TD001GRDXとTD171DRGXの違いについて徹底解説
目次
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マキタは2018年に新型のインパクトドライバー「TD171DRGX」を販売しました。当時マキタのラインアップ内では最強クラスと言われるほどで、現在も非常に人気のある機種となっています。
そして、HiKOKIが36V マルチボルトシリーズを発売した後、その対抗機種としてマキタは40Vmaxシリーズとして「TD001GRDX」を販売しました。
TD171DRGX とTD001GRDX 、両機種とも非常にスペックが高く、人気も高い機種ですので、どちらを購入しようか迷われている方も多いのではないでしょうか。
ということで今回は、「TD171DRGX とTD001GRDX」の両機種を比較してみましたので、ぜひ購入の参考にしてみて下さい。
TD001GRDXとTD171DRGX のスペックの違いは?
まずは、TD171DRGX とTD001GRDXのスペック面での違いをみていきましょう。
TD171DRGX とTD001GRDX の全長の違いは?(ヘッドの比較)
まずはTD171DRGX とTD001GRDX の全長の違いをみていきます。両機種を比較してみると、下記のようになりました。
- TD171DRGX 全長116mm
- TD001GRDX 全長120mm
全長だけ見ると40VmaxのTD001GRDXは、少しだけTD171DRGXより大きくなっています。
またヘッドを比較してみると、TD001GRDXは高出力化に伴って冷却用の穴(ファン)がTD171DRGXより少し大きい作りとなっています。
両機種の差は4mmとなっています。ヘッドの長さだけで見るとTD171DRGXの方がコンパクトな作りでした。
TD171DRGX とTD001GRDX の重量の違いは?(重量の比較)
TD171DRGX とTD001GRDX の重量の違いは、下記のとおりとなっています。
- TD171DRGX:1.5kg(バッテリー装着時)
- TD001GRDX:1.6kg(バッテリーBL4025装着時)
両機種との差はおよそ0.1kg(100g)なので、体感での違いは感じづらいのではないかと思います。
実際に持ってみると、少しTD001GRDXの方が重たいかな?と感じる程度でしたので、『40Vmaxに変えたら重たくなった』というような失敗は少ないのではないでしょうか。
TD171DRGX とTD001GRDX のトルクの違いは?(トルクの比較)
インパクトドライバー選びの基準として、もっとも重視される項目の一つであるトルク値。TD171DRGX とTD001GRDX では、最大値が異なります。
TD171DRGX とTD001GRDX のトルク値の違いは、下記となりました。(最大締め付けトルクで比較)
- TD171DRGX:180 N·m
- TD001GRDX:220 N·m
こちらに関しては、マキタでも大々的にアピールされているので、ご存知の方も多いかと思います。
結果としては40VmaxシリーズであるTD001GRDXの方が、トルク値が大きいです。
ちなみにインパクトドライバーは、トルク値の他にも「打撃」という要素も大切な基準だったりします。両機種の違いを比較してみましょう。
- TD171DRGX:最速の打撃モードで0~3,600回転/分、打撃は0~3,800回/分
- TD001GRDX:最速の打撃モードで0~3,700回転/分、打撃は0~4,400 回/分
打撃数もTD001GRDXの方が数値を上回っており、全体的に力強い締め付けが可能となっています。
TD001GRDXとTD171DRGX の機能の違いは?
TD001GRDXとTD171DRGXを比較した際、スペック面での改良だけではなく、機能面でも違いがあることが分かりました。
●TD001GRDXで新たに追加された機能面での改良について
- 連続作業に関わる機能性が向上
- 楽らくモードが3モードから6モードに変更
- 新カラーや付属ケースの仕様変更
それぞれ扱うえで非常に活用しやすい機能ばかりです。具体的に見ていきましょう。
連続作業に関わる機能性の向上
TD001GRDXは18V機のTD171DRGXと比べ、バッテリーの容量が減っても締め付け速度が落ちない設計となっています。
(出典元:株式会社マキタ公式サイト「充電式インパクトドライバTD001GRDX」より)
どうしてもバッテリーの容量が減ってくるとパワーが下がり、締められるはずのネジが締まらなくなることもあります。
しかしTD001GRDXは定回転制御により、最後までしっかりと締め付けが可能です。
また冷却機能の向上や内部設計の効率化により、高負荷な作業をしていても従来機より作業量が2倍以上に増えています。
(出典元:株式会社マキタ公式サイト「充電式インパクトドライバTD001GRDX」より)
炎天下で作業しているとどうしても内部の温度が上がりやすく、まだ仕事が残っているのにモーター保護で停止してしまうことがあります。
TD001GRDXの特徴として、従来の18V機よりもさらに高負荷な作業に耐えられるというものがあります。
従来品であれば作業を一旦中断しているような「高付加かつ長時間の作業」でもTD001GRDXなら、定回転でモーター保護されているため、モーター停止のリスクが少ないです。
この点に関しては、TD171DRGXよりも改善されているのではないでしょうか。
楽らくモードが3モードから6モードに変更
18V機のTD171DRGXでは、楽らく4モードという状況に合わせてトルクなどを調整できるモードが搭載されていました。
TD001GRDXでも「楽らく6モード」という機能として、採用されています。
(出典元:株式会社マキタ公式サイト「充電式インパクトドライバTD001GRDX」より)
TD171DRGXには搭載されていなかったボルトモードが2つ追加され、より細かい制御が可能となっています。そのため作業性が向上し、型枠作業や建築・設備のボルト締め・足場の設置や解体作業と幅広い業務に利用できます。
TD001GRDXでは新カラーの追加や付属ケースの改良がされてます
両機種とも選べるカラー数に違いはありませんが、TD001GRDXでは新たボディカラーとして「オリーブ」と「オーセンティックパープル」が追加されました。
そのため、TD171DRGXでは選べていた「白」と「オーセンティックブラウン」がなくなっています。
(出典元:株式会社マキタ公式サイト「充電式インパクトドライバTD001GRDX」より)
また付属しているプラスチックケースは、防塵防水に対応しました。
(出典元:株式会社マキタ公式サイト「充電式インパクトドライバTD001GRDX」より)
さらにハンドルを起こすと簡易的にケースをロックしてくれるので、誤って散乱させてしまうこともありません。
ケース横に指の引掛け窓がついたことで、荷室から引き出しやすい配慮もされています。もちろん収納量も申し分ないです。
(出典元:株式会社マキタ公式サイト「充電式インパクトドライバTD001GRDX」より)
本体の機能だけではなく、周辺アクセサリーも細かい配慮がなされています。全体的に扱いやすさが向上しているのは嬉しいポイントです。
TD171DRGXから改良された点について
18V機であるTD171DRGXと比較し、40Vmax機のTD001GRDXは多くの面で改良が施されています。
スペックのほかにも細かい点で改良がなされているので、具体的な改良点や良い点・悪い点についても見ていきましょう。
TD001GRDXの具体的な改良点について
TD171DRGXの次に出たTD001GRDXは、以下の点で改良が見られます。
- 基本的なスペック値の向上
- 機能面での強化
- 耐久性アップ
具体的にはトルク値が180 N·m→220 N·mと上がっており、回転数や打撃数も向上しています。
さらに電圧が上がり、より細かい制御が可能となったのにサイズはほぼ変わりません。重さもほぼ誤差の範囲と言えるほどわずかな増量です。
また機能面でも向上しており、楽らく6モードの搭載でより細かい現場の状況にも対応。炎天下40℃の作業でも、モーター保護が働きにくい連続作業性を実現しています。
まとめ
今回は、TD171DRGX とTD001GRDXの違いについて比較しながら紹介していきました。
今回の比較でわかったことは、TD001GRDXは非常にパワフルな使い方をされる職人さん向けに開発されたインパクトドライバーだと感じました。
ですので、DIYでの導入を検討される場合、逆にパワーを持て余す可能性が高いです。
ちなみにTD001GRDXは、TD171DRGXと比べ、全体的に使いやすさやパワーが見直され、とくに負担のかかる先端部は従来18V機と比較しておよそ25%ほど剛性が改良されています。
TD171DRGXは評価も高く、DIYでの使用を検討されている方にもオススメの機種ですので、ぜひ、そちらの購入も検討されてみて下さい。
電動工具を購入する前に知っておきたい知識は、まだまだあります。ぜひ、その他の関連記事も確認して、工具選びの参考にして見て下さい。
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