丸ノコでまっすぐ切れない!切断時に曲がってしまう原因と対策について
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皆さんは丸ノコを使い始めた際、「まっすぐに切れない」と悩んだ経験はないでしょうか。
丸ノコはその他の工具と異なり、少しだけ慣れが必要な電動工具です。
ということで今回は、丸ノコ使用時にまっすぐに切れない原因などについて解説していきたいと思います。
丸ノコ使用時に曲がってしまう原因
丸ノコを使って木材を切断する時に、上手くまっすぐに切断できない場合があります。
丸ノコは力をかけずにまっすぐときれいに木材を切ることができる工具であるため、切断面が曲がってしまうと見栄えが悪くなったり切断後の木材を目的通り使用する事ができません。
まっすぐに切断するため、以下の点を確認してみてください。
替え刃が原因:切れ味が落ちている
丸ノコの刃には50丁前後の刃がついており、それを高速回転させることで効率的に木材を切断します。
金属製のため切れ味が落ちにくく、替え刃がすぐに使えなくなることはありません。しかし丸ノコは高速回転しながら木材を切断するため熱を帯び、その状態で使用し続けると切れ味が落ちてしまうのです。
切れ味が落ちてしまうと、新品の替え刃に比べると切断スピードが落ちてしまいます。その状態でいつものスピードで切断しようとすると力が横方向に使わってしまい曲がってしまうのです。
丸ノコを切断してどうしても曲がってしまうときは、まず丸ノコの替え刃を確認しましょう。
替刃が原因:切る木材と替え刃の相性が悪い
丸ノコの替え刃には切断すべき木材が決められています。指定されている木材以外を切断すると、最大限の性能を発揮する事ができません。
性能が発揮できないと従来のスピードで切断することができないのです。その状態でいつものスピードで切断すると、横方向に力が逃げてしまい丸ノコの切断方向が曲がってしまいます。
丸ノコを使用する際には丸ノコの刃が何用の刃なのか、まず確認する様にしましょう。指定外の木材を切断してしまうと丸ノコの刃の寿命も短くなってしまうので注意しましょう。
丸ノコ本体の使い方が原因:フリーハンドで作業している
丸ノコには専用の定規が販売されています。
普通の定規で線を引いてからフリーハンドで切断してもそれなりにまっすぐに切断する事は可能ですが、きれいには切れません。
そのため専用の定規を使うことで、きれいに切断することができるのです。丸ノコでの切断作業がどうしてもきれいにまっすぐいかないと考えている場合は、専用の定規を導入しましょう。
丸ノコ本体の使い方が原因:定規の使い方が悪い
定規を使っていてもまっすぐ切断できていない場合は、使用方法に問題があります。きちんと切断する場所を決め、下書きをした上で定規を使用して切断する様にしましょう。
定規を使っても適当にあてがってしまっていれば、フリーハンドで切断しているのと変わりません。
定規そのものが悪くなっている
定規が悪い場合も丸ノコでまっすぐ切断する事ができない可能性があります。
丸ノコ専用の定規を使用してれば問題ないでしょうが、専用の定規を使用していない場合はまっすぐ切断できない事があるのです。
DIYで定規を作ったり、用途が異なるものを使用しないようにしましょう。ホームセンターや通販で簡単に専用の定規を購入する事ができます。
木材が原因:木材が曲がっている
木材は水分を含んでいるため、乾燥してしまったり湿気の影響を受けると形状が若干変化します。
そのため木材の購入時と切断作業時の形状が異なってしまうことがあります。まっすぐ切断しているつもりでも、木材自体が曲がっていると切断面は曲がってしまう可能性があるのです。
ある程度仕方がありませんが、木材の状態を見て切断する様にしましょう。
木材が原因:木材の状態が悪い
木材は湿度や温度の影響で、状態が変わってしまうことがあります。木材が腐ってしまうと、硬さや形状が変わってしまうのです。
その状態で丸ノコを使用し、切断するとまっすぐ切断出来ない場合があります。そもそも腐ってしまうと木材の強度が落ちてしまいます。
強度が落ちてしまえば想定していた用途に使用できない可能性も。
丸ノコ本体が原因:丸ノコのベースが歪んでいる
丸ノコのベースが歪んでいると、切断してもまっすぐ切断することができません。専用の定規を使ったり、適正の替え刃で切断しても、曲がってしまう可能性があります。
どうしても曲がってしまう場合は、丸ノコのベースが歪んでいないか確認しましょう。
丸ノコ本体が原因:ソーカバーが歪んでいる
丸ノコの刃のカバー「ソーカバー」が歪んでいる場合、まっすぐに切断できない可能性があります。
ソーカバーが歪んでいると、丸ノコの刃そのものが歪んでいる可能性があるからです。刃が歪んでいると、まっすぐに刃を進めることは不可能。この場合は修理に出さなければ治りません。
早急に点検に出すようにしましょう。
丸ノコでまっすぐ切るために出来る対策について
原因が分かったところで、できる対策について知っておく必要があります。
それぞれの解決策についても見ていきましょう。
替え刃を新品に変更する
丸ノコでどうしても曲がってしまう原因の一つに替え刃の切れ味が落ちてしまう事が挙げられます。
包丁のように研いで切れ味を良くできれば良いですが、丸ノコの刃は小さく、50丁前後存在します。研げるようなものではないので、切れ味が落ちてしまっていれば新品に変更する様にしましょう。
切れ味の悪い替え刃は、新品と比べると刃が丸くなってしまっており、違いは一目瞭然です。他にも木くずがこびり付いている場合も交換のサインです。
切れ味が悪いと木の樹脂が溶けて、刃に付着してしまいます。替え刃に木くずがこびりついていれば切れ味が落ちてしまってるサインといえます。
丸ノコの使い方を変える
丸ノコの使い方が悪い場合も、曲がってしまう原因です。丸ノコ使って速く切断しようと思うと、力を前方向に強く押してしまうことがあります。
必要以上に前に丸ノコを押すと、横方向に力が逃げてしまうのです。効率よく切断したい気持ちはわかりますが、きれいに切断させるためにはゆっくりと動かさなければいけません。
ゆっくりと動かすことで、切断面に毛羽立ちが起こらずきれいに切断できるメリットもあります。
木材を変える
まっすぐ切れない場合は木材が原因の場合があります。木材そのものが曲がっていたり、歪んでいたり、腐っていたりするときれいに切断できない場合があるのです。
その場合は木材そのものを変えて、まっすぐきれいに切断できるようにしましょう。切断後の木材が曲がっていれば、目的の用途で使用できない可能性があります。
替え刃を適正のものに変更する
替え刃が適切な物を使用していなければ、まっすぐに切断できない可能性があります。替え刃には指定されている木材以外は上手く切断できません。
そのため切断したい木材にあった替え刃を使用する必要があります。まっすぐ切断できない場合替え刃が適切ではない可能性があるので、替え刃が適切なものか確認しましょう。
丸ノコが途中で止まってしまう、進まなくなってしまう場合の対策について
丸ノコを使用していると途中で止まってしまうことがあります。その場合の対策についてみてきましょう。
替え刃をチェックする
丸ノコが途中で止まってしまったり、進まなくなってしまう場合、替え刃がダメになっている可能性があります。
刃の切れ味がかなり落ちていたり、刃がかけてしまっているとこれらの症状が出てしまうのです。まずは刃の状態を確認してみることをおすすめします。
丸ノコの使い方をチェックする
丸ノコの使い方が悪いと、丸ノコの刃が途中で止まってしまう事があります。
例えば丸ノコに必要以上の力をかけて切断すると、回転軸に負担がかかり丸ノコの刃が止まってしまう事があるのです。
速く切断作業を行おうとすると力を入れてしまうことがあるので、ゆっくりと切断する様にしてください。
ゆっくり丁寧に扱う事を心がければ、問題ありません。
丸ノコ本体のをチェックする
丸ノコ本体に問題がある場合、途中で止まったり進まなくなったりします。丸ノコ本体が故障していたり、劣化してしまっていたりする場合は、本来の性能を発揮できなくなる可能性があります。
使用していて明らかにいつもと違うと感じれば、一度修理に出した方が良いでしょう。充電池式であれば、リチウムイオン電池が劣化している場合も考えられます。
その場合はパワーが出なくなるので、異変に気づいたら点検に出しましょう。
丸ノコが途中で止まったり、進まなくなる原因について
そもそも丸ノコがなぜ、止まってしまうのでしょう。原因についてもみていきます。
丸ノコ本体に原因がある場合
丸ノコ本体を長期間使用していたり、故障している場合は丸ノコ本体に原因があります。この場合は新品に交換するか、修理に出すしかありません。
有名メーカーの製品であれば、古い物でも修理に出すことができる可能性があります。まずは問い合わせてみることをおすすめします。
替え刃に原因がある場合
切断時に煙が出たり、切断面が毛羽立っていたりすると替え刃に原因がある場合があります。切れ味が落ちていたり、適切な替え刃が使用されていない可能性があるのです。
新品の替え刃に交換するか、適切な替え刃に変更する様にしましょう。
使い方に原因がある場合
本体や替え刃に問題がない場合は、使い方に原因があります。
無理に力を入れて使っている可能性があるでしょう。丁寧に、ゆっくり動かすように心がけてみてください。
最後まできれいに切断するために注意したいこと
きれいに切断するために注意しておきたいことについて、まとめました。
丸ノコの使い方に注意
最後まできれいに切断するためには、まず丸ノコの使い方に注意しましょう。丸ノコは力を入れすぎず、速く動かさないようにしましょう。
力を入れすぎていると熱を帯びすぎて煙が出てしまったり、切断面が曲がってしまう可能性があります。しかしゆっくりと切断する様にすると、きれいにまっすぐと切断できるようなるのです。
切断面も毛羽立たずにきれいになり、替え刃の寿命も長くなります。丸ノコを使用する際は、無理して力を入れないようにしてくださいね。
替え刃の状態に注意
次に替え刃の状態に注意しましょう。替え刃の寿命が来ていれば、切断スピードが落ちてしまいます。
その状態で従来のスピードで切断してしまうと、まっすぐ切断できなくなってしまうのです。
切断面が毛羽立ったり、焦げてしまったりします。これらの症状が出ていれば、替え刃の寿命が来ていないか確認しましょう。
丸ノコ作業時にはキックバックに注意!原因と対策について
さいごに丸ノコを使用する上で知っておきたい現象についての紹介と、原因・対策などをみていきましょう。
キックバックとは
キックバックとは、丸ノコの刃が木材に挟まってしまい、丸ノコ自体や木材が暴れてしまう事です。
丸ノコはハイパワーかつ、高速で刃を回転させる工具なので、木材に挟まり暴れてしまうと大変危険。丸ノコ本体や木材が暴れてしまえば身体や周囲の物に傷がついてしまい大けがにつながります。
使用時にはなるべくキックバックがおこらないように注意する必要があるのです。
キックバックの原因
キックバックの原因は、木材に刃が挟まってしまう事で起こります。木材の片方が垂れ下がって、刃を締め付けてしまうと簡単にキックバックが起こってしまいます。
木材が歪んでいたり、きちんと台に乗せていない場合も起こりえます。
キックバックの対策:まっすぐ切る
キックバックの原因は木材に刃が挟まることが挙げられます。丸ノコでまっすぐ切ることが出来ていない場合は、木材に刃が挟まりやすくなるのです。
まっすぐ木材を切れば、木材に刃が挟まりづらく、キックバックが起こりにくくなります。キックバックを起こらないようにするには、まっすぐ切断する様に心がけましょう。
キックバックの対策:しっかり丸ノコを持つ
切断作業を行う場合、しっかりと丸ノコを持つようにしましょう。しっかりと丸ノコを持つことで木材に刃が挟まりづらくなるだけでなく、キックバックが起こっても暴れにくくなるのです。
しっかり丸ノコを持っていれば、キックバックが起こっても丸ノコ本体が暴れることを防ぐことができるので大けが防止につながりますよ。
キックバックの対策:適切な高さで切断する
適切な高さで切断作業を行いましょう。無理な高さで作業すると、丸ノコ本体や木材を固定しづらくなります。
作業しやすい状態で切断を行う事が、キックバックの防止になります。
キックバックの対策:木材をしっかり固定する
切断時は木材をしっかりと固定する様にしましょう。木材をしっかりと固定していれば、刃に木材が挟まりづらくなります。
万が一キックバックしても、木材が飛んでいくことを防止できます。
キックバックの対策:丸ノコの後ろに立たない
丸ノコの後ろに立たない様にしましょう。キックバックした際に最も危ないのは丸ノコの刃の先、真後ろです。
もし丸ノコの後ろに足をおいていれば、一歩間違えると大けがに繋がります。
どれだけ慣れていても、丸ノコが暴れればそれを防ぐことは不可能です。丸ノコの後ろには絶対に立たないようにしましょう。
キックバックの対策:ゆっくり丁寧に扱う
木材を速く切断しようとすると、キックバックが起こりやすくなります。そのため丁寧にゆっくりと切断すれば、キックバックは発生しずらくなるのです。
キックバックを防止するためにはゆっくり丁寧に作業しましょう。
キックバックの対策:キックバック防止装置について
メーカーによってはキックバック防止装置が備わっている事があります。キックバック反動低減機構と呼ばれ、キックバック時の回転数低下を検知して自動で回転を停止させる装置です。
キックバック時には瞬間的に回転数が落ちるので、その瞬間を察知して回転を止めることでキックバックを前もって防ぎます。
絶対にキックバックを無くす装置というわけではありませんが、キックバックの発生する確率が下がります。
丸ノコ本体を選ぶ際は、キックバック防止装置が付いているものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、丸ノコ使用時にまっすぐに切れない原因などについて解説していきました。
この他にも、知っておきたい工具の知識について解説した記事がありますので、ぜひ、その他の記事も参考にされてみて下さい。
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