TW001GRDXとTW007GRDXとTW004GRDXの違いを解説します!
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マキタの40Vmaxシリーズから発売されているインパクトレンチは、「TW001GRDX」「TW007GRDX」「TW004GRDX」の3種類があります。
それぞれスペックが異なるインパクトレンチですが、型番だけでスペックの違いを説明できる人は少ないと思います。
そこで今回は、「TW001GRDX」「TW007GRDX」「TW004GRDX」の3つのインパクトレンチのスペックを比較しながら、それぞれの違いについて解説していきたいと思います。
ぜひ、インパクトレンチ選びの参考にされてみてください。
「TW001GRDX」「TW007GRDX」「TW004GRDX」のスペックの違いについて
まずは「TW001GRDX」「TW007GRDX」「TW004GRDX」のインパクトレンチについて、締め付け能力やトルクといったスペックの比較しながら、違いを解説していきます。
締付け能力(普通/高圧)
それぞれの締付け能力は、下記の表にまとめました。
締付け能力は単純に、どのボルトを締め付けられるのか表しています。
上図のように、実際に締め付けたいボルトで選ぶと作業時のミスがありません。ただし図の範囲より下になってしまうと、ボルトを締めすぎてしまう恐れがあります。
逆に範囲を超えてしまうとモーターへの負荷が大きくなってしまい、本体が壊れてしまう危険性も高いです。
必ず適切な範囲で締付け能力を選ぶようにしましょう。
最大締付けトルク
最大締付けトルクは、下記の図にまとめました。
最大締付けトルクはほぼ締付け能力と比例します。より大きなサイズのボルトを扱う際、必然的にトルク(つまり回転方向のパワー)が必要です。
とはいえトルクは、ボルトの緩め作業で重要な役割を果たします。
例えばボルトが一見きれいに見えても、長期間そのままになっている場合は固着している可能性が高いです。錆びついたボルトになると、場合によっては2倍以上のトルクが必要になることも。
そのためトルクを選ぶ際は、緩め作業を見越した上で選択することをおすすめします。
ドライブ角
ドライブ角は各項目を下記にまとめました。
ドライブ角は差込角とも呼ばれ、ソケットレンチやボックスレンチにある四角い穴を指します。
差込角は全部で8種類です。
- 4分の1インチ(6.3ミリ)
- 8分の3インチ(9.5ミリ)
- 2分の1インチ(12.7ミリ)
- 4分の3インチ(19ミリ)
- 1インチ(25.4ミリ)
- 1と2分の1インチ(38.1ミリ)
- 2と2分の1インチ(63.5ミリ)
- 3と2分の1インチ(88.9ミリ)
四角を英語でスクエアと呼ぶため、Squareから取って6.3sq、9.5sqと表記することもあります。
TW007GRDXとTW004GRDXは同じドライブ角が使われ、TW001GRDXだけワンサイズ上のものが使われている状態です。
重量(バッテリー装着時)
重量は下記の表を参考にしてください。
基本的にシリーズの中では、重量が上がるほどパワーも上がる傾向です。
ただし取り回しもしづらくなるため、パワーがある機種ほど小回りが効きにくくなります。一番重量の軽いTW004GRDXは取り回しもしやすく、コンパクトで扱いやすいです。
サイズ(全長)の違い
それぞれの機種によるサイズの違いは、下記のとおりです。
全体的に高さはあまり変わらないものの、長さがモデルによって大きく違います。
とくにTW001GRDXとTW004GRDXでは、長さがかなり違うでしょう。
TW004GRDXになるとほぼマキタの18V機と変わらないサイズ感で、非常にコンパクトかつ取り回しのしやすいサイズなのがわかります。
TW001GRDX TW007GRDX TW004GRDXの搭載機能に違いはあるのか?
40Vmaxシリーズの3機種は、搭載機能で大きな違いはありません。
それぞれの機種に搭載された機能はおもに下記の6つです。
- 正逆転オートストップモード
- スイッチ全速モード
- 打撃力4段切替
いずれも作業を効率化する上で、非常に役立つ機能となっています。
細かい機能で言えば、バッテリーの残容量で回転数が異ならない「定回転制御」を採用。
ほかにもスイッチ全速モードといった機能が搭載されています。利用する上で、大きな差になるような機能の違いはありません。
TW001GRDX TW007GRDX TW004GRDX それぞれの利用シーンについて
では実際にどんな作業で機種を使い分けたら良いのでしょうか。それぞれの利用シーンについて解説していきます。
どんな作業で「TW001GRDX」が必要となるのか?
TW001GRDXは、クラス最高のトルクを実現しています。そのためより力強いパワーを求めるときに、利用すると良いでしょう。
もちろんほかの作業でも使用できますが、トルクが強すぎるので締付け過ぎてしまう場合もあります。
例えばトラックのタイヤ交換でも使えますし、エアーインパクトで締めてあるナットも規定トルク内なら問題ありません。
ただ闇雲にTW001GRDXを導入しなくても、エアーが導入されている設備でしたらそちらを利用したほうが良いでしょう。
また軽作業であれば、より軽いモデルを選んだほうが負担は少ないです。
どんな作業で「TW007GRDX」が必要となるのか?
TW007GRDXは、クラスの中でも中間に位置するモデルです。最上位のTW001GRDXでは大きすぎるとき、かといって最低モデルのTW004GRDXでは物足りないときに最適と言えます。
タイヤ交換でも、軽自動車や普通車でも十分緩められるトルクです。(締め作業に関しては安全のため、トルクレンチの使用をおすすめします)
ただTW007GRDXは幅広く作業に利用できるトルクと、取り回しのしやすさが魅力です。
全般的にボルトやナットを回す際に活用できるでしょう。
どんな作業でTW004GRDX が必要となるのか?
TW004GRDXはクラス中、もっとも小型で軽いインパクトレンチです。三機種の中でも非常に持ち歩きもしやすく、取り回しがしやすくなっています。
ひとつ上のTW007GRDXと比べても、あまり使用上で大きなパワー不足を感じることは少ないでしょう。
ただし作業スピードに違いが出てくるため、TW004GRDXを使っていて物足りない方はTW007GRDXを検討したほうが良いです。
価格もTW004GRDXがもっとも安価なので、あまりパワーを使わない場面で導入を検討してみてください。
全体的にボルトやナットの締め・緩め作業に適しています。
まとめ
今回は、マキタの40Vmaxシリーズから発売されたインパクトレンチ「TW001GRDX」「TW007GRDX」「TW004GRDX」の3つ違いについて解説してきました。
電動工具については、この他にも知っておきたいことがたくさあります。ぜひ、関連記事も読んで、参考にされてみてください。
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