電動カンナとは?購入する際の選び方や注意点について解説します
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皆さんは電動カンナという工具をご存知でしょうか。
「大工さんが使用しているカンナの電動工具版」ということは、なんとなく想像できると思いますが、具体的にどんな工具なのか理解している方は少ないと思います。
ということで今回は、電動カンナについて購入する際の選び方や注意点などを中心に解説していきます。
電動カンナとは?どんな作業で必要なのか?
電動カンナとは鉋(かんな)という古来より使われている木工用工具を電動工具にしたものです。
鉋は長方形の木製の台に刃を取り付けた工具で、材木の表面を加工する目的に使います。日本の大工仕事においては鉋の使い方で技術の高さを計る事ができ、達人であれば0.003mmの薄さで削ることができます。
逆に素人では安定した厚みで木材を削ることができないため、加工が難しいという難点があります。ですが電動カンナを使えば作業効率が非常に高く、鉋では丸一日かかる仕事でも数分行う事が可能です。
電動カンナは従来の鉋のように技術力を高める必要もなく、誰にでも簡単に使えることが特徴と言えるでしょう。
電動カンナの種類と使い分けについて
電動カンナは大きく2種類に分けることができます。
一つは電気カンナ。
電動カンナというと、まずイメージされるのはこちらでしょう。従来の鉋のように軽量で持ち運びが可能なタイプです。木材の表面を非常にスピーディに削り取ることが出来ます。
電気カンナは鉋と違い、手前から奥に向かって削るのが特徴です。回転ドラムに取り付けた刃を高速に回転させて、木材の表面を削ります。充電式のタイプや有線式のタイプがあり、用途によって使い分けることが可能です。
もう一つは自動カンナです。鉋とは大きく異なり、大型の据え置きタイプのものになります。サイズが大型ですので幅のある木材の表面を一気に削ることができるのです。
最大30cm前後の幅の木材を、約3mmの深さで削ること出来ます。毎分7mのスピードで木材を加工する事ができるので、大量の木材を加工する時にはとても便利です。
電動カンナの選び方と注意点について
続いて、電動かんなの選び方と知っておきたい注意点について解説していきます。
電源方式で選ぶ場合の選び方と注意点について
①コンセント式
コンセント式のメリットは、コスパが良い事です。充電バッテリー式であれば充電池や充電器等のコストがかかるため、コンセント式に比べると費用が高くなります。
そのため充電バッテリー式の製品と比べると費用が抑えられるので、コンセント式はコスパが良いと言えるでしょう。なるべく費用を抑えたい方はコンセント式を選べば間違いはないでしょう。
デメリットは取り回しが不便ということです。コンセント式は有線でコンセントに繋がなければいけないので、コンセントが近くになければ使用できません。
狭い場所ではうまく使えず、線があるため使いづらい場合もあります。用途によって選ぶことをおすすめします。
②充電バッテリー式
充電バッテリー式のメリットは取り回しが便利という事です。コンセント式のようにコンセントがない場所でも使用する事ができます。
使用場所が限られませんので屋外屋内問わずに使用することが可能です。最近の製品はコンセント式と変わらないパワーを扱えるので、充電バッテリー式でも高いパフォーマンスを発揮できます。
デメリットは価格が高いということです。充電池の費用は高いため、充電バッテリー式の製品の価格は必然的に高くなります。
取り回しが良くどこでも使いたい場合は充電バッテリー式はおすすめできますが、コンセントを使える環境ならコンセント式がおすすめといえるでしょう。
切削幅と重量、どちらで選ぶべきか?それぞれのメリット・デメリットについて
大型の電気カンナではなくても、電動カンナは製品ごとに切削幅を選択する事ができます。
一般的な電動カンナは切削幅は82mm程度ですが、大きいものだと312mm程の物もあるのです。切削幅が大きいほうが便利ですが、製品のサイズも大きくなってしまいます。
312mmの切削幅の製品では82mmの切削幅の物の約4倍の大きさです。重量も重く、取り回しも困難になってしまいます。
切削幅がどうしても必要でない限りは、一般的なモデルを選ぶ方が使い勝手は良いでしょう。
替刃式と研磨式、どちらで選ぶべきか?それぞれのメリット・デメリットについて
①研磨式
電動カンナの刃も、昔ながらの鉋のように研磨式のものがあります。
研磨式のものであれば、手入れがきちんとできる方であればお好みの切れ味でセッティングすることが可能です。メリットとしては切れ味を調整する事が出来るという点でしょう。
他にも刃を長く使用する事ができるので替刃の費用を抑えることができます。コスパを優先させたい方にはおすすめでしょう。
デメリットはメンテナンスを定期的に行わなければいけないという点です。メンテナンスをしないと切れ味が損なわれ、切削がうまくいきません。
手間がかかるので、マメじゃない方にはお勧めできません。
②替刃式
替刃式のメリットはメンテナンス不要という点です。
刃の切れ味が落ちてきたら新しい替刃に変えることで切れ味が元に戻ります。デメリットは替刃の費用がかかるという事です。
研磨できないので長く使用する事ができません。コスパよりもすぐに切れ味が良くなるので、メンテナンスが面倒に感じる方には替刃がおすすめでしょう。
主要な国内メーカーの一覧と特徴について
最後に電動かんなを販売している主要な国内メーカーの一覧と特徴についてまとめてみました。
マキタ
日本は愛知県の会社で、電動工具メーカーでは最大手、東証一部上場企業のマキタ。国内シェアは60%を超え、海外での売り上げもトップクラスで世界でのシェア25%を誇るメーカーです。
アフターサービスが充実していて、日本国内であれば数日で修理ができるという特徴があります。またマキタは日本で初めて電動カンナを製造したメーカーです。
デザインもグリーンが特徴的で、おしゃれなものが多く再注目されています。電動カンナ選びで困ったら、とりあえずマキタを選べば間違いはないでしょう。
HiKOKI
HiKOKIは日立工機のノウハウを引き継いだ電動工具メーカーで、電動工具のラインナップは豊富に展開されています。
マルチボルトバッテリーという電圧の違う製品でも使用することができる互換性のあるバッテリーを開発したことで一躍有名となりました。
電動工具はマキタの次に人気で、コスパが良いのが特徴。ひとつめのカンナを購入しようという方で「マキタでは少し高いしなあ…」と思われるならHiKOKIで購入してみてはいかがでしょうか。
品質も間違いないので、おすすめのメーカーのひとつです。
RYOBI
RYOBIは岡山のダイカストメーカーです。現在は京セラインダストリアルツールズに継承され、電動工具事業も引き継がれています。
電動工具や釣具などにも力を入れています。自動車のダイカストが主力製品ですが、RYOBIの電動工具はプロにも人気な製品です。
今後は京セラブランドの工具も随時登場する予定。プロ志向の製品が多いのが特徴です。
高儀
高儀はEARTHMANというブランドを展開するメーカーです。
慶応二年に創業された老舗となります。製品ラインナップも多く、プロ向けの物から家庭用DIY向けの製品も存在します。
家庭用の製品とはいえ機能性が高く、ネット通販では人気のブランドです。コスパが良い製品が欲しい方にはもってこいのブランドといえるでしょう。
パオック
パオックは新潟県三条市の会社で、DIY向けの製品を販売しています。
電動工具だけでなく、エアツールや掃除機なども販売しており、DIYで必要な工具はすべて揃えることが可能です。大きな会社ではありませんが、こだわりの製品を展開しているので、ネットでの評判は非常に高いです。
まとめ
今回は、電動カンナについて種類や購入する際の選び方、注意点などについて解説してきました。
この他にも、知っておきたい工具の知識について解説した記事がありますので、ぜひ、その他の記事も参考にされてみて下さい。
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