コンバインを販売している主要なメーカーの特徴について解説します
目次
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これから農業をはじめる方の中には稲作に挑戦される方もいらっしゃると思います。
稲作にはトラクターをはじめとする様々な農機具を導入する必要があり、その中でもトラクターとコンバインはとくに慎重に選んでいく必要があります。
ですが、いざトラクターやコンバインを購入しようとすると様々なメーカーから多種多様な製品が販売されており、どれを選んだら良いのか分からずにお困りの方もいるのではないでしょうか。
ということで今回は、稲作には絶対に外せないコンバインについて解説していきたと思います。
具体的には、「コンバインを販売しているメーカーの一覧」や「コンバインを販売しているメーカーの特徴や強み」などを中心にご紹介していこうと思います。
これからコンバインの導入を検討している方はぜひ、最後まで読んで参考にされてみてください。
主要な国内メーカーの一覧と特徴
まずは主要な国内メーカーをご紹介します。
クボタ
クボタ製品の特徴は「故障が少なく長持ちする」こと。
他社メーカー製トラクターやコンバインの平均寿命が15年前後だとされている中、きちんとメンテナンスをしたクボタ製品は、30年近く現役だったケースも存在するようです。
その信頼性は国内シェア率にも現れ、国内シェアは全体の約4割。国内メーカーではダントツのシェア率を誇ります。
現在は海外のマーケットにも視野を広げていて、海外販路の強化にも力を入れています。
海外でも高い人気を誇るクボタ。
とくに発展途上国では1980年代~1990年代の古いトラクターやコンバインの取引が盛んに行われていることから、他社製品の同クラス製品と比べても中古価格が高い傾向にあります。
そのため、国内の中古農機具市場と密接な関わりがあり、古車相場は為替の影響も強く受けてしまう点には注意する必要があります。
クボタ製コンバインの強み
- 頑丈な作りと信頼性の高いエンジンによる安定した性能
- 独自の刈り取り技術と脱穀技術で収穫物へのダメージを軽減
- 直感的な操作性で扱いやすい設計
- 世界初のGPS連動の自動運転システムを採用
- 「広いキャビン空間」「低騒音設計」など、長時間の作業でも疲れづらい設計
- 燃料効率の良いエンジンと、排出ガスのクリーン化機構で環境にも配慮
- 全国に拠点を構えており、国内のアフターサポートは万全
クボタ製コンバインの弱み
- 年々販売される高性能なモデルが高価格帯で初期投資コストが高い
- 純粋なクボタ製品は小型から中型モデルが多く、大規模な農家さん向けの選択肢が少ない
ヤンマー
ヤンマーは、ディーゼルエンジンの分野で第一線で活躍する高い技術力のある企業です。
その技術力を活かして作り上げたコンバインは、クボタ製品にも引けを取らないほど高い信頼を得ています。
また革新的な設計が強みだともされていれ、効率性とAIやIoTを導入した先進的な技術を余すところなく搭載されたモデルを販売しているのも、ヤンマー製コンバインの特徴だったりします。
ヤンマーは元々はガス発動機の修理や販売をメイン事業としていましたが、1921年に農機との関わりをスタートさせて以来、日本の稲作に特化しコンバインを生み出し続けてきました。
そうした一貫した使いやすさを重要視した企業努力が実り、現在では日本第2位の売上規模を誇る、日本を代表する農機具メーカーへと成長しています。
ヤンマー製コンバインの強み
- 小型から中型モデルの開発に力を入れており、狭い田んぼや長時間使用でも扱いやすい製品が多い
- AIやIoTを導入したモデルが、効率的で正確な作業が可能
- ヤンマー独自のクリーンディーゼルで環境への配慮とパワーと燃費の良さを実現
- アフターサービスやパーツの供給も充実
ヤンマー製コンバインの弱み
- 高性能なモデルの導入コストが高い
- 大型~超大型モデルの選択肢が少ない
- 地域によっては他社よりサポート体制が整っていない場所がある
三菱マヒンドラ農機
現在では三菱マヒンドラ農機は名前の通り三菱系列の、農業機械全般を生産・販売する会社です。
島根県に本社があり、現在の社名の会社としては1980年に設立されたばかりですが、国内第4位の農機メーカーとなっています。
三菱マヒンドラ農機におけるコンバインの歴史は、1959年にさかのぼります。
当時の社名である「佐藤造機」として初となる小型トラクタ-YB80を登場させたのですが、これは他の農機メーカーなどと比較してもかなり早いタイミングと言えます。
三菱製コンバインの特徴は、耐久性と安全性をかなり重視したモデルが多いことです。リユース市場では古めの中古であっても人気が出やすいメーカーの一つと言えるでしょう。
これは、同社のコンバインは特に中型以上のものについて実はクボタからのOEMモデルが多いということも関係しています。
これらはクボタ同様に高い耐久性を持ち、輸出需要も高いため人気で、三菱マヒンドラ製コンバインの作業性、安全性そして耐久性についての評判を支えているとも言えるでしょう。
主要な海外メーカーの一覧と特徴
続いて海外メーカーについて解説していきます。
ジョンメディア
世界No.1農機具メーカージョン&カンパニーのブランドがジョンディアです。
アメリカ合衆国イリノイ州モリーン市に本社を置く農業機械、および建設機械のメーカーで、1837年に創設されました。
グリーンのボディにイエローホイール、鹿のエンブレムがとても印象的です。
また日本ではヤンマーが販売をしているブランドもあります。
ニューホランド
CNHインダストリアルという会社のメーカーです。
オランダに登記されているが、本社はイギリスにある会社。
ケースIHというブランドもいれると、世界シェア3位のメーカーとなります。
ニューホランドは北海道に日本ニューホランド株式会社があり、日本でも知名度のある海外メーカーです。
マッセイファーガソン
ジョンディア、ニューホランドに並ぶ、日本で馴染みのある海外メーカーがマッセイファーガソンです。
世界シェア4位のアグコの傘下。フェントやバルトラ合わせた4位です。
「ファーガソンシステム」というけん引力を増加させる画期的なシステムを開発した有名な会社でもあります。
日本ではエム・エス・ケー農業機械株式会社で取り扱いがあります。
フェント
フェントは、 1930 年にドイツのアルゴイ地方のマルクトバードルフでクサーバー・フェントによって設立された80年以上の歴史があるドイツの農業機械メーカーです。
フェントはコンバイン、コンバインハーベスター、ベーラー、伸縮式ハンドラーを製造しているメーカー。
さまざまなアタッチメントを車両の前後に取り付け、牽引・耕うん・種まき・収穫物の運搬などをこなし、農業の万能選手といわれています。
馬力とその巨大な車体が特徴で、接地面積が大きなタイヤとタイヤ空気圧を自動で調節するシステムのおかげで、高いグリップ力と牽引力を発揮します。
まとめ
今回はコンバインを販売しているメーカーの一覧やメーカーごとの強みや弱みを中心に解説してきました。
コンバインをはじめとする農業用機械については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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