充電式丸ノコ(125mm 165mm)の選び方や違い、切り込み深さについて解説します
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皆さんは充電式丸ノコを選ぶ際、「125mm」や「165mm」などの切込み深さの違いや電源方式の違いなど、その種類の多さに、『どれを選べば良いの?』っとお困りではありませんか?
充電式丸ノコはその種類の多さから、初めてDIYに挑戦する方からすると、その選び方が難しいと感じる方も多いようです。
ということで今回は、充電式丸ノコの選び方について解説していこうと思います。
一般的な丸ノコの選び方について
一般的な選び方としては、まず、「どのような作業をするか」を考え、その作業内容をもとに最適な丸ノコを選ぶことが多いです。
まずはDIY用途での使用が多い、木工用について解説していきます。
木工用の丸ノコは、材料をまっすぐ素早くカットするのに向いている特徴があります。同じ木工用のツールである、ジグソーやセーバーソーを使うよりもキレイに切断できるため、慣れると作業効率が違います。
そして、丸ノコには「固定タイプ」と「手持ちタイプ」の2種類の違いがあり、固定タイプは精密なカットが行えるものの、持ち運びがしづらく、手持ちタイプは、ある程度の自由度が利きますが、正確なカットをするには少しコツという違いがあります。
その他にも電源方式の違いとして、充電式とAC電源式(コード式)があり、「電源を確保できる場所か?」という視点も大切になってきます。
ですがこの点については、最近のバッテリー技術は進歩がめざましく、ほとんどの場合で充電式を選べば苦労はしません。
電源方式でどちらにすれば良いか悩んだ場合は、まずは充電式の丸ノコを選ぶと良いと思います。
そして丸ノコは、チップソーという回転刃を扱います。このチップソーによって、作業できる材料が決まってしまう点に注意が必要です。
125mmや165mmの切込み深さ違いや選び方について
丸ノコに取り付けるチップソー(回転刃)は、一般的に165mmと125mmが一般的です。
この丸ノコの外径によって、切り込む際の深さも変わってきます。下記に一例をまとめましたので、参考にしてください。
- マキタ KS5200FX(125mmAC電源式):切込み深さ36.5mm
- HiKOKI C3605DA(XP)(125mm充電式):切込み深さ47mm
- ボッシュ GKS18V-57H(165mm充電式):切込み深さ57mm
- マキタ HS6303(165mmAC電源式):切込み深さ66mm
上記のように、各メーカーや電源方式によって切込み深さに違いがでてきます。
切込み深さで選べば、どんな材料も自在にカットできるでしょう。しかし、同時に深く切り込めるものはチップソーが大きくなります。
そのため、本体も大きく、価格や消耗品類も高くなってしまいます。もっとも効率が良いのは、自身の作業できる範囲に応じた丸ノコを選ぶことです。
単純に外径が大きいものを選ぶのではなく、どんな材料をどれだけカットするのか念頭に置いたほうが良いでしょう。
125mmの丸ノコと165mmの切込み深さの違いで何が変わるのか?
切り込み深さで変わるのは、切断できる材料の大きさです。125mmよりも165mmの方が刃が大きいので、125mmの丸ノコ刃より、深く切り込むことができ、より大きな木材の切断が可能になります。
125mmの丸ノコと165mmの丸ノコはどっちがおすすめ?
125mmの丸ノコと165mmの丸ノコの違いで、どちらがおすすめかは一概には言えません。
165mmの丸ノコは切り込む深さが深く、厚みのあるものでも切断する事が可能になります。ですが製品の価格や回転刃の価格が高いのがデメリットです。
一方、125mmの丸ノコは、製品の価格も回転刃の価格も安いため、維持費が安いという利点がありますが切断できる木材の大きさの幅が狭まります。125mmの切り込み深さでも十分使用出来る場合は、初期費用やランニングコスト面から、人によってはオススメだと感じます。
とはいっても、これだけだと解説としては不十分だと思いますので、それぞれの切り込み深さがおすすめな人の特徴についても触れていきたいと思います。
125mmの丸ノコがオススメな人
125mmの丸ノコをおすすめしたい人は、コスパを重視したい人です。製品の価格、回転刃の価格を抑えれるため、コストを減らすことができます。
とくに丸ノコを頻繁に利用する方は、定期的に回転刃を交換する必要がありますので、あまり厚みのある木材を切断する必要がない場合は、125mmの丸ノコをオススメします。
回転刃の価格も165mmの丸ノコに比べて安価ですので、長期的に見るとかなりの金額を節約出来ます。
また125mmの丸ノコは女性や初心者にもおすすめです。
製品自体の大きさや重さが165mmの丸ノコよりも一回りほど小さく、力に自身が無い方や丸ノコの扱いに不慣慣れな方にもおすすめしたいサイズだと感じます。
丸ノコは使い方を誤れば大けがに繋がりますので、扱いやすさは、もっとも重重要視したいポイントだといえます。
165mmの丸ノコがオススメな人
165mmの丸ノコをオススメしたい人は切り込む深さを重視したい人です。
切り込み深さとは素材の厚みのことだと覚えてもらって大丈夫だと思います。このミリ数が大きい丸ノコほど、より厚い木材を切断できます。
ですので、165mmの丸ノコが必要な方としては、125mmの丸ノコでも切断できないような厚みの木材を切断する必要がある場合に限られます。
165mmの回転刃は125mmの丸ノコと比べると高くなってしまいますが、買えばの価格もそこまで高額なわけではないので、選択肢を広げたいとお考えの方にもオススメです。
また、125mmの丸ノコではパワー不足だと感じやすい「厚みのある木材」や「硬い木材」の切断に悩みたくない場合も165mmの丸ノコの方がパワーがあるとされていますので、オススメだと思います。
パワー不足を感じること無くスムーズに切断作業を行う事ができるということは、切断時のブレに強く、キックバック現象が発生するリスクを抑えることができます。
125mmの丸ノコが必要になる作業や利用シーンについて
125mmの丸ノコの必要な場面としては、柔らかい木材の切断や厚みが小さい木材の切断作業などが挙げられます。
また長時間使用する際などにも非常に利用されます。
というのも、電動工具の中でも丸ノコは重い部類に入り、また使用時の振動も強い方ですので、身体への負担が大きい工具だったりします。
そこでよく使われるのが、この125mmの丸ノコです。とくに少しでも身体的な負担を減らしたい場合で、硬い木材や厚みの小さい木材の切断作業の場合によく使用されます。
疲れにくさは安全性にも関わってくる要素ですので、非常に重要です。
165mmの丸ノコが必要になる作業や利用シーンについて
165mmの丸ノコが必要になる作業は、硬い木材を切断する時や厚みのある木材の切断作業です。
165mmの丸ノコは125mmの丸ノコよりもパワーが強く、硬い木材の切断作業で活躍します。125mmの丸ノコだとブレてしまったり、そもそも切断ができないなど問題に直面してしまう木材の切断作業で輝く丸ノコだと感じます。
切断する材料の違いによって選び方は変わるのか?
丸ノコといえば、木工用を選ぶ方が多いです。しかし材料によって、下記のような種類があります。
- 木工用:木材が中心
- 石膏ボード・サイディング用:防塵丸ノコ
- 鉄筋や金属類用:チップソーカッター
木工用は木材を切断するのに特化しており、チップソーがのこぎりと同じ形状をしています。このチップソーの刃が多いと切断面は綺麗に仕上がりますが、同時に負荷も大きくなるので注意が必要です。
石膏ボード・サイディング用は、細かい粉じんが出る材料を切断する際に役立ちます。
メーカーにより、防塵丸ノコ・集じん丸ノコと言われることも。通常の木工用を使っても問題はありませんが、かなり大量の粉じんが出てしまう場合もあります。
また、鉄筋や金属類用の丸ノコは、チップソーカッターや金工カッターと呼ばれるものです。
金属の切断で使われるディスクグラインダーと違い、火花が出にくく安全で迅速なカットができます。
このように作業する材料で選び方が変わるため、事前に知識を押さえておく必要があるでしょう。
電源方式による違いと、それぞれのメリット・デメリット
電源方式はバッテリーを使用する充電式と、コンセントを使用するAC電源式があります。
- 充電式のメリット:取り回しがしやすい、ラインナップが豊富
- AC電源式のメリット:充電切れの心配がなく、安くてパワーがある
- 充電式のデメリット:やや高価。充電切れの心配がある
- AC電源式のデメリット:コードを引っ掛けて事故につながる恐れがある
充電式の場合、コードによる制限や煩わしさがありません。どこにでも持ち運べて、非常に利用がしやすいです。
以前まではバッテリー技術が伴っておらず、どうしても電源が確保できないような場所で利用されるものでした。現在ではAC電源式に負けないほど、出力が上がっています。持続時間も一般的な作業では問題なく、バッテリーも手に入りやすいので稼働時間は問題になりません。
一方、AC電源式は充電をする手間がありません。バッテリーの残量を気にすることなく、使い続けることもできますので、長時間の使用に向いています。
また費用対効果が大きい面も無視できません。充電式はどうしても安いものを選ぶと、パワーが少ない傾向です。
しかしAC電源式の場合、同じ価格帯で比較すると、充電式よりもハイパワーな丸ノコが手に入ります。電源が確保できる屋内であちこち取り回す必要がなければ、AC電源式はメリットが大きいです。
手持ちと固定式の違いや使い分けについて
一般的に丸ノコは、持ち歩いて手で動かしながらカットする手持ち式が多く使われています。
しかし固定式という丸ノコもあり、正確なカットを目指すなら間違いなく固定式のほうが扱いやすいです。
刃を固定させるため、キックバックといった事故の危険性も手持ち式より少なくなります。(完全にキックバックが起こらないわけではありません)
ただし意外と大きな材料をカットするのは難しいです。刃が固定しているので可動範囲が狭く、カットできる材料が大きいと範囲外になってしまいます。
その点、手持ち式の場合は持ち運びながら自在にカットできるのが魅力です。技術が伴えば正確なカットができて、使う場所を選びません。
固定式のように使う場所が限られないので、多くの職人さんが現場へ持ち運ぶ相棒として活用しています。
ただし初心者向けとは言えないでしょう。正確なカットにはある程度の技術と慣れが必要であり、DIYレベルでは熟練に時間がかかりすぎます。
固定式と比べて手持ち式は導入費用も安いので、多くの初心者が選びやすいのも難点です。
初心者の方であれば、予算が許すなら併用、もしくは固定式から始めるとクオリティの高い加工が行えます。
オススメのメーカーの一覧と特徴について
実際に丸ノコを選ぼうと思った際、おすすめのメーカーから選びたい場合もありますよね。
国内のメーカーや海外メーカーでもそれぞれ特徴があり、選ぶ上でも重要な項目となります。
詳しく紹介していきますので、ぜひ選ぶ際の参考にしてください。
国内メーカーの一覧と特徴
国内メーカーは、下記の4メーカーが主流です。
- マキタ
- HiKOKI(旧日立工機)
- リョービ
- パナソニック
マキタとHiKOKIは日本トップクラスの企業で、マキタがシェアNo.1を誇っています。追従する形でHiKOKIがNo.2をキープしているものの、ほぼ技術や性能面では引けを取りません。
またマキタはアフターサポートに力を入れており、修理3日体制という強固なサービスを貫いています。
対してHiKOKIは独自技術の盛り込みが多く、スペックシートでは見えないようなパワーを発揮することも多いです。
リョービは比較的安価で、DIYを始める方ならリョービの製品を検討したこともあるほどでしょう。
もちろん品質も高く、DIY用からプロ用まで幅広いラインナップが魅力です。
パナソニックは少し入手しづらいメーカーとなっています。しかし業者や職人さん向けのルートで勢力を伸ばしてきたため、品質は随一です。
一般的には目立って使用されていなくとも、プロの職人さんなら持っている方は多いでしょう。
海外メーカーの一覧と特徴
海外製の丸ノコで手に入りやすいメーカーは、下記の2つです。
- ブラックアンドデッカー
- ボッシュ
ブラックアンドデッカーは、赤とオレンジのボディカラーが印象的です。
実はアポロ15号が月面に着陸した際、ブラックアンドデッカーのドリルが使われました。知名度は世界的に高いです。
もちろん品質も高く、世界的にブラックアンドデッカーの製品は使われています。
ただし日本では手に入る丸ノコが1種類しかありません。(海外版のサイトでは6種類の記載あり)
ボッシュは幅広い世界で多くのシェアを持つトップカンパニーです。日本でもボッシュ製品の電動工具は手に入りやすく、カー用品で知っている方も多いでしょう。
ドイツらしい質実剛健な製品が多いため、製品の安全性や質も信頼できるもの。まさに世界レベルの丸ノコを販売しています。
メーカーで選ぶ際の注意点
機能やスペックを絞り込み、購入したいメーカーが決まったら少し注意点があります。
実はほとんどのメーカーで、バッテリーを使い回せるという仕様を適用しているところが多いです。
例えば丸ノコだけではなく、カットした材料を打ち付けるためにインパクトドライバーの購入を検討したとします。
その場合、同じバッテリーを共通で使えるなら、新たにバッテリーを買い足す必要はありません。今後、電動工具を増やしていくなら出費も抑えられます。
もしAC電源式の丸ノコを購入し、ほかのメーカーを選ぶのであれば問題はありません。最初は試しにとAC電源式の丸ノコを購入して、次はバッテリー式も試してみようと思う考え方でも良いでしょう。
充電式を購入する場合、同じバッテリーを使い回せるメーカーなら後々の展開がしやすいです。
メーカーによっては異なる電圧でも併用できたり、できなかったりします。事前に注意しながら選ぶと、今後のDIYが非常に捗るでしょう。
まとめ
今回は、充電式丸ノコの選び方についてご紹介してきました。
充電式丸ノコは、作業内容によって正しい「切込み深さ」や「電源方式」などを選ぶ必要があります。種類の多さに戸惑うかと思いますが、ぜひ、皆さんの用途にあった丸ノコを選んでみてください。
また、電動工具を購入する前に知っておきたい知識はまだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。
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