フィニッシュネイラーの選び方、分かりやすくご紹介します。
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皆さんはフィニッシュネイラーの選び方について、迷われているのではないでしょうか。
「タッカー」「ピンタッカー」「ブラッドネイラ」など用途が似た工具が多く、その違いについてきちんと理解しようと調べても、もっと分からなくなった。
なんて方もいらっしゃるかもしれません。
ということで今回は、フィニッシュネイラーの選び方についてご紹介したいと思います。
ぜひ、工具選びの参考にされてみて下さい。
まず、フィニッシュネイラーについてお話します
フィニッシュネイラーとは、仕上げ釘を木材などに打ち込みや巾木(はばき)、面木(めんぎ)を固定するための釘打ち工具です。先端部を部材に押し当ててトリガーを引くと作動し、きちんと押し当てないと安全のため作動できないようになっています。
似た工具では「タッカー」「ピンタッカー」「ブラッドネイラ」がありますが、使用する釘が違います。釘を購入する際は、使用する釘がどのタイプのものに該当するのか確認してからご購入されて下さい。
また後述しますが、フィニッシュネイラーに使用される「仕上げ釘」や「超仕上げ釘」は保持力と目立ちにくさのバランスが良く、主に化粧材や廻り縁などの内装工事の場面でよく使用されます。
ちなみにフィニッシュネイラーという呼び名はマックスの商品名で、他のメーカーでは「仕上釘打」「仕上釘打機」「面木釘打」などと呼ばれていますので、このあたりの違いも覚えておくと役に立つかもしれません。
フィニッシュネイラーで使用する釘について
フィニッシュネイラーに使用される釘は「仕上げ釘」と呼ばれる頭径1.9mm・軸径1.26mmの釘と、「超仕上げ釘」と呼ばれる頭径1.4mm・軸径1.26mmの釘の2種類です。
仕上げ釘は、ピンタッカーで使用されるピン釘よりも目立ちやすいが保持力があり、タッカーで使用されるステープルよりも保持力が弱いが目立ちにくいという両方の中間にあたる性能が特徴です。
超仕上げ釘は、仕上げ釘よりもさらに細くした釘で、仕上げ釘とピン釘の中間くらいに位置する性能をもっています。
まとめると、
・保持力:ステープル>仕上げ釘>超仕上げ釘>ピン釘
・目立ちづらさ:ピン釘>超仕上げ釘>仕上げ釘>ステープル
となります。
使用される用途として、化粧材・廻り縁・巾木などの内装工事に用いられることが多いです。
似た用途で使用されるピン釘は、頭径と軸径がほぼ同一の真っ直ぐな形のため接着剤を併用しなければいけませんが、仕上げ釘は接着剤を付けずとも十分な保持力があるといった違いがあります。
反面、ピン釘よりも目立ちやすく、カラーバリエーションが豊富なことを活かして、使用する部材と同系色の釘を使用することが前提にあります。
また、本来の用途以外にも、通常の釘では太すぎて目立ったり割れてしまったりする薄い部材にも使用されるため、他の釘よりも汎用性の面で優れているのも特徴です。そのため、仕上げ用途以外でも多く注文するのが一般的です。
フィニッシュネイラーの充電式とエアー式、どう違うのか?
フィニッシュネイラーには充電式とエアー式があり、エアー式はさらに高圧機と常圧機の2種類が存在します。
以前はエアー式が主流でしたが、近年の技術の進歩により充電式でもエアー式とほぼ同等の性能が出せるため、現在はより手軽な充電式の方がメジャーです。
とはいえ、確かにやや充電式の方が主流ですが、エアー式にもメリットがあり、まだまだ現役です。それぞれのメリット・デメリットを解説していきますので、環境や状況にあった形式を選択しましょう。
充電式のメリット・デメリットについて
充電式のメリットはコードレスになったことで取り回しが良くなったことです。
別途でコンプレッサーを用意する必要がないため、価格や保管においてもエアー式より優秀です。また、近年はバッテリー性能や電動工具そのものの能力が向上しているため、エアー式とほぼ遜色ないほどのパワーを持ち合わせています。
もともとはマックスの独壇場でしたが、現在はHiKOKIやマキタも充電式に参戦したきたため、メーカーの好みや使い心地で選べるようになりました。
特に、マキタは40Vmaxによるハイパワーが、HiKOKIは36Vマルチボルトによる汎用性とそれぞれ固有のメリットがあり、マックスの豊富なラインナップによる強さも合わせて、主要3メーカーはどれも甲乙付けがたい魅力があります。
デメリットは、総合性能は高いものの、それでもまだエアー式の方がややパワーがあることとバッテリーの重さ故の手首への負担です。
特に内装工事の内容によっては長時間使用することも考慮すると、場合によっては軽いエアー式の方が適切な場合もあります。
エアー式のメリット・デメリットについて
エアー式のメリットはバッテリーがない故に非常に軽いことです。
充電式と比べて半分程度の重量しかなく、長時間使用しても手首への負担がほとんどありません。また、充電式も高性能になってきたとはいえ、パワーはまだエアー式の方が大きいです。
デメリットは、「バッテリーの代わりにコンプレッサーが必要なこと」とそれを繋ぐための「エアホースの存在からくる取り回しの悪さ」が挙げられます。
コンプレッサーは常圧・高圧で別々のコンプレッサーが必要なため、両方揃えるとなると価格も高くなる上、持ち運ぶとなるとどうしても嵩張ってしまいます。
使用する際はエアホースを取り付け、常にホースの位置に気を使わなければいけないため、お世辞にも取り回しが良いとは言えず、特に狭い場所では使用できないこともあります。
フィニッシュネイラーのエアー式の常圧と高圧の違い
エアー式の常圧と高圧の違いですが、まず使用できるコンプレッサーが違います。
高圧機は1.2~2.3MPaで使用され、常圧機は0.39~0.83MPaで使用されます。高圧機のコンプレッサーを所持している場合は変圧器を用いることで常圧機にも使用できます。
性能面に関しては、高圧機の方が打ちやすいという人もいれば、常圧機でも全然打てるという人もいます。ですが、基本的な性能は両者ともに変わらないと言われています。
ただし、全体的に高圧機の方が常圧機よりもグリップがピストンに近い使用感の製品が多く、その分重心の位置や体勢がわずかに変わることで、結果的に高圧機の方が打ちやすくなることがあります。
フィニッシュネイラーを買うなら、このメーカーがオススメ
フィニッシュネイラーは、名称こそ違えど「マックス」「マキタ」「HiKOKI」から発売されています。
ここでは、各メーカーごとの特徴を踏まえながらそれぞれのオススメポイントを解説していきます。ただし、電動においてはバッテリーが使いまわせる関係から、自分が所持している電動工具のメーカーの製品を選ぶのが基本です。
国内メーカーの一覧と特徴について
最後に、フィニッシュネイラーを販売している代表的な国内メーカーについてご紹介します。それぞれメーカーごとに特徴がありますので、ぜひ、フィニッシュネイラー選びの参考にされてみて下さい。
マックス
マックスはフィニッシュネイラーを商品名にしている会社です。
エア工具の数は国内最大手とも言われているほど豊富で、当然エア式のフィニッシュネイラーも多く発売しています。一方で、充電式も一時期はマックスの独壇場だったこともあり豊富なラインナップ。様々な機種から最適な工具を選びたい人におすすめです。
現在のラインナップは、高圧機が1機、常圧機が4機、18V電動機が2機です(廃番を除く)。
マキタ
マキタはとにかく工具ならおまかせとも言えるほど、多種多様な工具を販売しています。先ほど解説した通り、マキタではフィニッシュネイラーとは呼ばずに「仕上げ釘打」という名称で販売されています。
マキタの仕上げ釘打はなんといっても電動機が優秀なのが特徴。
マキタの電動仕上げ釘打は6アンペアの製品もあり、1充電あたりの作業量が他のメーカーに比べて多い傾向があります。40Vmax製品は、エア式とも張り合えるパワーを持ち合わせているのも嬉しい点。
その他にも、電動工具に力を入れているマキタならではのメリットとしてバッテリーを使いまわせる製品が多いことにも注目。
マキタユーザーはもちろん、電動工具デビューしたい人にもおすすめです。特に、今はまだラインナップが少ないですが、今後は40Vmaxがマキタの主軸になる可能性も十分考えられます。
現在のラインナップは、常圧機が1機、40Vmax電動機が1機、18V電動機が1機です(廃番を除く)。
HiKOKI(旧 日立工機)
HiKOKIはマルチボルトを主軸にしているメーカーです。HiKOKIでもフィニッシュネイラーではなく、仕上釘打機という名称で販売されています。
特徴はやはり、マルチボルトによるバッテリーの対応幅の広さを活かしたバッテリーの使い回しです。
36Vマルチボルトは18V対応機とのバッテリーの使いまわしができるため、他のHiKOKIの電動工具を所持している人はまずHiKOKIを選んでおけば間違いありません。
現在のラインナップは、高圧機が1機、常圧機が1機、36Vマルチボルト電動機が1機です(廃番を除く)。
まとめ
今回はフィニッシュネイラーの選び方についてご紹介してきました。
電動工具を購入する前に知っておきたい知識は、まだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。
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