ツーバイ材とは?ツーバイフォーやワンバイフォーの意味も解説します
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初めてDIYに取り組もうと思った方は、情報収集をしていると「ツーバイフォー」「ワンバイフォー」の文字を目にすることが多いと思います。
実際この意味は一体なんなのか、よく分からないですよね。
そこでこの項目では、DIYでよく使われる「1×材(ワンバイ材)」や「2×材(ツーバイ材)」、「SPF材」についてまとめました。
「1×材(ワンバイ材)」や「2×材(ツーバイ材)」の意味について
「1×材(ワンバイ材)」や「2×材(ツーバイ材)」は、一定の規格に基づいて作られる木材です。
最初の数字が木口の厚みを表し、1×材(ワンバイ材)なら1インチ、2×材(ツーバイ材)なら2インチというように分かれます。
そしてワンバイの次に来る数字は、木口の幅を表している状態です。つまりインチ数で捉えれば、木材の断面がどのくらいの大きさか分かる仕組みですね。
例えば1×1(ワンバイワン)材なら、厚みが19mmの幅も19mmということが分かります。
2×材(ツーバイ材)なら厚みがもう38mmというのが決まっているので、次に来る数字が幅を表していて分かりやすいです。
よく見かける2×4(ツーバイフォー)であれば、厚みが38mmで幅は89mmとなっています。
SPF材とは
よく1×材(ワンバイ材)や2×材(ツーバイ材)を見ていると、SPF材という名称を見ることがあります。
このSPFはスプルース(Spruce、唐檜「トウヒ」)、パイン(Pine、マツ類)、ファー(Fir、モミ類)の頭文字を取ったものです。
名称は分かりにくいので、スギやヒノキ・サワラといった常緑針葉樹の総称と覚えておけば分かりやすいかもしれません。
使う上では見た目や強度が変わらないので、とくに区別をせず同じSPF材として売られている…といった背景です。
いずれも成長が早い樹種で、加工もしやすいのでSPF材が非常に普及しています。
昔は建築物をたくさん作るために、この樹種が適しているとよく使われてきました。現在でもその流れは変わりません。
なのでSPF材は、「加工に適した生育の早い樹種」と覚えておけば良いでしょう。
ホームセンターでよく見る木材のサイズと読み方、それぞれの特徴
ホームセンターに行くと、様々な木材のサイズを見かけるでしょう。
それぞれのサイズの読み方と特徴についてまとめましたので、事前に行こうと思っている方は参考にしてくださいね。
ホームセンターでよく見る木材のサイズ
まずはホームセンターでもっとも見かけることの多い、1×材(ワンバイ材)や2×材(ツーバイ材)の規格サイズを見ていきましょう。
- 1×1(ワンバイワン):19mm×19mm
- 1×2(ワンバイツー):19mm×38mm
- 1×3(ワンバイスリー):19mm×63mm
- 1×4(ワンバイフォー):19mm×89mm
- 1×6(ワンバイシックス):19mm×140mm
- 1×8(ワンバイエイト):19mm×184mm
- 1×10(ワンバイテン):19mm×235mm
2×材(ツーバイ材)であれば、下記のような規格サイズになります。
- 2×2(ツーバイツー):38mm×38mm
- 2×3(ツーバイスリー):38mm×63mm
- 2×4(ツーバイフォー):38mm×89mm
- 2×6(ツーバイシックス):38mm×140mm
- 2×8(ツーバイエイト):38mm×184mm
- 2×10(ツーバイテン):38mm×235mm
基本的には英語読みで数えていく形です。
また厚みは変わらず幅が大きくなっていくので、数字が大きいものは平たい板のような形状となっています。
長さに関しては「ft(フィート)」が使われる
1×材(ワンバイ材)や2×材(ツーバイ材)の厚みと幅はわかったけど、長さは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
長さに関しては「ft(フィート)」という単位を使っているところが多いです。規格は5種類あり、下記のようなものとなっています。
- 3ft(フィート):910mm
- 6ft(フィート):1,820mm
- 8ft(フィート):2,438mm
- 10ft(フィート):3,050mm
- 12ft(フィート):3,650mm
実際には木材が乾燥する際に縮むため、誤差がある点に注意が必要です。おおよその目安として知っておきましょう。
例えばよく見かけるのは、「SPF 2×4 6ft」といった表記です。この場合はおおよそ「38×89×1820mm」という木材なのが分かります。
それぞれのサイズの特徴について
例えば1×材(ワンバイ材)なら、厚みが19mmで幅だけ変わっていきます。同じ厚みで揃えられているため、作りたいものによって幅を変えると良いでしょう。
ほかにもここだけ厚みを増やしたい、といったときに2×材(ツーバイ材)を使うのも有効です。
ただし1×材(ワンバイ材)も2×材(ツーバイ材)も、多くは「SPF」で作られています。SPFは安価で加工しやすいものの、屋外使用にはあまり向きません。(腐りやすい)
屋内使用であれば、作りたいものに適したサイズを選ぶと良いでしょう。屋外使用でも防腐剤を塗ると耐久性がアップします。
棚のようなものなら、1×材(ワンバイ材)で十分です。奥行きを取りたいなら4よりも8を使い、組み立てるようなイメージを持つと良いでしょう。
反対にはしごのような強度を必要とする場合、2×材(ツーバイ材)を使用するのがベストです。
このように作りたいものと用途を考え、サイズごとの特徴を選択してみてください。
DIY用途でよく利用する木材サイズとその理由について
DIY用途では、よく利用する木材サイズがあります。
なぜよく利用されるのか?答えはとても簡単で、「もっとも利用しやすいから」です。
では具体的によく利用される木材サイズと、その理由について解説していきます。
よく利用する木材サイズ
いずれも扱いやすいものは、1×4「19×89mm」と2×4「38×89mm」です。
実際に名称としても、2×4(ツーバイフォー)はよく聞く名称でしょう。非常に扱いやすいサイズなので、どんなDIYでも活用できます。
ほどよく強度もあり、枠組みを作る際に適している規格サイズです。
簡単な棚であれば、2×4(ツーバイフォー)の木材を使えば長さを揃えるだけ。スノコとしても利用しやすいですし、とにかく汎用性が高いです。
あまり強度を持たなくても大丈夫な場合は、1×4「19×89mm」を使うと良いでしょう。
少し強度に不安がある場合なら、2×4「38×89mm」を使うといった流れです。
DIYではワンバイ・ツーバイを活用すると非常に便利
なぜDIYで1×材(ワンバイ材)2×材(ツーバイ材)が使われるのかというと、理由は下記の3つがあります。
- 規格品なのでどこでも手に入る
- サイズ自体の汎用性が高い
- 安価かつ加工しやすい
1×材(ワンバイ材)や2×材(ツーバイ材)は、規格品として日本中どこでも手に入るもの。
ホームセンターに行けば、必ずといっていいほど目に入るものでしょう。
そのためどこでも入手しやすく、DIYをするときに重宝します。サイズ自体も汎用性が高い上に、あらゆるサイズ展開がされているのも特徴的。
同じ厚みで揃っていれば、木材ごとにカットして揃える必要もありません。幅だけ違うので、枠で捉えるか面で捉えるかといった違いがあります。
さらに使われているものの大半が「SPF材」となっており、加工しやすい素材です。
大量生産により安価なのもあるので、DIYではもっとも選択しやすいのが1×材(ワンバイ材)・2×材(ツーバイ材)といえるでしょう。
自分の用途に合った木材サイズの選び方について
実際にDIYをしようと思った際、どういった木材サイズを選べばいいか分からないこともありますよね。
そこでDIY初心者向けに、自分の用途に合った木材サイズの選び方についてご紹介します。
最初にどんな用途を想定しているか決める
自分の用途に合った木材を選ぶ前に、どんなことにどう使うのかを決めなければいけません。
棚を作りたいのか椅子を作りたいのか、はたまたテーブルを作りたいのか。どんなものを作ろうとしているのか決めなければ、使う木材を決めることはできません。
- 小物を入れる箱
- 整理する小さめの棚
- はしごを作りたい
- 本棚がほしい
- 簡単な椅子を作ろうと思っている
今どんなものを作りたいと思っているのか、思い描いているものを想像してみてください。
具体的に決まったら、次は簡単でいいから図面に起こしてみましょう。
設計図に関しては作りたいものの設計図をGoogle検索で見てみると、より詳しく作れるものが見つかります。
自分が作りたいものにピッタリなものがあれば、図面に起こさなくてもそのまま拝借して作ってみて良いでしょう。
作りたいものが決まったらサイズの合う木材を探す
図面にはサイズが記載されていますので、そのサイズに合う木材を選びましょう。
場合によってはピッタリ合う木材が見つからない、といった場合も十分にあります。
その場合は現地で木材サイズを計りつつ、設計図を書き換えるといった手間も必要です。
そういった手間を省略するためにも、もともとサイズが決まっている1×材(ワンバイ材)2×材(ツーバイ材)を活用するのがおすすめ。
設計図選びをする際も、できるだけ1×材(ワンバイ材)2×材(ツーバイ材)を使っているものにしましょう。
基本の棚を1×4材で作る場合
例えば小物を収納する簡易的な棚を作りたいとします。その場合、適しているのは1×4と1×2材です。
下記の長さで揃えれば、基本の棚を作れます。
- 1×4 500mm6本
- 1×4 462mm4本
- 1×2 265mm4本
まず側面は1×4を縦に3つ並べ、真ん中の板を取ります。そして1×2を横に設置し、橋渡しをするように取り付け。
※この際、上端はできる限り上に設置しつつ、1×4の1枚分だけ下におろして取り付けましょう。
同じ側面をもう一つ作ったら、あとは1×4の462mmを天板の両端に取り付けます。真ん中は500mmの1×4で塞ぐ状態です。
同様に下段も同じ形で棚を作れば、基本となる小さな棚を作れます。
このように自分の用途を決め、サイズを合わせればピッタリな木材が見つかるでしょう。
混同しやすい2X4(ツーバイフォー)工法について
2×4(ツーバイフォー)の元となる、ツーバイフォー工法というものがあります。
混同しがちですが、ツーバイフォー工法とツーバイフォー材は別ものです。ここで違いを覚えておくと良いでしょう。
2×4(ツーバイフォー)工法とは
実はこの「ツーバイフォー」という名称、アメリカで使われる「2×4(ツーバイフォー)工法」が発祥となっています。
日本の工法ですと線で建物を支えるため、柱や梁が重要なものとなるでしょう。
しかし2×4(ツーバイフォー)工法の場合、壁や床を使った面で建物を支えます。
この際に使われる木材が2×4(ツーバイフォー)材となっており、規格化されているので大量生産が可能です。
安価に生産できるので日本でも普及しやすく、どのホームセンターでも手に入るのでDIYではお世話になりやすいでしょう。
また本来であれば2インチ×4インチの幅ですが、乾燥するのでサイズが変化します。実寸としては厚みと幅ともに0.5インチほどダウンする傾向です。
2×4(ツーバイフォー)工法で使われるのがツーバイ材というだけ
あくまでも2×(ツーバイ)材は、その木材の規格を表すもの。ツーバイフォー工法はその木材を使い、面で捉える「枠組壁工法」です。
そもそもツーバイフォー工法は、構造材に2×4材(ツーバイフォー材)を多く使うところから来ています。
2×4材(ツーバイフォー材)を多く使うのは間違いありませんが、場所によって2×8(ツーバイエイト)、2×10(ツーバイテン)を使うところも。
そのためすべて2×4材(ツーバイフォー材)を使っているわけではなく、混同しがちなので注意しましょう。
似たようなもので2×6(ツーバイシックス)工法もある
ハウスメーカーの宣伝を見ていると、中には2×6(ツーバイシックス)工法を見ることもあるでしょう。
こちらも使っているのが2×6材(ツーバイシックス材)というだけで、基本的な構造は枠組壁工法と変わりません。
ただし幅のある2×6材(ツーバイシックス材)を使っているため、2×4材(ツーバイフォー材)を使うよりも厚みのあるものが作られます。
荷重や断熱性もアップするので、こちらを選択する人も増えているようです。
まとめ
今回はツーバイ材やツーバイフォー、ワンバイフォーの意味などについて解説してきました。
木材については、まだまだ知っておきたいことはたくさんあります。
ぜひ、その他の関連記事も読んで参考にされてみて下さい。
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