冷蔵庫が冷えない原因は故障の前兆?処分と修理の境目などについて解説します
目次
ハンズクラフト西日本最大級の工具専門リユースショップです。
ハンズクラフト【工具専門】西日本最大級の総合リユースショップです。
当店は創業20年以上、工具・家電を中心に扱うリユース専門館です。お買取りした中古品を綺麗にメンテナンスして新たな価値を吹き込み、福岡・北九州地域を中心に沖縄や山口・広島まで13店舗を展開中です。各記事は工具専門のスタッフや、工具・家電の修理専門部門が監修・執筆しています。
家電の故障、特に冷蔵庫の故障は前兆もなく突然起こってしまうため、お困りになる方も少なくないのではないでしょうか。
しかし冷蔵庫の故障も、他の家電と同様に注意深く使っていると前兆や原因に気づける場合があります。
今回はそんな冷蔵庫の故障について、前兆や原因を具体的に解説したいと思います。
「何年も冷蔵庫を買い替えていないな」と感じている方はぜひ、参考にされてみて下さい。
冷蔵庫が冷えない時に考えられる具体的な原因
冷蔵庫が冷えないときに考える原因は、複数考えられます。
まずはよく修理に持ち込まれる故障原因などについて解説していきたいと思います。
電源が入っていない
敢えて書くまでもないことですが、冷蔵庫に電源が入っていないければ冷蔵庫の室内が冷えることはありません。
冷蔵庫を観察し定期的に起動するモーター音が聞こえない場合は電気系統に異常が起こっている可能性を疑いましょう。
モーター音が聞こえない、電源が入っていなさそうな時は、まずプラグがコンセントにしっかり入っているかを確認し、コードが何かに圧迫されていないか、あるいは断線などがないかを確認しましょう。
また気づかないうちに停電が起きていたり、電力の供給元であるブレーカーが落ちていることも考えられます。
それでもモーターが回らない、室内が冷えない時は、電気系統に故障がある可能性が高いため、専門の業者にご相談されることをオススメします。
冷気が循環していない
長年使っていると知らず知らずのうちに過剰にものを詰め込み過ぎてしまい、効率的に室内を冷やすための環境が損なわれてしまっていることがあります。
冷蔵庫の冷却システムは室内に取り付けられている冷気口から冷えた空気を循環させることで室内を冷やすため、冷気の流れが妨げられると効率が悪化します。
予防として、日頃から定期的に室内をいっぱいにしないようにする。(いらないものは捨てる)あるいは年に数回は室内を空っぽにして掃除などをしてメンテナンスの必要があります。
冷蔵庫の中の温度が高い
とくに暑い夏場は外気自体の気温が高いため、冷却設定の温度が低いと冷えていないと感じられることがあるかもしれません。
また、冷蔵庫自体が日光やその他の電化製品(特に熱源を持つもの)の影響で温められ、効率よく冷却できない環境にあることが考えられます。
こういった場合は冷蔵庫の置き場所を変えてみたり、それが難しい場合は冷蔵庫の周りの環境を極力涼しい環境にすることで一定の効果が期待できます。
冷蔵庫の放熱ができていない
冷蔵庫の冷凍サイクルは外部に取り付けられたコンデンサーとコンプレッサーなどを使ってガスを気化させたり液体化させることで保たれています。
こういった外部に取り付けられている機器の周りにも極力ものを置かないようにし、定期的に掃除をするなどしてホコリやゴミが溜まっていないか確認すようにすると良いでしょう。
新品の冷蔵庫なのに冷えない
新品の冷蔵庫の場合、電源を入れてから室内が冷えるまでに一定の冷却時間がかかります。
この冷却時間は一般的に10時間程度とされていますが、メーカーや機種によっても異なるため、ある程度すぐに冷えないからといって、真っ先に故障を疑わず、まずは少し時間を置いてみましょう。
あわせて冷蔵庫の中に入れる食材なども十分に冷えていることを確認することをオススメします。
冷蔵庫が故障している
長く使っているとどんなものでも必ず不具合が出たり故障します。
とくに前述したコンデンサーやコンプレッサー、モーターなどの電気系統の故障場合は自力で修理することが難しいため、潔く購入された店舗やご近所の電気屋さんい相談されることをオススメします。
こういった時のために、冷蔵庫をはじめとする家電製品を購入した際は、必ず保証書の保管をおこないましょう。心強い味方になってくれます。
冷蔵庫の寿命
近年の一般的な冷蔵庫の寿命は10年前後と言われています。
10年ぐらい使用すると、電気系統に限らず、様々な場所で異常が出てしまうことも珍しくありません。
修理あるいは部品の交換といった対処方法以外の選択肢として、思い切って新品の冷蔵庫を購入することも視野に入れておくと良いかもしれません。
故障を疑う前に確認したいチェックポイント
冷蔵庫が冷えないから言って、真っ先に故障を疑ってしまうのは、ちょっと早いかもしれません。
この項目では、「故障かな?」と疑った際に確認しておきたいポイントについて解説していきます。
コンセントが正しく入っているかを確認する
故障を疑う前に確認したいポイント。それは、「コンセントが入っているかどうか」の確認です。
電源の周りを知らず知らずさわった場合はコンセントが抜けていることが意外と多いようです。完全に外れていなくとも、プラグが外れかけている場合もありますので、念の為、確認してみましょう。
冷蔵庫内の温度設定が適切かどうかを確認する
冷蔵庫の温度設定を確認するのも大切なポイントの一つです。最近では安価なモデルでも、温度設定ボタンがある冷蔵庫が増えてきました。
そして、そんな温度調節機能付きの冷蔵庫によくあるトラブルの一つに、「気づかないうちに、温度調節ボタンを押してしまっている」というものがあります。
他にも節電設定をしている場合や強さを弱めにしていると、夏で外気の温度が高い場合では十分に冷えないことも考えられます。
定期的に設定温度の設定を確認したり、真夏の間は注意を払うなどの対処が必要です。
食品を詰めすぎていないかを確認する
冷蔵庫の中に食品を詰めすぎていないか、このポイントを確認するのも重要です。
冷蔵庫に食品をすき間なくぎっしり詰め込んでいると冷蔵庫内の冷気の流れが悪くなり、食品の冷却効果が落ちてしまいます。
冷蔵庫を効率的に使うためには、室内の体積を7割程度に食品を入れるのが理想とされていますので、冷蔵庫の庫内は、適度な空きスペースが必要不可欠です。
できるだけ賞味期限切れなどの不要な食品を処分したり、大きい食材から消費していくことが大切になってきます。
冷気がまんべんなく行き渡るようにスペースを作り余裕を持たせることは、節電効果も見込める施策ですので、ぜひ、このポイントも確認されてみて下さい。
あわせて、冷気の吹き出し口の近くに食品を置かないようにすることもオススメします。
霜が冷蔵庫内についていないかを確認する
冷蔵庫の中に霜がついていないか確認することは、冷蔵庫の冷却機能を見る上では大切なポイントになります。
比較的新しい年式の冷蔵庫やグレードの高い冷蔵庫には自動霜取り機能が搭載されていますが、古いタイプの冷蔵庫などの場合、使用者自身で霜取りを定期的に行う必要があります。
冷気の吹き出し口に霜がつきやすくなっていて、霜で吹き出し口をふさいでいる場合は、冷却機能の低下が懸念されるだけではなく、落ちしてしまった冷却機能を補うために、余計な電気を消費してしまっているケースも存在するようです。
主な霜の発生としては、冷蔵庫の開閉時に侵入してくる外の温かい空気だと言われています。そして、霜が前述の冷気の吹き出し口や冷蔵庫内に付いてしまうことで冷気の循環の妨げとなってしまいます。
ですので、自動霜取り機能が無い冷蔵庫に関しては、日頃からドアがしっかりと締まっているか確認したり、頻繁に開け閉めして外の温かい空気を取り込まないように気をつける必要があります。
もし霜が付いてしまっている時は、少量であればヘラなどを使って取ることも出来ますが、大量に付いてしまうと修理が必要になる場合もありますので、こまめにメンテナンスしましょう。
ゴムパッキンが変形していないか確認する
冷蔵庫を長年使用していると、扉にあるゴムパッキンの劣化していることがあります。
その劣化が原因で、扉の周辺の部品やパーツの形状が変形している場合があり、冷蔵庫内を密閉することができていないことがあります。
この場合ですと場合によっては扉の自体の交換が必要になることもありますが、多くは、パッキンの交換で済むケースが多いです。
またパッキンのみの変形で済んでいれば、変形した箇所から余分な空気が入り込むのを防ぐだけで良いので、タオルを40度くらいのお湯につけて絞り、変形部分をあたためることでトラブルが解消されることあります。
自分で新しいパッキンを取り寄せて修理することも可能ですが、重度に変形している場合はメーカーや業者に依頼することをオススメします。
熱いもの・温かいものを冷蔵庫の中に入れていないか確認する
熱い食べ物や温かい食べ物を冷める前に入れてしまうと、冷却に負荷が増し冷蔵庫内の温度上昇に繋がります。温かい食べ物は、しっかりと冷まして粗熱を取り切って冷蔵庫に入れるようにしましょう。
直射日光が当たっていないか確認する
冷蔵庫の設置場所によっては、本来の冷却性能を発揮できない場合があります。
そして、その問題となる設置場所が、直射日光が当たる場所や暖房の風が当たってしまうような場所です。
これらの外的要因で、冷蔵庫自体の温度が上がり内部が冷えにくい状態が出来上がり、冷蔵庫内をスムーズに冷やすことが妨げられていることがあります。
とくに冬場は、エアコンの暖気が直接当たることで冷蔵庫の温度が上がってしまう事もあるので、エアコンの風が直接当たっていないかの確認はおこなうことをオススメします。
ドアを頻繁に開閉していないか確認する
冷蔵庫のドアを頻繁に開け閉めしていたり開けっ放しにしていると庫内の温度が上がってしまい、冷えにくくなるだけでなく、霜の発生を手助けしてしまうことにもなります。
不必要に開けたり閉めたり、長く開けることの無いように気をつけるようにしましょう。
冷蔵庫のまわりに空間があるかどうかを確認する
冷蔵庫の庫内をスムーズに冷却するためには、冷蔵庫のまわりに適度な放熱スペースが必要になります。
隣の食器棚や壁の間に隙間がないと、冷蔵庫を冷やす放熱スペースができず、放熱不良に陥り十分な冷却ができない状態になってしまいます。
冷蔵庫の放熱を妨げないように、冷蔵庫の周辺にはスペースを作るようにしましょう。
異音が聞こえてないかを確認する
冷蔵庫から「ブーン」という異音がしている場合は冷蔵庫のファンやコンプレッサーの故障の可能性があります。
まずはじっと耳をすまし、音がどこから聞こえるか確認してください。
扉をゆっくり開けて、音がしなくなった場合はファンの故障。常時音が鳴っている場合はコンプレッサーの異常の可能性が考えられます。
電気屋さんかメーカーに問い合わせましょう。
冷凍庫は冷えているか確認する
冷凍庫がまったく冷えていない場合、冷却装置自体の故障が疑われます。この場合は自分で修理する事はまず不可能です。
この場合は購入店、もしくはメーカーに問い合わせ、修理を依頼する様にしましょう。
製氷機の状態を確認する
製氷機能が働かない場合は、冷却装置の故障の可能性があります。自分で治すことは出来ないので、購入店かメーカーに問い合わせて修理しましょう。
冷蔵庫の故障の前兆や特徴について
次に、冷蔵庫の故障の兆候や特徴について解説していきます。
冷蔵庫から異音がする場合
冷蔵庫はどんなに静かなタイプでも、少なからず駆動音が発生してしまいます。
しかし、普段聴き慣れない音が出ている場合は注意が必要です。普段聞きなれない音が24時間音がなり続けている場合は、故障の疑いがあります。
冷蔵庫は本来、冷却ファンが回ってもいずれ止まり音は静かになります。一般的にドアを開けた時や、冷蔵庫内がしっかり冷えている状態であれば静かになるものです。
また大きな音がする場合も故障の疑いがあります。
温度を一定に保つためにコンプレッサーがオンとオフを繰り返すので少し音がしますが、寿命が近い冷蔵庫では、音が異常に大きくなる事もあります。
冷えが悪くなった場合や、氷ができない場合
庫内は一定温度に保つように設計されているので、通常であれば食材は均一に冷えますが、故障が近くなると温度管理が正確にできなくなります。
ちゃんと扉が閉まっているのに、冷凍庫に入れていたアイスクリームが溶けている場合や、今まで作れていた氷が一定の時間が経っても出来ない場合は、故障している可能性があります。
冷蔵室や野菜室の食品まで凍ってしまうなど、冷え方にムラがある場合も注意しましょう。
冷蔵庫が熱をもつようになった場合
冷蔵庫の周りが熱くなるのは冷蔵庫内を冷やすために熱を放出しているため、特に問題はありません。
冷蔵庫の側面には庫内を冷却する際に使ったエネルギーを外に逃がすため熱を放出するためのパイプが通っており、ときに50℃以上になることもあります。
しかし高温の状態が長期間続く場合は、冷却機能の不調など異常である可能性があります。
冷蔵庫の周りに十分スペースを設けているのにずっと熱をもったままという場合は、修理もしくは買い替えを検討しても良いかもしれません。
水漏れが発生する場合
冷蔵庫内の水漏れは、冷気が放出される場所にごみが付着して詰まってしまっている事が原因の場合があります。
掃除をすれば解消できることもあり、まずは放出口付近を確認してみましょう。床が漏れている場合は、冷蔵庫の中の水をためておく部分が破損したり劣化している可能性があります。
しかし、ドアを半開きのままにしていたり、頻繁に開け閉めを繰り返すことによって霜が溶けた水が流れただけの場合もあります。
慎重に状況を確認し、購入店やメーカーに相談しましょう。
タッチパネルが反応しない場合
最近の一部の冷蔵庫には、扉前面に冷蔵庫の操作ができるタッチパネルを搭載しています。このタッチパネルが反応しない場合も、故障の可能性が高いです。
自分で修理をすることが難しいので、購入店やメーカーに相談して修理を依頼しましょう。
冷蔵庫が故障してしまう原因と対策について
サイゴン冷蔵庫が故障してしまう主要な原因と対策について解説して終わりにしたいと思います。
電源が入っていない
電源が入っていない場合は以下の問題の可能性があります。
・電源コードが抜けている
・ブレーカーが落ちている
・電気が止まっている
・冷蔵庫の故障
冷蔵庫の扉を開けてライトが付くかどうか確認したり、音を効き冷蔵庫が作動しているかを確認しましょう。
どちらも反応が無い場合は電源が付いていない可能性があります。電源コードや電気が通電しているか確認するようにしましょう。
冷気が循環していない
冷気が循環していない場合は下記の原因が考えられます。
・冷蔵庫に食品を詰め込みすぎている
・扉が空いている
・送風口に霜が付着している
冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎると、空気の流れる隙間が無くなり冷気が循環しません。隙間を作って空気が流れる隙間を作りましょう。
冷蔵庫内の温度が高い
冷蔵庫内の温度が高い場合、下記の内容を確認してみましょう。
・設定温度が高い
・暖かいものを入れている
・外気が暑い
大体の冷蔵庫は設定温度を調整できるようになっています。冷蔵庫内の温度が高いと感じた場合は設定温度を下げてみましょう。
また暖かいものを入れたあとは冷蔵庫内の温度が上がってしまいます。常温で粗熱を取ってから冷蔵庫内に入れるようにしましょう。
さらに冷蔵庫の設置場所も、直射日光や暖房に直接当たらないようにしてください。
冷蔵庫の放熱ができていない
冷蔵庫は放熱を行う事で内部の温度を下げます。冷蔵庫の周囲に荷物を入れていると、放熱を十分に行う事が出来ません。
とくに冷蔵庫の周りに荷物を置いている場合は、放熱の妨げになりますので、冷蔵庫の周りには荷物を置かないようにしましょう。
冷蔵庫が新品
冷蔵庫が新品の場合は冷気が十分に効かない場合があります。
しかし、一日以上効きが悪いことが考えにくいです。新品購入後、二日目以降もエアコンの効きが悪い場合はメーカーに問い合わせてみるといいでしょう。
冷蔵庫が故障している
冷蔵庫が故障している場合、冷気が十分に出ないこともあります。この場合は自分で修理することが困難です。
故障していると思った際はすぐにメーカーや販売店に相談して、修理を依頼するといいでしょう。
冷蔵庫の寿命が近づいている
冷蔵庫の使用期間が長くなっていると故障や不具合を起こす場合があります。
この場合は自分も修理することは難しいです。故障していると思った際はすぐにメーカーや販売店に相談して、修理を依頼するといいでしょう。
まとめ
今回は、冷蔵庫にまつわる故障原因や兆候、特徴などを中心に解説してきました。
正常に動作している間は特に気にかけることも少なく、あって当たり前、動いていて当たり前と思いがちですが、形あるものは必ずいつか壊れます。
気がつけば機能不全、修復不可能といった状態にならないためにも、普段から、いかに効率的に使えるようにするか、予防あるいはそうできる環境を整えることが大切になると思います。
こんな記事も読まれています
関連記事
不要な工具は
ハンズクラフトへ
工具専門で20年
買取価格に自信があります!
大切な工具だからこそ、工具専門店にお任せください。