ミルウォーキーとマキタやHiKOKIの特徴の違いについて解説します
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ミルウォーキーは海外の電動工具メーカーで、ここ数年で主にDIYユーザーの間で利用者が増えている注目のメーカーです。
その背景には、2021年にオープンしたオンラインストアの誕生が関係しており、日本でもミルウォーキー製品が入手しやすくなったことが理由だと言われています。
そんなミルウォーキーですが、国内の主要メーカーであるマキタやHiKOKIと比べて、どういった製品の違いや特徴があるのでしょうか。
この記事では、ミルウォーキー製ツールの特徴や商品の購入方法などを交えながら、マキタやHiKOKIとの違いについて解説していきます。
ミルウォーキーが気になっている方は、ぜひ参考にされてみてください。
ミルウォーキーとは
出典元:ミルウォーキー公式サイトより
ミルウォーキーは1924年に米国で創業したメーカーです。1970年代には所有権がAmstarに渡り、1995年にスウェーデンの産業機器メーカーへ渡りました。
現在は香港の総合電動工具メーカーTTIに買収され、TTI内のブランドとして展開しています。
創業時は電動ドリルをメインに扱っていました。
その後は新しい機構や機能の電動ツールを販売し、世界シェア第二位の工具ブランドとなっています。
日本では知名度があまり無いものの、実は世界的に有名なブランドです。
ミルウォーキーの特徴について
ミルウォーキー製ツールの特徴は、以下の3点です。
- 赤と黒をベースにしたオシャレなデザイン
- 革新的な技術で高耐久と長寿命を実現
- 低電圧のモデルも高性能
とくに性能と耐久の評価が高く、世界各地の現場で愛用されています。コンセプトも現場で使うプロ向けの製品として、耐久力に力を入れているのが特徴です。
またミルウォーキーはラインナップが豊富で、国内にはない製品ジャンルが魅力的となっています。
例えば建築ツールや電動工具に加え、アクセサリー類も多数取り揃えているスタイルです。
とくにリチウムイオン電池式のツールが多く、全シリーズで約300種類も販売しています。
日本での販売開始と購入方法は?
日本でミルウォーキーが販売を開始したのは、2021年4月1日からです。
販売当初は公式オンラインストアと、直営店のHEAVY DUTY CENTERでしか購入できませんでした。
現在ではミルウォーキーの商品を取り扱う販売店が少しずつ増えています。
販売店の情報は公式オンラインストアに記載されているので、実物を見たい方はチェックしてみましょう。
またAmazonや楽天市場での販売も開始しているため、公式以外のインターネットショップでも購入可能です。
ミルウォーキーの強みと弱みについて
出典元:ミルウォーキー公式サイトより
ミルウォーキーの充電工具は画期的なテクノロジーにより、製品のパフォーマンスを最大限まで引き上げています。
そのため12Vシリーズは、性能が他社モデルの14.4~18V相当です。18Vシリーズだと性能が他社モデルの36~40Vに匹敵します。
ここではブランドの強みだけではなく弱みもお伝えするので、購入を検討している方はどちらも把握しておきましょう。
ミルウォーキーの強み①バッテリーが高性能
ミルウォーキーは、充電工具用バッテリーが非常に高性能です。
独自に開発した加熱制御システムと温度調整セルフレームを搭載しているため、過負荷の状態でも長い時間使えます。
バッテリーセルの個別収納や衝撃吸収構造を採用しているので、バッテリー自体の耐久性も高いです。
水を排出する設計なのに加え、基盤には撥水コーティングが施されています。
そのため衝撃や水によるダメージを軽減できる上、外気温が氷点下になる現場でも問題なく使用可能です。
また18Vのハイアウトプットバッテリーは、より高い性能でハイパワーを発揮できる設計となっています。
ミルウォーキーの強み②自社製造のモーターを使用
ミルウォーキーのモーターには、ブラシレスモーターが使われています。
ブラシレスモーターは磁石側が回転する構造で、電気的に電流の切り替えを行う次世代型モーターです。
エネルギー効率が良いため、消費電力を抑えてハイパワーに使えます。
その上ミルウォーキーの電動工具に搭載されているのは、ツールに合わせた自社製造のブラシレスモーターです。
高性能なツールに合わせて改良されているので、個性や性能に合わせたパワーを発揮できます。
またモーター内部には太い銅線が使われており、一般的なブラシレスモーターよりも高負荷に耐えられる作りです。
ミルウォーキーの強み③REDLINKプラスインテリジェンスの搭載
ミルウォーキーの電動工具には、REDLINKプラスインテリジェンスという集積回路が搭載されています。
これはモーターやバッテリーの状態をモニターして、最適な状態で連携させる制御システムです。
高性能のバッテリーとモーターを搭載していても、連携がままならないと電動工具は最高のパフォーマンスを発揮できません。
- 過負荷になると停止する
- モーターの性能を十分に発揮できない
- 過度の使用でモーターが焼き付く
制御システムでの連携がとてもスムーズなため、過負荷になっても最大の性能を維持できます。
また充電時の充電状態もモニターするので、バッテリーの寿命も長くなりました。
ミルウォーキーの弱み
ミルウォーキーは海外のブランドなので、海外製品を日本で使用する際の難点が弱みとなります。
- 修理対応が東京都の直営店のみ
- 部品の取り寄せや修理に時間を要する可能性がある
- 日本製のアクセサリーは使えない場合がある
- コンセント式の電動工具は電圧が異なる
ミルウォーキーへの問い合わせは、カスタマーサービス宛のメールで行えます。しかし、修理対応は電話か直営店への来店だけなので、対応の窓口が少ない状態です。
修理部品の取り寄せは輸入になる可能性が高く、修理に時間を要する懸念もあります。
またドライバーのビットやコンセントは形状が異なる可能性もあるため、サイズや電圧の確認が必要です。
とくにビットに関しては、日本製品と規格が合わず、追加でアタッチメントを探す必要があったり、ミルウォーキーに合ったビットの購入をする必要があるため、アクセサリー類には注意が必要です。
マキタやHiKOKIとの製品コンセプトの違いについて
出典元:株式会社マキタ公式サイトより
プロ向けの電動工具で人気が高いのは、日本のメーカーならマキタやHiKOKIです。
そのため日本の大手メーカー2社と、ミルウォーキーとの違いが気になる方もいるでしょう。
ここではマキタやHiKOKIと比較した場合の相違点についてお伝えします。
マキタやHiKOKIにはない製品ラインナップ
まずは日本メーカーとミルウォーキーの、ラインナップの種類に注目しましょう。
ミルウォーキーでは日本メーカーで扱っていないタイプのツールを販売しています。
とくに手工具として使われているツールを電動化した、12Vシリーズは必見です。
12VシリーズからマキタやHiKOKIでは見かけない電動ツールをまとめました。
- アングルインパクトレンチ
- ラチェットレンチ
- PVCカッター
- アングルハンドグラインダー
- ドレンクリーナー
- ハンダゴテ
18Vシリーズの中で珍しいのは、Dハンドル型インパクトレンチとフィッシュテープです。
インパクトレンチは多数のメーカーから購入できますが、大きなパワーを発揮できるDハンドル型はあまり見かけません。
またフィッシュテープもほかのメーカーでは見かけない、ミルウォーキー独自の商品です。
ミルウォーキーは高耐久・高寿命がコンセプト
ミルウォーキーはプロユーザー向けの高耐久な電動工具を、世界中で販売しているブランドです。
マキタやHiKOKIと同様に、充電式の商品をメインに販売しています。
しかしミルウォーキーのコンセプトは、「高耐久」と「長寿命」です。以下の革新的な技術で、本体やバッテリーの高耐久と長寿命を実現しています。
- 自社製造のブラシレスモーター
- バッテリーの耐久性を構造的に向上
- 独自開発の加熱制御システムと温度調整セルフレーム
- モーターとバッテリーの制御システム搭載
本体の耐久性を上げているのは、自社製造のブラシレスモーターです。消費電力を抑えてハイパワーで使える上に、高負荷にも耐えられます。
バッテリーの耐久性が高い理由は、バッテリーセルの個別収納や衝撃吸収構造の採用です。
さらに独自開発の加熱制御システムと温度調整セルフレームも搭載しているので、耐久性が高いだけではなく過負荷の状態でも長い時間使えます。
そして高耐久と長寿命を支える要は、モーターとバッテリーを連携させる制御システムです。
上記の画期的なテクノロジーで過負荷にも強いため、世界中の現場で愛用されています。
汎用性はマキタやHiKOKIのほうが高い
ミルウォーキーはマキタやHiKOKIと同様に、同じ電圧のシリーズでバッテリーを併用可能です。
マキタとHiKOKIは日用品やアウトドア用品も取り扱っていますが、ミルウォーキーは工具や現場で使う作業用具に特化しています。
そのため仕事以外の道具にもバッテリーを活用したいなら、汎用性の高いマキタやHiKOKIがおすすめです。
マキタやHiKOKIが販売している商品の一部を、下記にまとめました。
- 掃除用品(クリーナーや高圧洗浄機)
- 園芸工具(芝刈り機やブロワー)
- テレビやラジオ、スピーカー
- ケトルやコーヒーメーカー
- 冷温庫や扇風機
- 暖房ベストやファンジャケット
またミルウォーキーは、ツールのラインナップ数が国内と海外で異なります。国内で販売している日本用のツールだと、まだまだ少ないのが現状です。
したがって多数のツールを同じメーカーで揃えたい場合も、マキタやHiKOKIをおすすめします。
まとめ
今回は、ミルウォーキーについての解説やマキタ、HiKOKIとの違いについてご紹介しました。
この他にも電動工具については、まだまだ知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみてください。
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