ホームセンターに売っている木材の種類や特徴、用途などを解説します
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DIYを始めた方なら一度は戸惑う知識があります。
それが、木材に関する知識です。木材知識は奥が深く、樹種の特徴に始まり、同じ樹種でも1本1本個性があるため、身につけておくべき知識が膨大です。
そんな木材に関する知識で、DIYをするならまず知っておきたいのが「ホームセンターで売っている木材の知識」です。
ということで今回は、ホームセンターで売っている木材の種類やそれぞれの特徴、用途などについて解説していきたいと思います。
これから木材加工に挑戦される方は、ぜひ最後まで読んで参考にされてみてください。
木材の針葉樹と広葉樹の違いや特徴
建築に用いられる木材には「針葉樹」と「広葉樹」の2種類があります。
言葉として聞くことは多々ありますが、実際に両者の特徴を説明できる人は少ないのではないでしょうか。
ここでは針葉樹と紅葉樹の特徴について解説しますので参考にしてください。
針葉樹の特徴
針葉樹を特徴付ける一番の要素は葉の形状にあります。
マツやスギに代表されるように針葉樹の葉は針状に尖っているのが特徴で、針葉樹の殆どが冬でも葉をつけている常緑樹です。
木材としては、針葉樹は成長が早く、軽くて柔らかい傾向にあり、色みも明るく且つ柔らかい印象の色みが多いです。
また針葉樹は真っ直ぐ育つため、長い木材を切り出すのに適しています。
「ソフトウッド」と呼ばれるくらい軽く柔らかいので、加工も容易で柱や梁のような構造物に使われることが多い木材です。
広葉樹の特徴
広葉樹は、平たい葉をつけるものが多く、丸みを帯びたものからとがったものまで様々な形状の葉があるのが特徴です。
こちらは常緑樹と、秋などに葉を落とす落葉樹に分類されます。
木材としての広葉樹は針葉樹と比べて木の成長に時間かかるため、密度が高く硬いものが多いため、加工がしづらいため、長い木材を取るのは不向きです。
色みについても、柔らかい色みから暗い印象の物まであり、好みで材質を選べます。
そのため机や椅子などの家具や、床材など家屋の内装として使用されることが多いです。
こちらは「ハードウッド」と呼ばれ重くて強度があるためキズがつきにくく、美しい木目を持っています。
乾燥方法の種類について
木材の加工工程では、この乾燥工程が非常に重要です。
乾燥が必要な理由は、時間の経過とともに水分が木材から蒸発しサイズが小さくなるからです。
乾燥させないままお客様へ届けてしまうと、物流の最中に水分が蒸発しサイズが小さくなる可能性があります。
そのため、乾燥工程は加工工程の中でも非常に重要な工程となります。
ここでは乾燥工程の工法について解説します。
AD材
AD「エアドライ」材とは、木材を自然乾燥させたものをいいます。
AD材は種類や状態にもよりますが、数ヶ月〜1年ほど時間を掛けて乾燥させるため、不良品が少ないとされています。
しかし自然乾燥させたものなので、外より乾燥している室内に使用した場合、歪みや割れが発生する場合があります。
強制的に乾燥させた物とは違って、調湿性に優れた材料だと言えます。
KD材
KD「キルンドライ」材は、釜に木材を入れて短時間で人工的に乾燥させた木材のことをいいます。
原木から切り出した木材を2週間〜1ヶ月の短期間で乾燥させ、含水率の低い建材として流通させます。
乾燥前の木材は水分量が高いので、建材として使えるようにするためには、JAS規格に定められた規格の水分量まで下げる必要があります。
木材の含水率を20%ほどまで低下させることで建材として使用できるように乾燥します。
乾燥させて含水率を下げることで、歪みや割れを防ぐことにつながります。
グリーン材
グリーン材とは(G材とも表記します)乾燥処理をしていない木材をいいます。
含水率25%以上のものをJAS規格ではグリーン材と呼びます。
木材を乾燥させていないので、建材として使用した場合、時間経過とともに歪みや割れが発生する場合があります。
そのためグリーン材は構造物の使用には適しません。
伐採後の乾燥工程を省くので、その分建築費用は安く抑えられます。
木材の表面処理の種類
木材を使用する上で、使用用途に合わせて木材の表面に加工を施す場合があります。
下記に簡単に表面加工の種類と、加工方法、使用用途についてまとめましたので参考にしてください。
表面処理の種類 |
加工方法 |
使用用途 |
荒材 |
加工しないでそのまま使用 |
家屋の見えない部分に使用 |
P(プレナー)加工 |
表面の粗さを整える加工 |
床や壁の見えない部分に使用 |
面取り加工 |
木材の角を落とす加工 |
基本どの木材にも面取り加工をする(安全を考慮) |
それではひとつずつ解説していきます。
荒材
荒材とは、切りっぱなしで表面処理しない木材の事をいいます。
荒材の表面は何も処理されていないので、ザラザラでトゲトゲした状態です。
P加工(プレナー)
P(プレナー)加工とは、モルダーと呼ばれる機械に木材を通して、表面を整える加工を言います。
モルダーとは寸法調整と木材のムラ取りに使われる機械で、製品加工時のはじめの方で使います。
この整える作業は「プレナー加工」と呼ばれ、出来上がった製品の仕上げの状態を「プレナー仕上げ」と呼びます。
モルダーを通すと、木材は1mm以下の精度で削り出され、 床材や壁材など製品の形に整えます。
モルダーを通しただけの表面は、寸法は指定寸法に整いますが、表面はまだ刃の跡が残っているので、寸法精度は必要ですが美観はあまり問わない場所に使用されます。
モルダーという機械を通すことから、モルダー加工とも呼ばれます。
面取り加工
面取り加工とは木材の角や辺を1mm〜3mm幅に削って面を作る事をいいます。
切り出した木材は全ての角が直角になっていて中にはささくれ立ってしまっている場合もあるので注意が必要です。
直角のままでは、角が尖っているので、触ったりぶつけたりした場合に怪我の原因となってしまいます。
そういった安全面を考慮して面取り加工をするのが一般的です。
面取りと言っても沢山種類があり、系面取り、角面取り、丸面取り、概ねこの3種類が面取りの基本となります。
樹種ごとの特徴やメリット・デメリットについて
木材は家具や建築材として私たちの生活に深く関わっており、それぞれの樹種には独自の特徴があります。
軽くて扱いやすいもの、高級感あふれるもの、耐久性に優れたものなど、用途や目的に応じて適切な木材を選ぶことで、仕上がりや満足度は大きく変わります。
日本で流通している代表的な樹種の特徴や、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説しますので参考にしてください。
SPF
SPF材とは「スプルース(トウヒ)・パイン(マツ)・ファー(モミ)」の3種類の頭文字をとって名付けられた木材です。
これらの木は、成長が早く加工しやすいためまとめてSPF材と呼ばれています。
3種類まとめて、SPF材と呼ばれているだけで、3種類の木材を組み合わせた物ではありません。
SPF材を使うメリットは2つあります。
SPF材を使うメリット
ひとつ目は「初心者でも加工できる」点です。
SPF材は非常に柔らかい木材なので加工が容易で、反りや曲がりも少ない木材の部類になります。
ふたつめは、「手軽に手に入る」点です。
SPF材は木の成長が早いため、大量生産が可能な木材なので、比較的値段も手頃な物が多いため、ホームセンターなら取り扱いのある樹種になります。
一方でSPF材にもあるデメリットが2つ、存在します。
SPF材を使うデメリット
ひとつ目は、「表面に傷がつきやすい」点です。
柔らかいので加工しやすい木材ですが、その反面衝撃に弱いというデメリットがあります。
加工中に工具をぶつけてへこんでしまう場合もありますので、取り扱いには気をつけましょう。
ふたつ目のデメリットは、「シロアリ等の被害にあいやすい」点です。
やわらかい木材は虫が付きやすい傾向にありますので、屋外で使う場合は注意が必要です。
杉
杉の大きな特徴は、その使用率です。
日本で最も使用されている木材は「杉」で、そのため日本で最も植林されているのも「杉」なので、日本ではお馴染みの木材と言えるでしょう。
流通量も多いため、価格は比較的安く、入手性も非常に良いです。
杉を使うメリット
木材として使用する場合「杉」には2つのメリットがあります。
ひとつ目は、「柔らかく加工が容易」です。
杉は他の木材と比べても柔らかく加工しやすい木材で、手道具での作業もさほど苦労しません。
ふたつ目は「保湿性が高い」です。
保湿性という点でも冬は暖かく、夏は涼しい環境を造ることができる点も人気の1つといえます。
調湿効果があるということは、腐敗やカビに強く、家屋などを建設する際には、重宝する材料といえるでしょう。
お馴染みの杉にもデメリットが存在します。
杉を使うデメリット
ひとつ目は、「傷がつきやすい」点です。
杉は柔らかい部類の樹種なので、表面に傷が付きやすいのがデメリットといえます。
ふたつ目は、「経年劣化で隙間が生じる場合がある」という点です。
これは杉の木に限った事象ではありませんが、経年劣化により、木材が収縮し隙間が生じる場合がありますので注意が必要です。
気になる方はメンテナンス面においても準備をすると良いでしょう。
赤松
赤松は古くから建物や家具材料として使用された歴史があります。
杉と並ぶ針葉樹のひとつであり、古くから愛された赤松は度々、和歌や水墨画などにも登場します。
木材としての赤松は、流通量(海外産)が多く加工しやすい木材ですのでDIY初心者でも扱える樹種です。
また値段も比較的安価ですので、入手性が良いのも特徴のひとつと言えます。
そんな赤松ですが、木材として使用する場合のメリットが2つあります。
赤松を使うメリット
ひとつ目は、「耐水性に優れている」点です。
赤松は非常に油分が多いので、油分が水の浸透を抑えるため、腐りにくいという特徴を持ちます。
建材だけでなく、その耐水性の高さから水回りにも使用されます。
ふたつ目は、「柔らかく加工しやすい」です。
赤松は他の針葉樹と同様に、柔らかく加工しやすい材料ですのでDIY初心者でも簡単に扱えます。
赤松を木材として使用する場合のデメリットも2つ紹介します。
赤松を使うデメリット
ひとつ目は、「表面処理が必要」です。
赤松は油分を多く含むため、ヤニがでて表面がベトベトしていますので、木材として使う前には、防腐剤等の薬剤での処理が必要になります。
ふたつ目は、「柔らかいので傷が付きやすい」です。
無垢材には共通して言えることではありますが加工性が良い材料は、その反面傷が付きやすいので扱いには注意しましょう。
ヒノキ
ヒノキは日本を代表する針葉樹で、日本に植えられている針葉樹の中でも多くの割合を占めています。
杉と比べると、希少性は高く日本古来の建築物にもヒノキは使われています。
世界的に見ても、ヒノキは日本の台湾などの限られた地域にしか分布していないため、木造建築においては、最高級の材質と言われております。
日本古来の建築物が今でも現存するのをみてもわかるように、非常に耐久性に優れた木材です。
そんなヒノキを木材として使用する場合のメリットは3つあります。
ヒノキを使うメリット
1つ目は、「耐久性が高い」点です。
ヒノキは他の木材と比べて耐久性が非常に高いと言われてます。
伐採後から強度が増して行くといわれており、伐採後200年をピークに少しづつ耐久性が下がっていくというデータもあります。
2つ目は「殺菌・抗菌効果や防虫効果がある」という点です。
ヒノキには「ヒノキチオール」という成分が含まれています。ヒノキチオールは、殺菌力や抗菌力が強いため、化粧品や育毛剤に使用されますが、国産のヒノキにはほとんど入っていません。
台湾産のヒノキに多く含まれる成分です。
国産のヒキノは「ヒノキオール」という成分が多く含まれます。
似たような名前でややこしいですが、ヒノキオールは、防虫・防蟻効果が高いため建築向きだと言われています。
メリットの3つ目は、「香りがよくリラックス効果がある」です。
ヒノキには、消臭効果やリラックス効果があると言われています。
実際にヒノキを使った実験でアンモニア臭が消えたり、悪臭の成分と化学反応によって、ヒノキの香りになるといったような効果があるそうです。
またヒノキというと日本ではヒノキのお風呂が思い浮かびますが、お風呂の暖かさと桧の香りによって心を落ち着かせたり、疲れをやわらげたりなどの効果があることがイメージできると思います。
そんなヒノキもデメリットがありますので2つ紹介します。
ヒノキを使うデメリット
1つ目は、「他の木材と比べて費用が高い」点です。
ヒノキはその耐久性から、建築や家具の材料として非常に優秀ですので、他の木材と比較すると高くなる傾向にあります。
ただ抜群の耐久性を誇るので10年〜20年と中長期的に見ればコストはさほどかからないという見方もできます。
2つ目は、「香りが独特」な点です。
ヒノキの香りはリラックス効果がある一方で、中にはその匂いが苦手という方もいます。
そこは人の好みになるので、苦手な方はヒノキの使用は避けた方が良いでしょう。
パイン
パインとは「松」のことをいいます。
松と言われると親近感が湧くと思いますが、パイン材と言っても産地は様々で、インドネシア等の暖かい地域や、ロシアやカナダなどの寒い地域など産地は様々です。
比較的流通量も多く安価に調達できるパイン材はテーブルや椅子などの家具によく使われています。
また柔らかい材質の木材ですので、加工性が非常に良い木材でもあります。
パイン材を使用する上でのメリットは2つあります。
パインを使うメリット
ひとつ目は、「熱伝導率が低いので一年中快適に過ごせる」です。
パイン材は熱伝導率が低いと言われており、パイン材を使った家屋では、日本の冬も快適に過ごせます。
フローリングや、椅子など長い時間触れるものをパイン材にする事で、一年中快適に過ごせます。
ふたつ目は、「他の木材と比べて安い」点です。
パイン材を安く購入できる理由はその流通量の多さによるものです。
成長の早いパインは大量生産に向いているので、流通量も確保でき値段が安い傾向にあるようです。
パイン材の使うデメリットも存在しますのでふたつ紹介します。
パインを使うデメリット
デメリットのひとつ目は、「傷やへこみが付きやすい」です
パインは加工性もよく扱いやすい木材ですが、非常に柔らかいためにぶつけてしまうとすぐに傷やへこみができてしまいます。
子供やペットがいるご家庭は注意が必要です。
裏をかえせば、柔らかいのでその分補修や修理も容易ともいえます。
デメリットのふたつ目は、「シロアリにやられやすい」です
虫は柔らかい木材を好みますので、やわらかい材質のパインはやられやすいといえます。
湿度の管理やメンテナンスを怠らないように管理しましょう。
桐
桐は、日本では昔から高級木材として重宝されてきました。一般的にも「和」を感じられる木材かと思います。
その用途は、やはり「高級家具の材料」です。
高級家具と言えば桐のタンスがすぐに頭に思い浮かぶことでしょう。
他にも日本の伝統的な楽器である「琴」や「筝(そう)」にも使われています。
楽器や家具以外にも、高級感を演出する箱などにも桐は使われています。
ワインやアクセサリーや高級食材が桐に箱に入っているだけでも高級感を演出できます。
木材として桐材を使う場合のメリットを3つ紹介します。
桐を使うメリット
1つ目は、「吸湿性・保湿性が高い」です。
桐材の内部にははちのすのように、細かい空洞が無数に存在し、この内部にわずかですが水分を吸収します。
また周りの環境が乾燥している場合は、その水分を放出して湿度を一定に保つ働きをします。
2つ目は「防カビ・防虫効果が高い」です。
桐材には「タンニン・パウロミン・セサミン」と言った成分が含まれており、その成分が高い抗菌・防腐効果を発揮します。
またタンニンには優れた防虫効果があり、桐をタンスに使うのは優れた防虫効果を発揮するためといえます。
3つ目は「断熱性が高い」です
桐材の内部には無数に空洞があると説明しましたが、それは桐の内部に空気の層があるためいるため、桐材は断熱性能が高いといえます。
また桐は燃えにくい木材のひとつでもあり、表面が焦げていても内部まではひが回らない特性をもちます。
そのため大切な着物や、貴重品を収納するのに桐材が使われてきた背景があります。
そんな桐材にもデメリットがありますので2つ紹介します。
桐を使うデメリット
ひとつ目は、「傷つきやすい」です。
桐自体は非常に柔らかいので、傷つきやすいのが難点です。
床材に使用した場合には断熱性能が高いので暖かいという恩恵は受けられますが、ものを落とした時には大きな傷がつく場合がありますので注意が必要です。
デメリットの2つ目は、「水分に弱い」です。
桐材の内部に無数の空洞があるのは説明しましたが、桐材が水に濡れるとその空洞部分が水を吸収してしまいます。
吸収した水分により、木材が膨張したり変形してしまう場合もあります。
多量の水分により、防カビ効果も失われ内部でカビが発生する場合もありますので注意が必要です。
アカシア
アカシアは、昔はあまり見かけない材料でしたが、高級木材の「ウォールナット」に似た質感で、ウォールナットの代用品として安価なアカシアが使われることが多くなりました。
材質としては比較的硬いですが、加工性もよく床の傷や汚れは目立ちにくいという特徴もあります。
そんなアカシアのメリットを2つ紹介します。
アカシアを使うメリット
1つ目は「成長が早く原材料が豊富なので比較的安い」という点です。
アカシアは成長が早いため植樹から伐採までのサイクルも早いため、比較的安価に調達が可能です。
2つ目は、「温かみのある足触り」です。
ベトナムやインドネシア産のアカシアは比較的軽いので空気を多く含んでいるため、冷たくなりにくいメリットがあります。
アカシアを使う上でのデメリットについても2つ紹介します。
アカシアを使うデメリット
ひとつ目は、「幅広や一枚もの、節なし、白太なしが作りにくい」
アカシアは、植林材なので大きくなる前に伐採して製材されてしまうため、現在量自体が小さくなります。
そのため、一枚ものや、節なし、白太なしの材料が作れません。
デメリット2つ目は「粗悪な材料が流通する場合がある」という点です。
アカシアの床材は、90%以上がベトナムで生産されています。
アカシアはねじれやすい樹種なので、乾燥前に一手間加えてから乾燥させます。
ごく稀にこの一手間を惜しんで、流通させる工場があります。
木材の値段としても安いので、そういう粗悪品があるのも事実です。
タモ
タモと聞くと、野球のバットの材料としてよく耳にします。
タモはナチュラルで均一な木目・弾力性があり・重厚で加工しやすい等の特徴があります。
粘りがあり、硬くて丈夫、衝撃を吸収しやすい性質のため、家具やフローリング、建造物、スポーツの木製品など幅広いジャンルで選定されています。
また肌触りがなめらかで、木目も均一、ナチュラルで美しい色なので楽器にも使われています。
そんなタモの木材としてのメリットを2つ紹介します。
タモを使うメリット
ひとつ目は、「強度が高い」です。
タモは真っ直ぐ育つため、他の木と比べて一本の質が高いので非常に強度も高い木材です。
ただ硬いだけではすぐに折れたり割れたりしますが、タモは弾力性もあるので割れにくい材質です。
ふたつ目のメリットは、「木一本が均一化されている」点です。
一本の木から木材にする中で起こる問題が、場所によって木目が変わっていたり、強度が変わっていたりするという点です。
同じ一本の木でも注意が必要になります。
タモは他の木と比べて均一性が高いので、加工にも無駄がなく資源を有効活用が可能になります。
そんなタモにも2つのデメリットがありますのでご紹介します。
タモを使うデメリット
デメリットの1つ目は、「加工しにくい傾向にある」点です。
タモは丈夫で硬いと紹介しましたが、その良い面が加工しにくいという弱点にもなります。
タモは手作業での作業は難しいと言われていますので、細かい加工や装飾を施すようなものには不向きです。
2つ目は「タモ材は高価なのでコストがかかる」点です。
タモ材は様々な用途で使われますが、その流通量のほとんどは輸入に頼っています。
昨今の不安定な世界情勢も、タモのみに限らず他の木材でも入手性の悪化や、値上がりに拍車をかけています。
ゴム
ゴムの木は別名「ラバーウッド」ともよばれ、ホームセンター等でも観葉植物として販売されており、身近な樹木だと思います。
木材としてのゴムは鮮やかな色合いを楽しめますが、木材の耐久性は決して高くありません。
そのためゴムの木は集成材として加工されるケースが多いです。
そもそもゴムの木は成長スピードが早いのですが、机の天板に使うようなサイズまでは成長しません。
そのため、ゴムの木を集成材として無駄なく利用するケースが多いです。
ゴムの木を木材として見た時のメリットを2つ紹介します。
ゴムを使うメリット
1つ目は「安価に購入できる」点です。
ゴムの木はホームセンターでも販売されており、入手性もよく且つ安価に調達できるのが最大のメリットです。
ゴムの木自体、木材ではなくその樹脂を採取するために育てますので、その廃材として木材が流通するため、安く販売が可能になっています。
2つ目は「手触りが良い」という点です。
ゴムの木は、手で触ったときの感触がスベスベとしています。木材の表面をきちんと処理すれば、木材独特のザラザラ感がないため子供が触れる家具にも安心して使えます。
ゴムの木を使う上でのデメリットも2つ紹介します。
ゴムを使うデメリット
1つ目は、「屋外での耐久性が高くない」点です。
ゴムの木は集成材として使うことが多いので屋外の使用には不向きと言えます。
なぜなら、集成材は湿気に弱く、継ぎ目から剥離する場合があります。
継ぎ目には接着材を使って積層しますので接着剤も経年劣化で剥離するためです。
デメリットの2つ目は、「安っぽく見えてしまう」点です。
ゴムの木は集成材として使う場合が多いので、安っぽく見えてしまうこともデメリットと言えます。高級感にこだわりたいテーブルの天板やタンスなどには不向きの木材といえるでしょう。
まとめ
今回はホームセンターで売っている木材の種類やそれぞれの特徴、用途などについて解説していきました。
この他にも電動工具やDIYに関する知っておきたい知識は、まだまだあります。
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