保で役立つ道具は、おもに下記の3つです。

  • 発電機
  • 電源の取り出しができる自家用車
  • ポータブル電源(大容量)

最低限持っておきたいアイテムと比較し、上記のアイテムはより電力を安定させられるパワーがあります。

ただし、必要なお金も大きくなるので、実際に導入する際は予算と相談しながら導入を決める必要があります。

非常時には3日間がライフラインの目安とされているため、72時間の電源が確保できるように考えておくと選びやすいです。

災害時に役立つ!発電ができる車ついて

非常用電源を選ぶ際、最近では電源を取り出せる車種も増えてきました。

しかし純粋な電気自動車では、バッテリーが底を尽きたらおしまいです。発電できる車種を導入したほうが良いでしょう。

そこで発電ができる車と、オススメの車種についてもご紹介します。具体的には下記2車種がおすすめです。

  • 三菱 アウトランダーPHEV
  • トヨタ RAV4 PHV

上記の車種は、いずれもSUVです。なぜこの車種なのかについても説明していきます。

SUVは悪路の走破性が高い

非常時は多くの場合、災害が重なることも大いに予測されます。そのため走破性も重要です。地震や水害が起こった場合で、移動を余儀なくされる状況も考えられます。

そんなときに車高があり、四輪駆動となっているSUVは非常に最適です。中でも上記の2車種は走破性が高く、四輪駆動の車種となっています。

非常時にも心強い味方となってくれるのは間違いありません。

電源の取り出しが可能

上記2車種は、最大1500W出力のコンセントが搭載されています。1500Wほどの出力に対応していれば、家電製品でも炊飯器やドライヤーといった高出力のものも使用可能です。

さらにアウトランダーPHEVはV2Hという、車のバッテリーを家庭でも使えるようつながるシステムに対応しています。

V2H機器を導入していれば、非常時にも車の大容量バッテリーから得た電力を使えるのです。

車中泊にも最適

アウトランダーPHEVもRAV4 PHVも、車中泊ができるほどの広さがあります。非常時には家屋で生活ができない場合もあるため、車内で過ごさなければならない場合もあるでしょう。

その際に車内で過ごせる十分な広さがなければ、非常に過ごしづらくなってしまいます。

エコノミークラス症候群の心配もあるので、非常時を想定した車選びは非常に重要です。

発電機とポータブル電源の違い

非常時の電源確保で、発電機とポータブル電源を検討する場合もあります。両者の違いとして、電気を作り出すか溜め込んだ電気を放出するか。この2点が大きく異なっています。

それぞれの特徴や違いについても、詳しく解説していきます。

発電機の特徴とメリット

発電機はおもにガソリンやガスといった燃料を消費し、内燃機関を動かして電気を発生させる仕組みです。燃料を燃やすことで得られるエネルギーはとても多く、一般的な家電製品なら余裕で動かせてしまうほど。

ガソリンさえ用意できれば、長時間の運転が可能です。

※どのくらいの発電量を目的とするかで、本体の大きさや時間当たりの消費燃料が変わります。

またバッテリーを搭載しているポータブル電源と違い、寒冷地での使用も問題ありません。

発電機のデメリット

非常に使う面ではメリットの多い発電機ですが、扱う上でのデメリットも大きいです。

  • 排気ガスがあるので屋内では使えない
  • 燃料管理やメンテナンスの手間がある
  • 騒音が大きい

発電機は燃料を消費するので、排気ガスが排出されます。屋内で使用するとガス中毒となってしまうため、基本的に屋外での使用がメインです。

ガソリンは長く使わなければ劣化してしまう面もあり、長く使わなければ燃料を抜いておく手間が発生します。そしてメンテナンスをしなければ、いざ使おうと思ったときに使えない点も大きなデメリットです。

※長く使わず保管していたせいで、いざ非常時に使おうと思っても使えない状況が考えられます。

やや扱いに知識が必要なため、保管しておいて必要なときだけ使う…といった使用方法は非常に厳しいです。

ポータブル電源の特徴とメリット

ポータブル電源は、いわば「大容量の蓄電池」です。基本的に発電機を稼働させる、といった手順は必要ありません。必要なときにコンセントをつなぎ、容量があればすぐに使用できます。

あまりメンテナンスも必要なく、適度な継ぎ足し充電くらいで十分に使えるのもメリットです。

排気ガスも出ず、屋内・屋外問わず使用できます。最近では大出力に対応したものも増えており、家電製品を動かせられるポータブル電源も増えてきました。

さらにソーラーチャージャーと組み合わせて使用するものもあるので、日中に充電して夜間使用するといった運用方法も人気です。

ポータブル電源のデメリット

ポータブル電源のデメリットは、おもに下記の4つです。

  • 蓄電しておいた電力しか使えない
  • 出力はどうしても少なめ
  • 長時間の運転に弱い
  • 寒冷地での使用は容量が少なくなる傾向

ポータブル電源はバッテリーという構造上、蓄電しておいた電力がなくなれば電気を使用することはできません。

また出力はどうしても少ないものが多く、まだ発電機ほどの出力は出しにくいのが現状です。(大電力を出せるものは非常に高価)

容量もまだまだ発展途上と言われており、長時間の運転は難しくなります。そして搭載されているリチウムイオンバッテリーの特性で、「低温に弱い」点はやや難点です。

寒冷地仕様になっているバッテリーを除き、多くの場合は低温になると容量が大きく減ってしまいます。

発電機の強みと弱みについて

特徴やデメリットを知った上で、さらに発電機の強みと弱みについても深く掘り下げていきましょう。

発電機は昔から多く使われているため、非常に汎用性があるツールです。

発電機の強み

発電機の強みは、「安定した電力を長時間取り出せる」という点です。

非常時において重要なのは安定した電力なので、発電機を正しく使えれば大きく安心できるでしょう。例えば一般的な1.8kVAタイプの発電機なら、下記のような電力を一度に取り出せます。

  • 照明
  • 電熱ヒーター
  • 小型冷蔵庫
  • スマートフォンやノートパソコン
  • 液晶テレビ

非常時で冬期の夜間でも、このくらい使えればかなり安心感が増すのではないでしょうか。

こういった大電流を生み出せると、何より安心して過ごせます。このメリットは発電機ならではの強みと言えるでしょう。

発電機の弱み

発電機の弱みは、「使う場所を選んでしまう」点です。具体的な問題点は排気ガスと騒音が当てはまります。

もし非常時に発電機を使うとなっても、集合住宅であれば騒音がかなり鳴り響いてしまうでしょう。同じく排気ガスも近隣へ漂うことがあれば、非常に迷惑となってしまいます。

使えるケースがかなり限られてしまうため、場合によっては使用すること自体が難しいです。また扱いにも注意が必要で、ある程度の知識がなければ安定した稼働は難しくなります。

  • 長期間の保管はガソリンを抜かなければならない
  • 月に1回は試運転が必要
  • 目安時間ごとにオイル交換

上記の内容がよくわからなければ、発電機を導入しても実使用で問題が起きやすいでしょう。

ポータブル電源の強みと弱み

ポータブル電源は近年、リチウムイオンバッテリーの進歩によって選択肢の一つとなりました。

しかし発電機に置き換えられるほどではないため、しっかりと強み・弱みを押さえておく必要があるでしょう。

ポータブル電源の強み

ポータブル電源の強みは、なんといっても「使いたいときにすぐ使える」点です。当たり前のことと思うかもしれませんが、意外と非常時にすぐ使える電力というものはなかなかありません。

発電機であれば燃料を入れ、必要なメンテナンスを踏まえた上で発電機を稼働させる手順が必要です。

すぐに使えるものではなく、管理と稼働の手間があります。しかしポータブル電源は充電しておけば、まるで自宅のコンセントを使うように手軽な使用が可能です。

最近では容量も増え、出力も家電製品を動かせるものが増えてきました。しっかりと充電さえ行っていれば、非常時でもすぐに使える電力として非常に人気が高まっています。

ポータブル電源の弱み

ポータブル電源の弱みは、「安定して長く使うのは難しい」点です。バッテリー技術の進歩がめざましいと言っても、まだまだ発電機ほどの大電流取り出しや長時間の駆動は難しくなっています。

ソーラーチャージャーとの併用が可能とはいえ、晴れ間が続かなければ十分な電力を蓄えることはできません。非常時の想定をすると、運良く晴れの日が続く前提はリスクが高いです。

かといって大きな容量を持つバッテリーを購入すれば、必然的に購入金額が大きくなってしまいます。まだまだ発電機ほど安定して電力を取り出せないのは、ポータブル電源のデメリットです。

発電機を災害用電源として使うために知っておきたいこと

発電機を災害用電源として使う際は、下記の点を押さえておく必要があります。

  • インバーター発電機かどうか
  • 使いたい家電製品の起動電力を知っておく
  • 騒音はどのくらいあるのか
  • ガスかガソリンか

それぞれ詳しく解説していきましょう。

インバーター発電機かどうか

インバーター発電機とは、生み出す電気の質を高める発電機です。スタンダード発電機ですと、あまり電気の質は高くありません。

そのため質の高い電気を必要とする家電製品に使ってしまった場合、最悪故障してしまうリスクもあります。できればインバーター発電機を選び、スタンダード発電機は用途が限られている以外で使用しないのがベストです。

使いたい家電製品の起動電力

家電製品は起動時に電力を大きく消費するものも多く、この起動電力の合計で判断しないと発電機のキャパを超えてしまいます。

例えば電子レンジは、消費電力が1000wです。しかし起動時に1800wを使うため、およそ倍近くの電力を見越しておかなくてはなりません。

使いたい家電製品があれば起動電力の合計を押さえておきましょう。

騒音はどのくらいあるのか

騒音問題も非常に大きな悩ましいポイントです。一軒家で近隣と離れているなら問題ありませんが、密集地では騒音がそのまま近隣住民への迷惑行為となります。

負荷を下げて騒音を抑えても、発電機は80dBほどの音を生み出すのです。80dBは地下鉄の車内と同等ですので、かなり大きい音なのが想像できます。

どうしても使用する環境を選べないのであれば、メーカーから販売されている「防音ボックス」を使用するのも手です。

ガスかガソリンか

発電機にはガソリン式とガス式があります。ガス式はメンテナンスの手間が少ない一方で、やや長期間の駆動は割高になる傾向が強いです。

  • ガソリン式:10リットル10時間
  • ガス式:ボンベ2本でおよそ1時間

ガス式は備蓄や購入しやすい面があるものの、上記のように長時間の駆動ではやや心もとないです。もし停電が長く続く場合、一日4時間の使用で3日間でもボンベを24本使用することになるでしょう。

どのような想定をするかで、燃料の方式を選択するのが重要です。

まとめ

今回は、災害時に役立つ電源確保の手段や方法についてまとめてみました。

災害時に役立つ知っておきたい情報はまだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も読んでみて、防災知識を深めてみて下さい。