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扇風機の電気代の調べ方やモーターの違いで料金が変わるのか解説します

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夏場や梅雨時期になると活躍する機会も増える扇風機。

皆さんはふと、『どのくらい電気代がかかっているのか』疑問に感じたことはないでしょうか。

扇風機は消費電力がその他の家電製品と比べてそれほど大きくないため、普段はあまり気にならない方も多いと思いますが、これを機にご使用中の扇風機の電気代を調べてみると、新しい発見があるかもしれません。

ということで今回は、実際に電気代がどの程度かかるのか、扇風機の電気代にまつわる知識などを中心に解説していきたいと思います。

ぜひ、参考にされてみてください。

扇風機の1時間あたりの電気代の調べ方

扇風機の1時間あたりの電気代を調べるためには、まずこれからご紹介する2つの数字を確認する必要があります。

それが、消費電力と電気料金の単価です。

【事前に調べておく必要があるもの】

  • 扇風機の消費電力(W)
  • 1kWhあたりの電気料金単価

結論として、扇風機の電気代を計算する場合は「消費電力×電気料金単価」で算出でき、この計算式に当てはめるために、上記の数字を調べる必要があります。

扇風機の消費電力を調べる場合、機種にもよりますがおおよそ「10~50W」程度になることが多いでしょう。

こちらはよく扇風機の首下部分や、背面といったふだん見えにくいところに仕様シールが貼られています。そこに消費電力が記載されているはずです。

また機種名が分かれば、検索するとおおよその仕様が出てきます。そこで消費電力を探してみてください。

次に1kWhあたりの電気料金単価は、ご自身が契約している電気料金プランによって異なります。

検針票があればそちらを確認してみましょう。もしない場合でも、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「新電力料金目安単価」が参考になります。

この値が1kWhあたり「31円(税込)」となっているため、この値を利用すればおおよその電気代が算出可能です。

計算前に注意すべき点として、消費電力の(W)を(kW)に揃えなくてはなりません。1kWは1000Wなので、消費電力の(W)を1000で割りましょう。

扇風機を40Wとしたら、40÷1000で0.04kW。ここに1kWhあたり「31円(税込)」をかければ、1時間あたり1.24円になることが分かります。

つまり40Wの扇風機を1時間使っても、1円ちょっとにしかなりません。

扇風機を24時間連続で稼働させた場合の電気代は?

実際に24時間連続で稼働させた場合、単純に1時間あたりの電気代を24倍すれば算出できます。

※1時間あたりの電気代を算出する方法は、前項を参照してください。

ここでは40Wの扇風機を使った場合の、1時間あたり1.24円をもとに計算してみましょう。

1.24×24は、29.76円。つまり1日中つけっぱなしにしていても、1日たったの30円くらいしかかからない計算です。

ちなみに一般的な扇風機は、強運転で40Wほどの見込み。弱ではその半分で、機種によって四分の一になる場合もあるでしょう。

それぞれ時間ごとの電気代を算出してみたので、下記の表も参考にしてください。

 

1時間

4時間

8時間

24時間

弱(10W)

0.31円

1.24円

2.48円

7.44円

中(30W)

0.93円

3.72円

7.44円

22.32円

強(40W)

1.24円

4.96円

9.92円

29.76円

※条件は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「新電力料金目安単価1kWhあたり31円」を参考。

実際に使う場面だと、ずっと強運転でつけっぱなしより状況に合わせてスイッチを変えるはずです。

最大でも1日30円ほど、と目安で考えておくと良いかもしれません。

電気代が安い扇風機の見分け方

電気代が安い扇風機は、単純に「消費電力の少ない扇風機」です。

ただほとんどの場合、扇風機の消費電力は内蔵されているモーターに依存します。効率の良いモーターを使えば、電気代はさらに安くなるでしょう。

近年ではACモーターやDCモーターといった、モーター自体が違うケースもあります。

また機能や羽の枚数、使い方に合わせた機種でも電気代が変わってくるもの。そのため下記の点を参考にして、電気代が安い扇風機を見分けてみてください。

  • 機能性
  • 羽の枚数
  • 利用シーンに合わせた機種

機能性は例えばタイマー機能や羽の逆回転、リモコン付属といったものです。タイマー機能は寝る前に使用すれば、過度に使いすぎる心配はありません。

意外と羽の逆回転機能も、床に向けて送風すれば空気を撹拌できます。

羽の枚数は多いと音が大きくなり、当たりが優しい風となる傾向です。逆に枚数が少ないと音は小さくなるものの、当たりが強くなります。

扇風機の機種も、利用シーンに合わせた選び方で電気代が節約できるでしょう。例えば卓上型やタワー型、壁掛けといったものです。

デスクワークをする際に涼しさを感じるだけなら、わざわざ大きな扇風機を使わなくても卓上型で十分かもしれません。

利用シーンに合わせた使い方で、結果的に電気代は安くなります。

ACモーターとDCモーターの違いで電気代が変わる?

実はACモーターとDCモーターの違いでも、電気代は大きく変わります。

基本的にモーターはこの2種類に分けられ、それぞれ特性が異なる点に注意しなくてはなりません。

ちなみに従来までの扇風機は、ACモーターが主流です。格安で売られている扇風機も、ほとんどACモーターになっていると見て良いでしょう。

ACモーターとDCモーターの違い

ACモーターとDCモーターの違いは、直流か交流かという点です。

このACとDCはそれぞれ「Alternate Current(オルタネート・カレント)」、「Direct Current(ダイレクト・カレント)」の略となっています。

単純にACは交流モーターで、電圧が一定の周期でプラスマイナス切り替わるモーターです。

DCは直流モーターとなっていて、常に電圧が一定。一方向に電流が流れる仕組みです。

ACモーター搭載の扇風機はご存知のとおり、風力調整が弱中強の三段階。DCモーターは超低速回転でも送風可能で、細かな段階調整が可能です。

全体的にDCモーターのほうが性能は高く、運転音が静かで消費電力も少なくなっています。

ただし高性能な分、価格は高いです。ACモーターはお求めやすい価格となっており、すぐにでも涼を得たい場合に最適と言えるでしょう。

ACモーターとDCモーター、どちらが電気代が安い?

ACモーターとDCモーターは、電気代で比較するとDCモーターのほうが安いです。

一般的なACモーター扇風機は、1時間あたり0.5~1円ほどの電気代となっています。

対してDCモーター扇風機は0.1~0.6円と、明らかに電気代が安いです。

1ヶ月の使用量もACモーター扇風機は200円前後、DCモーター扇風機は100円前後とニ倍近い差になります。

もちろんさらに長い使用で、もっと大きな差になるでしょう。この差はなかなか見逃せません。

DCモーター扇風機はさらに細かい風力調整ができるため、弱運転でも強いと思った際に超低速での運転が可能です。

こういった点からも、さらに電気代を安く調整していけます。

エアコンVS扇風機とサーキュレーターの併用、どっちが電気代が安い?

室内をひんやり快適に冷やすエアコンと、扇風機&サーキュレーターの併用はどうでしょうか。

電気代という観点で見れば、どちらがお得になるか分かりづらい面もありますよね。

この項目では具体的な消費電力をもとに、どちらの電気代がお得になるか計算してみました。

エアコンの1時間あたりにかかる電気代

エアコンの1時間あたりにかかる電気代を計算してみましょう。まずはエアコンの消費電力です。

例えばポピュラーな7〜10畳(2.5kW)タイプだと、消費電力は575Wとなります。

1kWhあたりの電気料金単価を、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す「新電力料金目安単価31円(税込)」としましょう。

575÷1000で0.575kW。ここに31をかけると、1時間の電気代は17.825円となることが分かります。

畳数(冷房能力)によって出力が全く異なるため、それぞれ下記の表も参考にしてください。

畳数

消費電力

1時間あたりの電気代

6畳

110〜920W

3.41〜28.52円

8畳

110〜1030W

3.41〜31.93円

10畳

110〜1150W

3.41〜35.65円

12畳

110〜1250W

3.41〜38.75円

14畳

110〜1460W

3.41〜45.26円

20畳

120〜2480W

3.72〜76.88円

23畳

120〜2680W

3.72〜83.08円

26畳

120〜3000W

3.72〜93円

29畳

145〜3150W

4.495〜97.65円

またエアコンは稼働直後がもっとも電力を消費し、室内温度が設定値に達するともっとも電気代が安くなります。

こういった点も加味してみると、消費電力がかなり柔軟に変化しているのが分かるでしょう。

扇風機と異なり、少し読みにくい部分があるかもしれません。

扇風機&サーキュレーター併用の1時間あたりにかかる電気代

扇風機&サーキュレーター併用の場合、個別に1時間あたりの電気代を算出したほうが良さそうです。

とはいえサーキュレーターは、基本的にモーターを回転させて送風します。扇風機と基本的な構造は変わりません。

モーターを使っているので、サーキュレーターにもDCモーター・ACモーターといった違いがあります。

つまり機種によって消費電力の差が大きいため、一般的なサーキュレーターで比較してみましょう。平均的なサーキュレーターは消費電力が20〜30W程度です。

扇風機は10〜40Wですので、併用しても30〜70Wになります。あとは計算式を同じく当てはめて見ると、1時間あたり0.93〜2.17円という答えが導かれました。

合計で100Wいかない分、扇風機とサーキュレーターを併用しても電気代はかなり抑えられるでしょう。

結論!電気代が安いのは扇風機&サーキュレーターの組み合わせ

電気代の観点だけで見ると、もっとも安いのは「扇風機&サーキュレーター」の組み合わせです。

扇風機とサーキュレーターどちらを使っても、1時間で最大70W程度。電気代にして2.17円です。

対してエアコンはもっとも出力の低い6畳タイプを使って、3.41〜28.52円。室内温度が落ち着いた状態なら、あまり差は出ないでしょう。

しかし稼働直後のエアコンは30円近い料金に達するため、扇風機&サーキュレーターの10倍以上も料金が高くなります。

電気代をとにかく抑えたいと考えるなら、扇風機とサーキュレーターを併用するのがおすすめです。

とはいえあまりにも気温が高かったり低かったりする場合、送風機能だけでは限界が来ます。

後述するエアコンとの併用についても、ぜひ参考にしてください。

エアコンとサーキュレーター、扇風機とサーキュレーター、併用するならどっちがオススメ?

実はエアコンと扇風機、どちらかにサーキュレーターを追加するととても快適になります。

電気代だけではなく、総合的な「快適性」をもとに見ていきましょう。

まとめ

今回は扇風機の電気代の調べ方やモーターの違いで料金が変わるのかなどの知識を中心に解説してきました。

この他にも家電製品にまつわる知っておきたい知識や情報はまだまだあります。

ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。