ダイアモンドカッターの選び方について解説します
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これからダイアモンドカッターの購入を控えている方にとって、その種類の多さや前提式はかなりのハードルとなり、どう選んだら良いか迷うこともあるはずです。
そこで今回は、ダイアモンドカッターの選び方に必要な基礎知識について解説していきたいと思います。
どのダイアモンドカッターを選んだらいいか迷われた際に、ぜひ参考としてください。
ダイアモンドカッターを選ぶ際に気をつけたいこと
ダイアモンドカッター選びでよくある失敗の1つは、湿式と乾式の区別がつかず選んでしまうことです。
湿式のカッターは水冷却を前提に設計されているため、乾式で使用するとすぐに焼き付いてしまい、使えなくなってしまいます。
逆に乾式のカッターを湿式で使用することは問題ありませんが、製品ごとに前提条件が異なるので適切な刃を選ぶことが重要です。
ダイアモンドカッター選びの重要なポイントは、まず「作業の性質と使う材料に合わせること」を念頭に置きましょう。
硬度や厚み、素材によって最適なカッターが異なります。
次にカッターを取り付ける電動工具のサイズを確認し、適切なサイズのカッターを選んでください。
また作業後の仕上がりに合った形状や、適したデザインのカッター選びも重要です。
湿式と乾式の選択もポイントで、使用環境に応じて選ばなくてはなりません。湿式は水冷却が前提で、乾式は冷却なしで使えます。
しかしこの点は製品ごとに異なるので、選ぶ際に留意が必要です。
ダイアモンドカッター選びは用途をしっかりと確定させ、それぞれの作業に適したカッター刃を選びましょう。
乾式と湿式の違い
ダイアモンドカッターの湿式と乾式の違いは、おもに使用方法や特性の違いです。
湿式は水を利用して冷却と潤滑を行い、アスファルトやコンクリートを切断する道路カッターで使われます。
一方で乾式は水を使わず、ディスクグラインダーやエンジンカッターで利用されるものです。
湿式用の刃を乾式工具に使うと焼きついてしまい、乾式用の刃を湿式工具に使うと効率が落ちてしまいます。(状況により違いあり)
そのためそれぞれの特徴に合わせて、適切なものを選ばなくてはなりません。
ほかにもダイヤモンドカッターの湿式と乾式の違いには、いくつかの特徴があります。
湿式のメリット
湿式は、水による冷却と潤滑ができるためダイヤモンドカッターの寿命が延び、乾式よりも利用できる期間が長いことがメリットの一つとして挙げられます。
また、水冷式による効率的な冷却で素早い切断が可能であり、さらに水を使うことで粉じんを発生させず、作業環境をクリーンに保てる強みも存在します。
湿式のデメリット
湿式のデメリットは排水処理の問題が挙げられます。というのもコンクリート排水の処理や、養生に関する問題が発生し、場合によっては特定の設備も用意する必要もあります。
乾式のメリット
乾式のメリットは水を使わず、工具のみで作業が行える手軽さが挙げられます。水を使用しませんので、湿式のように水の排水処理が不要で、作業がスムーズな点が魅力だといわれています。
また水を供給する設備が必要ないため、移動作業が簡単なのもメリットのひとつです。
乾式のデメリット
乾式のデメリットは粉じん対策の問題とダイアモンドカッターの寿命の短さが挙げられます。
乾式は、湿式切断に比べてダイアモンドカッターへの負担が大きいことから寿命が短くなるデメリットが存在します。
また、水を流しながら切断をおこなう湿式と比べて粉じんが飛散しやすく、きちんとした粉じん対策をおこなう必要があります。
形状の違いと切断素材の関係性について
次にダイヤモンドカッターの形状と、切断素材の関係性について解説していきます。
形状ごとに特徴がありますので、それぞれの項目に分けて解説します。
セグメント型
セグメント型はコンクリートやブロックといった、硬い素材への切断作業に適しています。特徴としては、粗い切断面を生み出しますが、切れ味が良く、放熱性に優れます。乾式での使用が一般的です。
リム型
リム型はタイルや瓦、ガラスといった切断面の綺麗さが求められる素材への切断作業に最適です。表面が滑らかで、きれいな切断面が特徴的で、湿式での使用が一般的です。
ウェーブ型
ウェーブ型は、セグメント型とリム型の間でバランスを求める場合に使用されます。特徴としては放熱性が高く、乾式でも切断能力と切断面の質を兼ね備えるタイプです。
セグメントウェーブ型
セグメントウェーブ型はさまざまな素材に対応している万能型で、切断能力が高いので幅広く利用されます。特徴としては、セグメント型とウェーブ型の特徴を組み合わせ、高い切断能力と良好な切断面を実現できます。
溝入れ型
溝入れ型は、ひび割れの補修の際に使用され、主にコンクリートや石材で利用されます。形状の種類としては、V型やU字型といった形状があります。
厚みについて
ダイヤモンドカッターの厚みは、切断素材や用途によって選択される重要な要素です。この厚みは一般的に0.9mm以下から3.0mm以上まで、多様なサイズがあります。
厚みが異なるダイヤモンドカッターはそれぞれ異なる特性を持ち、特定の作業に適しているのが特徴です。
一般的にダイヤモンドカッターの厚みが薄いほど、切断抵抗が小さくなります。薄いカッターほど、繊細な素材や細かい作業が得意です。
例えばタイルやガラスの切断、精密で細かい作業を行う際には、厚みが0.9mm以下の薄刃のダイヤモンドカッターが適しています。
この薄刃の特性によりバリが出にくく、繊細な作業が得意。ただし耐久性や強度にはやや欠ける傾向があります。
一般的なコンクリートやブロックといった硬い素材の切断には、1.8mmからの厚みが多く用いられるでしょう。
この厚さのダイヤモンドカッターは耐久性があり、硬い素材への作業に適しています。また素材の硬さに応じて、適切な切断が可能です。
総括するとダイヤモンドカッターの厚みは、作業の要求条件や切断される素材の性質によって選択しなくてはなりません。
素材が硬く、精密な切断が求められる場合は薄いカッターが有効です。耐久性や強度を重視する場合は、厚みのあるカッターを選択したほうが良いでしょう。
この選択肢は作業における効率性や、作業結果の品質に大きな影響を与えます。
まとめ
このように湿式と乾式の選択は、作業環境や使用状況によって変わります。
湿式は冷却や潤滑性に優れ、粉じんを抑制可能です。一方で排水処理や、特定の設備が必要になるケースも。
乾式は水を必要とせず、独立して作業できます。しかし冷却は限界があるため、寿命が短くなる傾向です。
ダイアモンドカッターの湿式と乾式については作業状況や使用環境を考慮し、適切な方法・方式を選択しましょう。
それぞれの形状は、切断する素材の性質によって適しているものが異なります。
粗い切断面が許容される素材ではセグメント型が有効であり、切断面の綺麗さが求められる素材にはリム型が最適です。
ウェーブ型はその間のバランスを持ち、多様な素材に対応します。
ダイアモンドカッターを選ぶ際には、切断したい素材の性質と目的に応じ、適切な形状を選択しましょう。
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