エアコンクリーニングを自分でやった場合のリスクや注意点について解説します
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エアコンクリーニングは、専門業者に依頼すると数万円の費用がかかりますので、一度は「自分で出来ないかな?」と考えたことがある方は、意外と多いのではないでしょうか。
市販ではエアコンクリーニング用の洗浄スプレーなども販売されており、よりエアコンクリーニングが身近な存在になりつつありますが、やり方によってはエアコンの故障の原因にもつながります。
ということで今回は、自分でエアコンクリーニングを行った場合のリスクや自分でする際の注意点などについて解説していきます。
エアコンクリーニングを検討中の方はぜひ、最後まで読んで参考にされてみてください。
自分で出来るエアコンクリーニングの範囲
エアコンのクリーニングを自分で行うなら、どの程度までできるかご存知でしょうか。
自分でできるエアコンクリーニングの範囲を知らないと、あらゆるリスクが高まってしまいます。
ここでは自分でできるエアコンクリーニングの範囲とともに、なぜ範囲が限定的なのかについてまとめました。
自分でできるエアコンクリーニングの範囲
自分でできるエアコンクリーニング範囲は、下記の4つです。
- フィルターの清掃
- 本体の拭き掃除
- 吹出口の掃除
- 内部のホコリ取り
エアコンの前面カバーを開けたとき、すぐ手前にフィルターが装着されています。ここは空気を取り入れる場所になっているため、ホコリが付着しやすいです。
基本的にはフィルターを表面から掃除機で清掃し、フィルターを外して裏面から水洗いをするのが良いでしょう。
シャワーであれば水圧を使い、残ったホコリを一掃できます。残りは歯ブラシのような、小さなブラシで落とせば完璧です。
次に本体もホコリがつきやすいので、全体的にハンディモップでホコリを取りましょう。汚れがひどい場合は拭き掃除もおすすめです。
風が出る吹出口は、意外とホコリやカビがつきやすい部分。こちらも拭き掃除を行い、キレイにしましょう。
またフィルターを取ったあとの本体内部も、ホコリが目立つ場所はハンディモップで拭き取るとかなりキレイになります。
おおよそ自分でできるクリーニングの範囲は、上記4つ程度に留めておくのが無難です。上記の箇所を清掃するだけでも、かなりエアコンは清潔が保てます。
フィルターは2週間から1ヶ月、本体やホコリ取りは1ヶ月の頻度で実施するのがおすすめです。
なぜエアコンクリーニングできる範囲は限定的なの?
エアコンを自分でクリーニングする際、範囲がなぜ限定的なのか気になる方もいらっしゃるはずですよね。
この範囲が限定的な理由は、下記4つのリスクが高まるからです。
- 故障しやすくなる
- 火災事故につながるケースがある
- 健康被害が出ることもある
- 汚れが落ちずニオイも取れないことがある
エアコンは身近な家電ですが、その内部構造は全然身近ではありません。非常に複雑かつ、取り扱いに注意する必要があります。
素人判断で清掃をしてしまうと、故障だけではなく火災事故につながる例もあるのです。
カビが取れず、汚れを奥に追いやってしまうケースもあるほど。そのまま放置していると、逆に健康被害が出てしまう可能性も高まるでしょう。
また汚れを取るのも大変なため、思ったようにニオイが取れないこともあります。
エアコンのクリーニングは蓄積するホコリ取りのみを行い、内部の汚れは専門業者に任せるのが一番安全です。
業者に依頼したほうが良いエアコンクリーニングの範囲
エアコンクリーニングを自分で行うと、範囲が限定的になってしまいます。
逆に業者へ任せたほうが良いエアコンクリーニングの範囲は、具体的にどういった項目があるでしょうか。
ここでは業者依頼のエアコンクリーニング範囲と、なぜ業者に任せたほうが良いのかについてご紹介します。
業者に依頼したほうがいいエアコンクリーニングの範囲
業者に依頼したほうが良いエアコンクリーニングの範囲やタイミングは、下記の4つです。
- 内部のカビ取りをしたいとき
- 1年間使用を続けたとき
- 冷暖房の効率が下がっているとき
- ニオイが取れないとき
基本的に内部のクリーニングは、自分で行うのはおすすめしません。内部クリーニングを行いたいなら、業者依頼の範囲です。
エアコンクリーニングを行う業者は、内部構造にとても詳しい専門家と言えるでしょう。
どの部品がどう組み上がっているのか、どこまで清掃してどういう機器を使えば効率的に汚れが落ちるのか。こういった点を網羅しています。
イメージとしては、エアコンの丸洗いができると思って良いでしょう。なかなかエアコン丸ごと洗うなんて、一般の感覚じゃ想像がつかないですよね。
しかしエアコン内部に溜まった汚れやカビ、ニオイも綺麗サッパリ洗い流せます。
詰まっているホコリや汚れが冷暖房の効率を下げているケースも多く、知らないうちに電気代がかかっていることも。
そういった状況で使い続けると故障のリスクも上がるため、できれば1年に1回のペースで業者依頼をするのがおすすめです。
なぜエアコン内部のクリーニングは業者に任せたほうがいいの?
エアコン内部のクリーニングは、基本的に故障や火災のリスクがあります。機器の内部構造を知らないと、事故につながるおそれもあるでしょう。
とくにファンや冷却フィン、ドレンパンといった部品の清掃は専門性が高いです。(この名称を聞いてピンと来なければ、ご自分で行うのは難しいかもしれません)
しかしエアコン内部のクリーニングを専門に行う業者は、内部構造にとても詳しい専門家です。
あらゆるリスクを極限まで下げ、経験を積み上げているため、内部の汚れを効率的に落とす技術が身についています。
もちろんご自身が内部の構造をしっかり学んでおり、リスクを極限まで下げられる技術があるなら問題ありません。
少しでも不安があるなら、ぜひエアコン内部のクリーニングは専門業者へお任せしたほうが安心・安全です。
エアコンが故障してしまうと、逆に修理代や購入で高くつくケースもあります。
自分でエアコン内部を清掃した際のリスクや注意点について
どうしても自分でエアコン内部を清掃したい!そう思う方もいらっしゃるはずです。
もちろんプロの方も最初は素人同然ですので、無理な挑戦ではありません。注意点やデメリットを踏まえ、挑戦するか考えて見ても良いでしょう。
自分でエアコン内部を清掃するメリットやデメリット、リスクや注意点についてまとめました。
自分でエアコン内部を清掃するメリット
自分でエアコン内部を清掃するメリットは、下記の3つです。
- 料金を安く済ませられる
- 知識や技術が身につけば収入を得られる
- 思い立ったときにすぐ清掃できる
自分でエアコン内部を清掃すれば、プロに依頼するよりも料金を安く抑えられます。
プロの場合は技術料だけではなく、派遣料・人件費といったあらゆる経費が上乗せされている状態です。
個人で済ませられるなら、経費効率は最大限。必要な道具も一度揃えてしまえば、十分に元は取れるでしょう。
知識や技術が身につけば、その専門性を持って副業や本業にすることだって可能です。
中にはエアコン内部のクリーニング専門で、本業を遥かに超える収入で稼ぐ方もいらっしゃるほど。
また繁忙期になれば予約でいっぱいになったり、うまく空きが作れなかったりするケースもあります。
しかし自分で行えれば、予約を取らなくても十分です。思い立ったときに実行できるため、予定が立てやすくなるでしょう。
自分でエアコン内部を清掃するデメリットやリスク
自分でエアコン内部を清掃する場合、デメリットやリスクがある点も押さえておきましょう。具体的には下記3つです。
- 故障や火災のリスクがある
- 技術が身につくまで時間はかかる
- 問題が生じてもすべて自己責任になる
エアコンは複雑な家電製品のため、一歩間違うと故障になる可能性が高まります。やり方を誤ると、火災になるケースもあるほど。
事前に深い専門知識を身に着けておき、少しずつ実践してみるのがおすすめです。
技術の習得にも時間がかかるので、すぐに完璧を求めずじっくり技術の習得に努めてみてください。
専門性が高いからこそ、時間はかかります。ただし一度身についた技術は、収入を得られるレベルにもなります。
ただしなにか問題が起きても、責任を取ってくれる方はいません。自分で責任を取らなくてはならないです。
上記を踏まえたうえでも実践したい方は、リスクを最小限に抑えた上で挑戦してみてください。
現在ではエアコンクリーニングの講習会や、アルバイトでリスクを抑えながら技術習得される方もいらっしゃいます。
独学はかなり難しいので、こういった機会を利用するのも手です。
自分でエアコン内部を清掃する際の注意点
自分でエアコン内部を清掃する際は、可能な限り「独学ではやらない」ようにしてください。
独学で実践してしまうと何が悪いのか分からず、誤ったやり方のまま進めてしまう可能性が高まります。
その状態で事故が起きても、誰も責任を取れません。安心・安全を考えるならプロに依頼するか、プロに教わる機会を利用してみましょう。
興味があって技術を習得したい方や、将来的にエアコンクリーニングで収入を得たい方は自分で行ってみてください。
単純に業者依頼だと高く付くから、というレベルではおすすめしません。逆に手間やリスクが高まるため、思ったような効果が得られない可能性も高いです。
市販のエアコン洗浄スプレーを使用するとエアコンを傷める可能性がある
市販でよく売られている「エアコン洗浄スプレー」は、お手軽にエアコンのクリーニングができると謳われています。
しかし実際のところ、あまり市販のエアコン洗浄スプレーはおすすめしません。
その理由と使えるケースについてご紹介します。
市販のエアコン洗浄スプレーはエアコンを傷める可能性
市販のエアコン洗浄スプレーは、下記の理由からエアコンを傷める可能性が高いです。
- 汚れがキレイに落ちない
- 洗浄液が残ってカビが完全に取れない
- 火災事故につながる可能性が拭いきれない
エアコンクリーニング業者は、高圧洗浄を利用しています。なぜならエアコン内部はフィンやファンといった、狭いスキマが多いからです。
こういった狭いスキマにホコリやカビが発生するため、圧力が弱いと汚れは落ちません。
専門業者が使う高圧洗浄機に比べると、市販のエアコン洗浄スプレーは圧力が低すぎるでしょう。完全に汚れが落ちるとは言えず、内部に溜まりやすいです。
また汚れが落ちないどこではなく、洗浄液が残ってしまう場合も。残った洗浄液は成分によって、カビの温床になるケースもあります。
せっかく洗浄したのに、逆に汚れが落ちず、カビを増やす原因になってしまっては本末転倒です。
実は火災事故につながりやすいと言われているのも、ご存知でしょうか。市販のエアコン洗浄スプレー使用による火災事故は増加しており、使用には注意が必要です。
電子機器類に洗浄液が飛び散らないよう養生するほか、洗浄液を内部に留まらせないようしっかり洗い飛ばさなくてはなりません。
以上の点から、エアコン洗浄スプレーはエアコンを痛めてしまう要因になりがちです。使用する場合は十分に注意しましょう。
市販のエアコン洗浄スプレーが使えるケースは?
市販のエアコン洗浄スプレーは、あまりおすすめできないものというのをお伝えしました。
しかし全く使えない、というものではありません。市販のエアコン洗浄スプレーが使えるケースも見ていきましょう。
具体的に使えるケースは限定的なものの、「緊急手段」として使う場合は効果的なときもあります。
例えばあまりにもニオイがひどいけど、予約がいっぱいでクリーニングができない。でもエアコンを使わなければ、命に関わる状況…といったものです。
※ただしあくまで一時的。エアコン洗浄スプレーを使用したあとは、できるだけ早くプロに洗浄を依頼してください。
緊急的に使用するなら、一時的という意味で良い場合もあるでしょう。
その代わり異音や異臭がした場合、速やかにエアコンの使用を中止しなくてはなりません。
あくまで限定的な利用に留めておくのがおすすめです。
カビ臭い場合は専門業者への依頼をおすすめします
エアコンからカビ臭い風が出てきたら、ご自分で処理せず専門業者へ依頼するのが一番おすすめです。
とくにカビの臭いはなかなか自分で落とせず、逆に汚れを蓄積させてしまうケースがあります。
ここでは専門業者へ依頼するメリットについて、詳しく解説しました。
カビの臭いは専門業者じゃないと落としにくい
カビはお風呂場でもご存知のとおり、すべて強力に洗い落とさないと再発します。一度根が張った場合、ただ洗い落とすだけでは足りません。
その点、専門業者は高圧洗浄と特殊な薬剤を併用します。付着したカビを根こそぎ落とすだけではなく、張り付いた根も除去。
カビの再発生を抑え、臭いまでも撲滅してくれます。
個人では、そこまで強力な薬剤を利用できません。高圧洗浄も購入が必要ですし、機器類の扱いも注意が必要です。
部品の分解も必要となりますが、専門知識がなくては分解もできないでしょう。バラしたとしても、再度正しく組み付ける必要があります。
※分解しないと、隅々の汚れやカビも落ちません。
専門業者じゃないとカビの臭いは落としにくい、というのが実情です。
専門業者なら内部の汚れまでしっかり落とせる
専門業者がエアコンの内部クリーニングを行うと、しっかりと隅々まで汚れを落とせます。
理由は下記の3つです。
- 分解して隅々まで清掃できるから
- 高圧洗浄機の使用で汚れや薬剤を吹き飛ばせるから
- 強い薬剤で洗浄&コーティングができるから
エアコン内部は細かなスキマが多く、しっかり分解しないとカバーの裏側や狭い箇所に汚れが溜まり続けます。
専門業者はそういった分解知識も備えており、汚れの残りがほとんどありません。
さらに高圧洗浄機を利用するため、汚れを吹き飛ばすだけではなく、使った薬剤の残りもなくします。
※薬剤が残っていると、カビの発生や内部機器に悪い影響を与えるケースが多いため。
さらに一般では利用が難しい、専用の薬剤を使用しています。この薬剤は洗浄力が強いだけではなく、コーティングにより防汚作用が高いです。
内部までしっかり汚れを落とすほか、長くその状態をキープしておける洗い方を提供してくれるでしょう。
一回でキレイになり、再発防止も含めてコスパが良い
専門業者に依頼すると、隅々まで分解して高圧洗浄してくれます。一回ですっきりキレイになりますし、防汚作用を持つ薬剤で再発防止にもなるでしょう。
何度も洗浄を依頼する必要がなく、コストパフォーマンスで見れば非常に優秀な選択と言えます。
エアコンからカビ臭い風が出てきたら、自分でクリーニングを考えるかもしれません。
色々と工夫をしたり、余計なことをしたりすることもあるでしょう。時間がかかってしまいますし、逆に事態を悪化させるケースも多いです。
カビ臭さに悩んでいる時点で、ストレスがかかっています。後回しにするよりも、一回で終わりにしたほうがスッキリするはずです。
そういった点も踏まえると、専門業者への依頼は非常に効率的。何回も頼む必要がなく、一度で再発防止まで実施してくれます。
※再発防止をしても定期的な清掃は必要になるものの、長く清浄な空気を供給可能です。
ぜひエアコンのカビ臭さで悩まれている方は、専門業者に依頼するのを検討してみてください。
一度でも利用すれば、次回また利用したくなるくらいスッキリしますよ。
まとめ
今回は自分でエアコンクリーニングを行った場合のリスクや自分でする際の注意点などについて解説していきました。
この他にも家電製品にまつわる知識は、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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